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Kヒロとハラオカコロナ禍を論考

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2020年1月からコロナ禍を記録し続けているコロナ禍カレンダーとともに、調査や取材を通してコロナ禍ゆえの問題を考察します。
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2022年3月の記事一覧

代替医療やいんちき療法をめぐるセンセイと患者の因果な関係

標準的な治療があるのに代替医療やいんちき療法に頼る人がいます。それをやる医師、施術者、勧める人との因果な関係を実例を挙げながらあきらかにします。 著者:ケイヒロ コーディネート:ハラオカヒサ さらけ出されたおかしな医療新型コロナ肺炎は社会の暗部に隠されていたものを次々と白日のもとにさらけ出していった。そのひとつに、代替医療といんちきな療法の困った問題があった。 代替医療は通常医療や標準治療を補完するものとされているが、科学的に有効性が裏付けられた医療は通常医療に組み込ま

欲望と快楽でカルトを読み解いて信者を理解する

カルト、陰謀論、神真都Q。なぜカルトにひかれるのか、カルトはやめられるのか。この問題を本質から考えます。 著者:ケイヒロ コーディネート:ハラオカヒサ なぜ人はカルトにはまるのか「カルトにはまるのは特殊な人である」と、私たちは思いがちだ。だから、私たちと彼らの違いをもとにカルトとは何かを考えるし、私たちと違う人としてカルト信者を批判する。 カルトや陰謀論にはまるのは、もともと禄な連中じゃない。いままで普通に見えていたなら、それは平和な時代だったからだ。コロナ禍で世の中が

神真都Qは信者にとって会いに行けるアイドルなのかもしれない

神真都Qと従来型陰謀論との決定的な違い。アイドルとしてのイチベイ。活動に参加することで完成する、陰謀論のエンターテインメント化。前例なき陰謀論の構造について。 著者:加藤文(ケイヒロ) 従来型の陰謀論とあきらかに違う神真都Q筆者は1週間前に以下の論考で神真都Q(ヤマトキュー)とは何か、その危険性はどのような性質のものか説明した。 上掲の記事では、神真都Qを知るための第一歩を複雑にしないよう、いくつか説明を省いている。そのひとつが、従来型の陰謀論と決定的に違う点についてだ

組織と人 【神真都Q】の暴走を幹部さえ止められなくなる日

陰謀論者を奇妙な人たちとばかり言っていられなくなった。神真都Qを名乗る集団がデモなど街宣活動をするだけでなくワクチン接種会場に乱入したほか、ワクチン接種阻止の犯行予告を出すまでになった。このカルト団体の危険性について考えたいと思う。 著者:ケイヒロ 取材:ハラオカヒサ 奇妙な人たちは危険な人たちになった過日、第3回ワクチン接種会場で陰謀論を唱える活動家が暴れる事件が発生した。暴れたのは神真都Q(ヤマトキュー)と称する団体の構成員だった。 次のような犯行予告もある。 神