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歴代若気フライヤーの話

mosです。よろしくお願いします。
今回は歴代描いてきた若気の至りフライヤーについて書いていきたいと思います。

前回のnoteでも触れましたが、お笑いライブ「若気の至り」は新進気鋭の若手ユニットライブで、第2回目以降毎回パロディフライヤーを担当させていただいています。
レッドブルつばささん曰く、「アニメになれるライブ」らしいです。(略してアニライ)
今まで合計31作品作ってきたことになるのですが、諸々の思い出等語らせてもらえればと思います。(順不同)

ドラえもん

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ドラえもん風のフライヤーです。すごく可愛く描けたので気に入っています。
のりさん(元シンテンチ、現カーボーイジュニア)をドラえもんではなく、個人的に好きなキャラのポコニャンに寄せて描いています。
竹内さんは、ほとんどのび太くんそのままみたいな見た目をしているので親和性が高かったです。
がまの助さんのポージングも、ドラえもんの絵柄とよく合っていていいなと。
竹内ズさんは特に、ドラえもんに出てきそうだなと思ってます。(小道具をよく使うところとか)

富里さん(元シンテンチ、現センチネル)の手に暗記パンを持たせているのですが、そこに各コンビ名を遊び要素として書いています。

若気の至りオールナイトライブで、徳原旅行さんがこの暗記パンを見て「いや覚えろや、自分のコンビ名やろ」と言っていたのが1番印象に残っています。
確かに、という言葉以外出てきませんでした。徳原旅行さんのツッコミ力には頭が上がりません。

余談ですが、これを描く前に藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってまいりまして、原画を観て、何ペンで描いて何で色を塗ってるのか勉強してから制作に取り掛かりました。
Gペンで線を描き、水彩で色を塗られていたので自分もその通り(デジタルですが)描かせていただき、あのドラえもんの独特な柔らかさが出せるよう頑張りました。
「若気の至り」ロゴの上に「祝!1周年」と書いていますが、その真ん中にある赤い謎のマークはいつも若気の至りが開催されている劇場・しもきたDAWNさんのロゴマークです。伝わらないやつです。
絵柄の特徴としては肩の位置とシワ、指の丸っこさ、白目の形、アホ毛、豆のような靴の形、ですかね。

名探偵コナン

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コナン風のフライヤーです。
フライヤーの絵柄は毎回、お客様投票で1位と2位になった組が相談して決めてくださっています。その際、キャラクターも指定されることがままあるのですがこの回は完全に自分の独断と偏見で描いています。
コナンに褐色のキャラ、多少いるにはいるのですが、どれも富里さんには合わないなあ、似ないなあと思い、コナンのキャラで1番黒い人って誰だろうと考えた時思いついたのが「犯人」でした。
あれ以上黒いキャラ居ないですもんね。似せることができたなと満足しています。
小島さんは安室さん、のりさんは沖矢さん、青木さんは光彦、勝男さんはコナンくんです。メガネの方がいて助かりました。勝男さんご本人にも、「メガネかけててよかった」と言っていただけて嬉しかったです。
こちらの絵柄の特徴は、鼻の尖りと影、大きな耳、月のような目のハイライト、硬そうな髪、でしょうか。

キャプテン翼

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1番ふざけちゃったフライヤーです。
キャプテン翼、キャラクターの顔の描きわけが難しく「本人に似せる」という事が少し厳しい絵柄でした。
富里さんはウガンダの選手になってもらおうと決め、徳原旅行さんはご存知ゴールキーパーなので、それを元に取り掛かりました。
最初は全員屈んで肩を組ませようとしていたのですが、キャプテン翼の画像を見てみるとゴールキーパーは屈まず立っていました。そうか、ゴールキーパーは屈まないのか。と思いこのスタイルに。
順調に描き進めていたのですが途中で「徳原さんはもっと大きいな」と気付きました。
このキャンバスサイズでは限界があり、少し頭が切れてしまうくらいに抑えなくてはなりませんでした。仕方がないのでひとまずこれで納品したのですが、やはり気になってしまい

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正しい方を作ってダメ元で納品しました。
すると作家の山田ボールペンさんは、こちらも採用してくださいました。
妥協しなくて良かったなと思います。
こちらの絵柄の特徴は、キラキラとした目、目に近い眉、鼻と口の距離、長い足、ですかね。
多分水彩で塗られてるんだろうなと思います。

エヴァンゲリオン

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エヴァ風のフライヤーです。
未だにコレ、なに?と思っています。似せる気が無いというか、ただただ使徒を描いて写真を埋め込むスタイルになった謎の回になりました。
ゴリゴリにそのまんま描きすぎてるので、流石にパロディと言い張るには厳しいなと感じて目線を入れていますが、今となってはそれも良い思い出です。
「若気の至り」ロゴも毎回手描きで作成していますが、うまいことエヴァっぽくロゴができてお気に入りです。
ずっと「本当にこれでいいんですか?」と思いながら描いていました。
ちなみに誰がどの使徒になるかというのは、ご本人達の希望を忠実に叶えています。
絵柄の特徴とか以前の話なのでこちらは省略します。すみません…

クレヨンしんちゃん

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クレヨンしんちゃん風のフライヤーです。
かわいいですね。ぎょねこさんを悪ガキ3人組ぽく描けたのが良かった点です。ぎょねこさんを子供にしたことで、徳原旅行さんとの大きさの違いも良い感じに表現できたと思っています。
普段のライブでも、徳原旅行さんが先生のように怒ったり指摘したりしているので、その辺も合ってていいかなと。
毎回「第何回目か」ということを、どこかしらに書くのですが、クレヨンしんちゃんの単行本表紙に使われている数字のフォントが何なのか分からず、手持ちのフォントに似たものがなかったのでこの「Vol.9」の数字は手描きで描いています。
正解のフォントご存知の方、教えてください。
こちらの絵柄の特徴は、点で描く鼻、歪な顔の形、顔からはみ出る口、白目のない目、ですね。

バクマン。

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バクマン。風のフライヤーです。
歴代最少人数でのフライヤーでした。お2人から「バクマン。でお願いします」と言われた時は、凄く良い!合いそう!と思いつつ、小畑健先生のあの美しすぎる絵を真似できるのか…と不安にもなりました。正直再現できてるかどうかはわからないのですが、楽しく描くことができました。
徳原旅行さんは主人公感を出そうと思っていたのでちょっとキラキラめのシュージンを元に描いているのですが(メガネですし)レッドブルつばささんはサイコーを元にするとあまりにも似ないと判断し難航しました。
あまり面長にしてしまうと小畑健先生の絵柄から自分の実力ではかけ離れてしまうし、目元もこのままではレッドブルつばささんらしさを出せない…。
考えた結果参考にしたのが新妻エイジです。新妻エイジのバランスを取り入れてみたら物凄く個人的にしっくりきました。
色の塗り方(特に髪の毛)に特徴がある絵柄なので、髪を塗るのに1番時間をかけたかもしれません。
髪の流れなどとても勉強になりました。

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(↑色塗り前)
こちらの絵柄の特徴は、髪の毛の束感、鼻周りの色の塗り方、少しぐにゃりとした顔の輪郭…ですかね…本当に小畑健先生の絵柄、素敵です。

バイオハザード2

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本当に問題作。
バイオハザード2風フライヤーです。
若気の至り始まってイラスト初の「ゲームのパッケージ」をリクエストされ、今までのフライヤーの中でダントツに時間がかかりました…

順を追って説明しますと、若気の至り2周年ライブがありまして、コロナの関係で劇場に数組、あとは皆リモートでの参加というスタイルでした。自分もリモートでチャット参加している状態です。
歴代フライヤーを振り返ろうというコーナーで、前回上位2組にその場で次回のフライヤー絵柄を決めていただく流れになりました。
竹内ズさんとぎょねこさんが意見を出し合い、何やかんやチェンソーマンになりそうな雰囲気でした。そして、最終決定を竹内さんが下す事に。皆が見守る中、竹内さんはこう叫びました。


「次回のフライヤーは…バイオハザード2です!!!」


なんの脈絡もなくバイオハザード2が出てきたので動揺しかないです。しかも竹内さんはバイオハザードをプレイしたことがないとのことで、なんの思い入れもない所が怖かったです。

だんだん描いてるうちにハイになってきて、PSPのロゴを38マイクにしてみたり、「PSP」を「ワカゲ」にしてみたり、注意書きの部分を「過激な表現」から「過激な芸人」にしてみたり。小さな©️もCではなくWにしてみたり。
出演者の皆さんに「どう描けばいいですか?」と恥ずかしながら意見を求めたのですが、「いっそ武器にしてください」と各々理想の武器(?)をご指定頂いたので、それはそのまま持たせる事にしました。
がまの助さん→チェーンソー、青木さん→バズーカ、勝男さん→斧
最悪、武器だけ描いて写真を透かせるエヴァンゲリオン方式を取ろうかとも思いましたが完遂できてよかったです。
絵柄も何もないのでこちらも特徴は省略します…
でも、これを描き切れたので、もうなにも怖くないです。


と、思ったのですが



マインクラフト

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またゲームを描くことになるとは。

マイクラでお願いしますと言われた時は正直ギョッとしたのですが
ぎょねこのお三方がマインクラフトが大好きということで、よくお話も聞いていましたし愛も強そうだったので頑張ることにしました。

マインクラフトはブロックを組み合わせてオブジェクトを作るものなので、必要最低限の情報量しか表現できず、似せるというより「どれが誰か分かるようにする」という気持ちで作成しました。

背景やロゴ等も含めもちろん全て手書きなので、なかなか時間がかかりましたがいいパロディになったのではないかと思います。
描いている途中、これはマイクラを習得して、実際作ったものをスクショした方が早いのではないか?という雑念が浮かびましたが根性でやり遂げました。大人の階段を登れた気がします。


これからも若気の至りの目印になるような、皆さんに描いて欲しいと思っていただけるような、目を引くフライヤーを作れるよう頑張りたいと思います。
もし良ければまた与太話にお付き合いください。
お読みいただきありがとうございました。

モスの海鮮かき揚げバーガーを食べることができます!