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2011年1月 初めて星を撮った日

 いつの間にか星空を撮ることが一つの趣味になっていて、時間を見つけては休日等を利用して写真を撮りためてきました。しかし、あまり人に見せることもなかったので、このnoteに過去の写真を少しずつ投稿することにしました。
 手元に残っている写真の中で一番古い星の写真は2011年1月のものでした。熊本の暗い海岸沿いでオリオン座を撮っています。九州は冬でもそれなりに温かいと思っている人もいるようですが、実際は普通に寒いです。多分この日も凍えながら撮っていたと思います。一枚目の撮影時刻は21:45。

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SONY α300 + 18-70mm f3.5-5.6​
(f3.5、露光時間15秒、ISO400)

 たまたま手元にカメラがあって、さらに星の多い夜空があったので、写るかなー?、という軽いノリで撮ったのだと思います。絞りは全開のf3.5、露光時間も十分長く撮っているのはいいのですが、ISOが星撮影には低過ぎました。何の知識もなく撮ると、こうなってしまうものです。夜空にはもっと多くの星が見えているのに全く再現できていません。ISO感度を上げればより明るく写るはず、と思い、ISO3200まで上げて撮ったのが次の写真です。

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SONY α300 + 18-70mm f3.5-5.6​
(f3.5、露光時間15秒、ISO3200) 

 予想通り、星の数は増えています。しかしノイズが多く、「美しい星空」とは呼べません。さらに左上と左下に熱ノイズと思われる紫のモヤが写っています。Raw現像ソフトでもっと見栄え良く編集しようと思いましたが、Jpegのデータしか残っていないようで諦めることに。Rawファイル形式で撮影データを残しておけばレタッチ耐性は上がったのですが・・・。しかし、当時は「Raw」の存在など知りませんでした。それでもオリオン座が写ったのが嬉しかったか、画面いっぱいのオリオン座写真が見つかりました。

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 SONY α300 + 18-70mm f3.5-5.6​
(f5.6、露光時間15秒、ISO800)

 50mmにズームしているのでf5.6と暗くなっています。構図的に右上が空いていますが、オリオンが左手に持つライオンの毛皮部分を入れたかったのだと思います。しかし、残念ながらそこは写っていないようです。
 デジタル写真は様々なデータが記録されています。写真の日付を見て思ったことが一つ。もしかしたら、しぶんぎ座流星群を見に外に出たのかもしれません。次の写真には一筋の線が写っていました。

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 SONY α300 + 18-70mm f3.5-5.6​
(f3.5、露光時間8秒、ISO3200)

 きっと流星が写ったと勘違いして喜んだと思います。でもこれは飛行機か良くて人工衛星。流星はそう簡単には捉えられません。でも素敵な勘違いだから良しとします。
 この夜に撮った写真は50枚。最後の一枚の撮影時刻は22:50。1時間ほど撮ってやめたと思われます。きっと大した防寒対策もしていなかったので、寒さに挫けたのでしょう。プリントして飾るようなクオリティの写真は一枚もありませんが、それなりに満足だったと思います。。

 この星空写真の画質にがっかりしたのか、2回目の星撮影はそれから2年以上もあとの2013年4月でした。薄雲の中、北斗七星が写っている写真が見つかりました。

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Nikon D300s + 24mm f2.8​
(f2.8、露光時間8秒、ISO1600)

 カメラはSONYからNikonへ新しくなっていました。そして上の写真を撮ったレンズは24mm f2.8。f値が小さくなると、開口部は広くなり、より多くの光を取り込むことができます。一般には広角レンズと呼ばれる部類の24mmですが、カメラがAPS-Cなのでフルサイズ換算で36mm。広く星空を撮るには画角がやや狭いです。
 この写真、星にピントが合っているように見えますが、拡大してみると少しずれていました。カメラの液晶画面を見ながら、星を拡大し、マニュアルでピント合わせをするのが、星撮影のセオリー。しかしこのときはファインダーで覗いた像を見ながらピント合わせしたのかもしれません。
 この日は22:30から22:46までで18枚撮って終わっていました。この日はなぜ星空の写真を撮ろうと思ったのか。多分、空にうっすら北斗七星が見えから。その程度だと思います。

 3回目の星撮影は、これからまた半年ほどあとになります。たしか、なんとか彗星が地球に近づいていたからで、それを撮りに出かけたのです。大した知識も撮影技術も機材もないのに。次回はそんな話です。

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