ROG AllyがゲーミングPC入門におすすめなワケ

最近はいくつかのメーカーからコンパクトPCが発売されていますが、デスクトップPCかノートPCがメジャーなのは現状では覆りそうにありません。
しかし、ASUSのROG Allyを使用して「ゲーミングPCとして購入するならこれでも良いのでは?」と思ったので、それぞれポイントごとに比較し、おすすめな方も考えていきます。最後にはおすすめの周辺機器も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。


・Z1 Extremeモデル

はじめに

今回の比較では、いくつかの項目についてコンパクトPC(ROG Ally)、ゲーミングノートPC、ゲーミングデスクトップPCの3つを実際に使用した感想を交えて比較していきます。
コンパクトPCはAlly以外にもいくつかの候補があるので、興味がある方は検索してみてください。

当ブログではROG Allyのオススメ周辺機器などAllyに関する他の記事や、パソコン周辺機器、ガジェット、ゲーミングデバイスなどをご紹介します!
ぜひ他の記事もご覧ください。

当記事の執筆時点(2023年11月)での情報です。商品情報などが変更されることがあります。

価格

・Ally ◎
¥9-11万

・ノート ◯
平均¥13万 程度 (同程度の性能 価格.com掲載データより)

・デスクトップ ◯
平均¥13万 程度 (同程度の性能 価格.com掲載データより)

入門として購入する際に最も気になる価格ですが、Allyは同程度のスペックを持つデスクトップ・ノートPCよりも若干安く購入できます。

本体に付属している機能

・Ally ◯
コントローラー、ディスプレイ、スピーカー

・ノート ◎ 
キーボードとトラックパッド、ディスプレイ、スピーカー

・デスクトップ ×
なし

本体のみで作業をするのにはノートPCが一番優れていると思います。
Allyはタイピングなどの作業をする際にはあまり向きませんが、Bluetoothキーボードなどとともに使用することでノートPCとの差を埋められます。
デスクトップは基本はPC本体のみの機能に絞られます。

接続性

・Ally △
Type-C×1

・ノート ◯
USBポートがいくつか

・デスクトップ ◎
USBポート含め端子多数

AllyはType-C端子1つのみの搭載ですが、ハブを接続することでノートPCと同等のレベルまで引き上げることができます。ハブなどを使用することで実用上は十分なレベルまでポートを拡張することができますが、大量のデバイスを接続したり、拡張性を求める方はデスクトップPCをおすすめします。

本体・機能のカスタム性

・Ally △
特にカスタムできる要素なし

・ノート ◯
パーツの候補の種類は多い 一部のPCはBTOに対応

・デスクトップ ◎
BTOや自作PC用パーツのバリエーションも豊富

自分好みの見た目や機能にカスタムすることはAllyにはできません(ステッカーやシールで見た目を変更する程度)。ノートPCも同様です。見た目を好みにカスタムしたい方は自作PCなどのほうが良いでしょう。

サイズ・重さ、携帯性

・Ally ◎
608g(公称値) 28×11×22-32(cm)

・ノート △
約1.5-3kg 36×27×3(cm)

・デスクトップ ×
約12kg 19×40×40(cm)

Allyはコンパクトかつ軽いので携帯性は抜群です。ゲーミングノートPCはわりと薄いですが、幅は大きめ・若干重ためなので携帯には少し不便に感じるかも。デスクトップPCは大きく重たいので、当然ですが据え置きで使用するのが基本です。PCラックなどを使用すれば室内での移動は多少できる可能性がありますが、ケーブル(特に電源)の制約がかかるので微妙です。
外出時に気軽に携帯できるという点ではAllyが最も優れていると感じました。

本体のディスプレイ・キーボード・充電方法など

・Ally ○
7インチ・120Hzディスプレイ オンディスプレイキーボード(タッチ操作)
市販の65-100Wアダプタ+Type-Cケーブルで充電可能

・ノートPC ○
14-16インチ高リフレッシュレートティスプレイ キーボード
専用アダプタでの充電(PD対応のType-Cでの充電はパフォーマンスが落ちることが多い)

・デスクトップPC ×
本体のみでは付属なし
消費電力400W以上

AllyはノートPCのように本体のみで使用するには至らない点が多いですが、ゲームをPADでプレイするときには軽い本体と高リフレッシュレートのディスプレイ、コントローラーにより快適にプレイできます。特に横になってプレイできる点では唯一無二です。
ノートPCは一般的なPC作業をするには本体のみで完結するので最適ですが、マウスを別途接続しないとゲームをプレイするにはいまいち。本体のキーボードもゲームという観点では微妙な点もあり、実際にゲームをプレイするなら外部機器の接続がほぼ必須かと思います。

デスクトップPCは消費電力が大きいですが、ノートPCを使用するときはそれよりも省電力で充電・使用できることが多いです。Allyは特に消費電力が低めで、Type-Cケーブルと充電器のみでも100%のパフォーマンスを発揮できます(ノートPCも充電に対応したものはありますが、100%のパフォーマンスを出すには重たいアダプタが必須なことも多いです)。

(ゲーミング)PCとして使用するときの評価

本体のみ(デスクトップPCは周辺機器も含めて)での使用感ではAllyは劣りますが、周辺機器も含めた携帯性・家の中でも使用場所を選ばない点はかなり便利です。一般的な作業(ブラウジングや文書作成)ではAllyやノートのほうが便利でしょう。本体のみで完結しているという点ではノートPCが一番優れていると言えます。
軽さ・小ささの点でAllyはノートPCよりも優れているので、かさばらないで外出に気軽に持ち運べるという点で優秀です。

ノートPC・Ally共通で、ハブや据え置きドックに接続し、モニターやキーボードマウスといった外部機器を含めた使用をするときは、使用感としてはデスクトップPCと遜色ないレベルになります。超高負荷なゲームを4Kでプレイする、などの用途でない限りはコンパクトPCやノートでも十分なパフォーマンスが出ます。
例えばトリプルモニターなど多くのモニターの接続には対応していませんが、それ以外は端子の少なさもハブやBluetooth機器の使用で補えます。一般的な用途であれば困ることはありません。
(高負荷なゲームのプレイ・モニターを多く接続するといった用途でデスクトップPCを購入する際には、25や30万円を超える価格のもので検討しなければならないため、入門という用途ではあまり向いていないと言えるでしょう。)

ノートやAllyをゲーミングPCのように使用するには外部機器を購入しなければなりませんが、デスクトップPCを購入するときも外部機器は必須で買わなければならないので、かかるコストとしては同等です。本体代の安いAllyのほうが合計で安く済む可能性もあります。

結論

デスクトップPC

入門として購入するならAllyまたはノートPCがおすすめです。デスクトップPCと比べてどこでも持ち運んで使用できるという点が魅力的です。
デスクトップもノート/Allyも、価格もあまり変わらず、がっつりゲームをするには外部機器も同じくらい/それ以上に購入しなければならないこと、消費電力(≒電気代)がデスクトップのほうが大きいことを考えると、持ち運べるノートPCかAllyのほうが入門にはおすすめです。
しかし、本体がコンパクトだと排熱などの問題も有り得るため、一概にデスクトップPCが悪いとは言えません。

Ally

同等のスペックを持つ製品の中ではAllyが2万円程度安く購入できるので、浮いた費用で周辺機器も揃える事が可能です。コストパフォーマンスの点ではAllyが最高レベルです。
ゲーミングノートPCよりも軽くてコンパクトなので、気軽に持ち運んで使えるようにしたい、外出先でもゲームを楽しみたい、という方におすすめです。
キーボードとディスプレイを離して使用できるというのもメリットです。見やすい位置にディスプレイを置き、手元でBluetoothキーボードという使用ができるのもメリットです。
充電に一般のPD対応充電器(65W以上、ハブ使用時は100W以上)を使用できるという点でも優れています。ノートPCはフルでパフォーマンスを発揮するのに専用のアダプタが必要なことが多いので、外出先でゲームをするのに荷物が軽くなります。PD充電器はスマートフォンの充電にも使えるので荷物を減らせます。

Allyもハブから外部機器に接続することで、据え置きのPCのようにも使用することができます。
とにかく荷物を軽くしたい、できるだけ安く済ませたい(浮いた費用で外部機器も揃えたい)といった方にAllyはおすすめです。
また、横になって気軽にPCゲームをしたい(カジュアルなPCゲームをプレイしたい)といった方にもおすすめです。

ノートPC

文書作成などキーボードを多用する作業をする方、外出先で使用するときにノートPCのような見た目のほうが良い方にはAllyよりもノートPCのほうがおすすめです。(Allyのみでも入力はできますが、オンスクリーンキーボードのため扱いにくいです。)
また、本体のディスプレイのサイズも大きいので、本体のみで作業やゲームをしたいという方もノートPCのほうがおすすめです。
ノートPCでも、ハブから外部機器に接続することで据え置きのPCのようにも使用することができます。
ある程度重たくてもよいので大きいディスプレイが欲しいという方、キーボードを頻繁に使うため、本体に付いていた方が良いという方、ゲーム機のような見た目よりもノートPCらしいパソコンのほうがよいという方にはノートPCがおすすめです。

おすすめの組み合わせ

Allyを使用する時のおすすめの周辺機器組み合わせです。迷っている方はこれを買えば間違いはない、という製品をピックアップしました。

最低限の荷物で持ち運ぶとき

Ally 薄型充電器 bluetoothキーボード ケーブル ケース
・軽い文書作成・ブラウジングなどの作業はこれで完結します。荷物としてかさばりにくいのが利点です。ケース内にすべての荷物をまとめて収納でき、合計でも1kg未満の荷物で済むので気軽に持ち運べます。

据え置き風に使用するとき

Ally モニター ハブ(ドック) 充電器 ゲーミングキーボード ゲーミングマウス ケーブル
・自宅のデスクでデスクトップ/据え置きのように使用するときのおすすめ組み合わせです。
(キーボードやマウスはお好きな方をお選びください。)


どこでもゲーム環境を整えたいとき

Ally モバイルモニター ハブ 充電器 薄型キーボード マウス ケーブル ケース コンパクトマウスパッド
・モバイルモニターを使い、キーボードを薄型ワイヤレスのもの、マウスをワイヤレスにすれば、持ち運んでどこでもゲーム環境を構築できます。Allyとモバイルモニターの電源をひとつの充電器から給電すると、持ち運ぶものも減って更に便利です。
紹介したすべてのデバイス(注釈があるもの以外)はType-Cで充電できるものです。

※G913はmicro-USBで充電します。Deathstalker v2はType-Cです。

※Gpro SuperlightはMicro-USBで充電します。Keris WirelessはType-Cです。

その他おすすめ商品

フィルム

外付けSSD
・本体容量があまり多くないので、ゲームを多くプレイする方にはおすすめです。Type-C端子のあるハブを使うと読み込み速度が上がります。

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モニター


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