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「若気の至り」フライヤーの話

お笑いライブのフライヤー制作を中心に活動しております、長良鮎武と申します。
先日、約5年に渡り続いたユニットライブ「若気の至り」が最終回を迎えました。

若気の至りロゴ


こちらのライブ、毎回お客様投票がありまして
1位と2位になった組が次回のフライヤーになるというシステムがありました。

そしてそのフライヤーは漫画やゲームの有名作品のパロディという縛り(?)があり、そちらを毎回描かせていただいていたのが自分です。

合計で51作品ものパロディフライヤーを作りました。どれも思い入れがあり、どうせなのでここにまとめて少しお話したいなと思います。

2年前に書いた歴代若気フライヤーの話と重複する部分もありますが、最後のまとめとして記します。

画像数が多くギガを大変使わせてしまうと思いますが、よければお付き合いくださいませ。


今日から俺は!!

初作品です!
自分自身お笑いライブのフライヤーデザイナーとしても歴が浅かったので結構手探りで描いています。パロディ作品を作ることも慣れていないので時間がかかりました。衣装は本人に寄せた方がいいのか?色の塗り方は?そもそも似顔絵として似ているのか?「今日から俺は!!」のパロってことは伝わるのか?など…
不安でいっぱいでした。でも喜んでいただけてとても嬉しかったです。

ジョジョの奇妙な冒険

ジョジョは個人的にめちゃくちゃ好きなので逆にプレッシャーを感じました。荒木飛呂彦先生は絵がうますぎるんですよね。似せられる訳がないだろう。とか弱気に思いつつ。荒木先生は部数によって絵柄と好きな色が違うので、どこに合わせていくかでセンスが出るな…と思い。
まぁでも4部が好きなのでそれっぽくしてみました。
ドリルフィンフィンズ金成くんの胸元に、当時は赤ちゃんのブローチがついていたのでそれをスタンドみたいに描いて見たのですが気に入っています。
大誠さんがしばらくこのイラストをアイコンにしてくれていたのをよく覚えています。

金色のガッシュ!!

ガッシュは通っていないんですよ。なのでどれが求められているロゴなのか分からなくて悩んだ記憶があります。
ジグロポッカりょーぞーさんの服の柄をちまちま描くの楽しかったです。見辛いですがジグロポッカ山本くんの持っている本に「ジグロポッカ」と「ラパルフェ」と描いてあります。
そして絵には関係ないですが、まだリップグリップさんが大阪ゲストだったんですねぇ。その辺りも時の流れを感じます。

キングダム

確か実家に帰省しているときに描きました。これもまたどこまで衣装をご本人に寄せて、どこまでパロ元に寄せるかかなり悩みました。スーツだとなんか変だし、でもゴリゴリに武装させるのもな…と…結果の折衷案です。
(パロ元通りの服装を描いていたら時間がかかりすぎるので時短でもあります)
剣を持たせるのは物騒なので尾身君にはセンターマイクを持たせています。コント師なのに!(今は結構漫才もやっているのでいいか)

HUNTER×HUNTER

HUNTER×HUNTER大好きです。好きな作品を指定されると「よっしゃ任しとけ」という気持ちと「あんなにうまく描ける訳がないのでガッカリされてしまうのではないか」という気持ちが混在して心が忙しくなります。そんな時は無心で手を動かすしかないのです。
本当はセンターに主人公のゴンを軸にした似顔絵を描くべきなのですが、ラパルフェ都留くんは流石にボマーなので申し訳ないですがこうなりました。本人に似せるという方向に全振り。
これどの作品でもそうなんですけどそんなに1つの表紙に4人程度の絵が描いてあることが少ないので構図に悩みます。これも悩んで何かこう、都留くんからニュッと2人が生えてるみたいになっちゃいました。

ピンポン

確かりょーぞーさんからのリクエストだったと思います。ピンポン。
こちらの作品の作画を担当されている伊東伸高さんはかなり個性のある絵柄で素敵ですよね。最近だと映画「犬王」のキャラクターデザインが最高でした。
パロディをする際はパロ元の絵柄をよく観察するのですが、見れば見るほど少ない線で他に類を見ないバランスのもと描かれていて勉強になりました。
それはそうとりょーぞーさんは主人公のペコそのまんまみたいな見た目なのでとても描きやすかったです。

クレヨンしんちゃん

開催回数を意味する「vol.9」と描かれている部分。この「9」の本家フォントが恥ずかしながら全然分からなかったんです。今でもわからない。なのでこの「9」は手書きです。なんてこった。
ぎょねこの3人と徳原旅行さんというかなりいいバランスの2組でしたので、徳原旅行さんを先生的なポジションに置いて、ぎょねこさんを悪ガキ3人組にして、すごく可愛く描けたと思います。

カイジ

1位が同率で3組いたんですね、多分。流石に7人描くのはしんどいだろうと気を遣っていただき、代表の3人を描かせていただきました。
福本先生の絵柄は鼻が注目されがちですが耳の描き方も結構特徴的で、あんまりいないタイプを描き方をしています。簡略的というか何というか…耳の描き方はそれぞれの癖や個性がめちゃくちゃ出るので、絶対にしっかり描き分けるようにしています。いや何を偉そうに…という感じではありますが…

聖闘士星矢

ミベオノさんがいますね!嬉しい。
これもどこまで衣装にしたらいいのか難しかったです。でも聖闘士星矢といえば金ピカギラギラのアーマーでしょう。そこは再現しないと…毎度毎度折衷案を出すことに苦労している気がします。
金属感を出す為の色の塗り方がすごく勉強になりました。ハイライトはここに来るのか…こんなにここ黒く塗って大丈夫なのか…?あぁ大丈夫だったすごい…よくできてる…
弓矢ではなく漫才マイク、腕には円周率、武器にコンビ名も描いてあります。
円周率=理系・賢いと思っている自分のバカさが露呈しているフライヤーでもあります。

名探偵コナン

シンテンチ冨里さんを犯人にしたのは完全に自分の勝手な判断です。
「コナンのキャラに褐色の人って安室さん以外にいたかな…でも安室さんで冨里さんを描くのは違いすぎるし…色の濃い人、黒づくめ………は!犯人だ!!」
これはいい判断でした。しめた!という表現を使いたいです。
ぎょねこ勝男だけがメガネをかけていたので必然的にコナンくんにしました。「メガネをかけていてよかった」と言われました。こちらこそ。

ドラえもん

ドラえもん大好きでして、こりゃあ楽しそうだぜと思ったものです。
アニメオリジナルでない限り、アニメの一部分10秒程度観れば何の道具でどういう話なのかわかるくらいにはドラえもんが好きです。
絵柄は有名ですが、藤子先生ってどのペンで描いて何で色塗ってるんだろう。と疑問が生まれたので藤子・F・不二雄ミュージアムに行って原画など見て勉強してから制作に取り掛かりました。
Gペンで線を描き、水彩絵の具で着色されていました。なので、その通りに描きまして、大満足です。
これ何度も言ってますが、冨里さんが持っている暗記パンにコンビ名を描くとい遊び心を出したところ、徳原旅行さんに
「自分のコンビ名くらい覚えろや」と突っ込まれて大変笑ったこともいい思い出です。

ちなみにドラえもんをメインにするとあまりにもそのままなので、ポコニャンを混ぜています。

ボボボーボ・ボーボボ

実は自分、ボーボボが本当に1番好きでして、めちゃくちゃ楽しく描きました。
首領パッチの刺青を彫りたいと思っているくらいには好きです。
どれが誰だよ、という感じではありますがボーボボは人外が多いので致し方ないと思っていただきたい。全員人間のキャラで描いてもよかったのですが自分がどうしても3バカであるボーボボ、首領パッチ、ところ天の助を描きたかったのでぎょねこさんに担ってもらいました。
あれ!?またコント師のラパルフェさんに漫才マイク持たせてる!
何か…どうらやハマってたのかもしれません。マイクを持たせることに。

からくりサーカス

めちゃくちゃ描くの大変でした。
なんでしょう…情報量が多いといいますか…やることが多くて色数も多くてタイトルロゴも背景も着色も色々凄かったです。こうしてパロディをさせていただくことによって、各漫画家さんの技量の凄さやセンスを痛感することになるのです。
あと町ルダさんを似せるのがまぁ〜〜〜難しいのなんのってもう、どうして?本当に難しい。
難しい×難しいですごく時間がかかりました。とても気に入っています。

新世紀エヴァンゲリオン

これはパロディとして果たして合っているんですかね?
いや多分合っていないと思います。
各々に好きな使徒の名前を言われたので、そのまま描き、似せようがなかったのでお写真をこう…取り込まれたみたいなイメージで合成しました。歴代若気フライヤーの中で1番意味わからないので好きです。お笑いライブはこうでなくっちゃ!

キャプテン翼

これはいいですね!すごく楽しかったです。
徳原旅行さんは女子ゴールキーパーでお馴染みなのでもちろん日本代表のゴールキーパーとして描きました。
冨里さんはウガンダ代表。ノリさんはノーマル日本代表。わかりやすく色わけできていい感じになりました。
キャプテン翼は顔の描き分けが難しいことで有名(?)ですが結構似せられたと思います。ウガンダの国旗はここで覚えました。

しかしこのフライヤー、完全ではないんですね。
徳原旅行さんをご存知の方はわかるかと思うのですが、もっと大きいんです彼は。しかしながらキャンバスサイズの関係でここまでしか表現することができず……

しかし諦めきれない自分はちゃんと正しいフライヤーを作りました。それがこちらです。


よかった。合ってます。これで完成系です。一安心。
徳原旅行さんには「訴えたら僕が勝てます」と言われました。

ONE PIECE

ウィーアー
いや〜描きづらかったです!!尾田栄一郎さんの絵柄、相当難しい…というか自分の絵柄と合わなすぎて苦労しました。
あとまた漫才マイクを持たせていますね。でも漫才師の天狗花火に持たせているので許されたいところです。一応ワンピースと言えば麦わら帽子であることは流石に存じていますので、アイコンとして描きました。
あ!!ゲストにレッドブルつばささんがいらしていますね。(現:谷口つばさ)これもまた時代を感じます。

ちびまる子ちゃん

「若気の至り」は最初数回以降、ずっとしもきたドーンという会場で開催していました。
しもきたドーンは下北沢駅からすぐのビル内にあり、そのビル1階がピーコックというスーパーマーケットになっています。
そのピーコックを背景にしたのがこのフライヤーです。(一応ピーコックではなくポアコックにしています)
ラパルフェ都留くんの服装をウッディにしていますね。恐らくこの頃から都留くんはウッディのモノマネをし始めたのでしょうか。

ゲスト:ウキョウ!!?!?

僕のヒーローアカデミア

これもまたかなり私事ではあるのですが、自分は堀越先生が大好きで大好きで、好きすぎてまだヒロアカ未履修なんです。(2023年7月現在)
逢魔ヶ刻動物園、戦星のバルジ、大好きで、当時はジャンプを毎週買ってハガキ出してました。堀越先生の母校大学も高校時代見学に行って、堀越先生が書き下ろしたオリジナルイラストのトートバッグなどもらったモノです。今でも大切にしています。それくらいには好きなのですがヒロアカは知らないので、描くのはかなり緊張しました。でも描きやすかったです。大きな口、丸い輪郭、デフォルメされた目、カートゥンアニメのような手足…素敵な特徴が満載です。
ちなみに1番後ろの白髪がゼロカラン野呂くんなのですが、野呂くんの首を掴んでいる手はワキくんのモノです。なんか深い意味はなかったんですがホラーですね、今思うと。

涼宮ハルヒの憂鬱

初のレッドブルつばささん回ですね。
なんの作品がいいですか?と聞いたとき「涼宮ハルヒの憂鬱で!」と言われて
「あ、なんか、思った通りの人なんだな」と思ったことを覚えています。(いい意味です)
まぁとにかく可愛くしようと心がけました!ハルヒといえばね。実際どうですか?
がまの助さんだけちょっと内股気味にしています。これはなんとなくですが、画面のバランス的に。いいでしょうその方が、なんかね。

シャーマンキング

これ、タイトルロゴのデザインが2種類あったんですよね。それで、どちらにしようか悩んだ記憶があります。
色の塗り方も、強くムラのある水彩のようなスタイルで再現するのが楽しかったです。
ジグロポッカ山本くんは目の下にホクロがありまして、個人的にとてもいいチャームポイントだと思っているので描ける時は描くようにしています。

手塚治虫作品

線が太い絵は可愛い!ですね!
太めのつけペンでメリハリつけて力の加減が線に現れているのって、とてもいいですよね。丸っこいフォルムといいすごく可愛いです。
レトロ感を出すために少し色褪せたような塗り方をしています。
普段はTwitterのTLに流れてきた時に目に留まりやすいようコントラストを強く鮮やかに色を塗るのですが、この時ばかりは少し彩度を下げモヤッとさせています。それもまた可愛いのです。

鬼滅の刃

これ怖かったんですよ。何がって、怒られるのが。
散々パロディしといて今更何言ってんだよという感じではあるのですが、勢いのある作品をパロディする時はやはり肝が冷えるモノです。
鬼滅の刃の表紙をよく観察して描いたんですけど、真ん中に縦書きで描いてあるサブタイトル文字が嘘みたいにおもちゃみたいなフォントなんですね。驚きました。あとすごく和のテイストなのにタイトルロゴや巻数フォントはゴシック体を基調としてるんだな…とか。そういう発見があるのもパロディの楽しいところです。

スーツと着物のキメラみたいな服描いちゃったなぁ!

バクマン。

スクールガールファンタジー、ファンファーレがきこえるのお2人。
歴代最小人数です。ピン芸人のお2人が1位2位をとりました。
モチーフ何にするのかな、人数少ないからなんでも描きますよ!と軽口を叩きましたところ「バクマン。で!」と言われ「ぉぉお〜いいじゃないですか!」と他人事のように返してしまいました。当事者なのに。
いやいや…バクマン。作画担当の小畑先生なんてとんでもない人ですよ…そりゃあもう苦労しました。絵、うますぎます。
徳原旅行さんはメガネなのでシュージンに寄せたのですが、つばささんはサイコーに寄せてもシュージンに寄せても似ないんです。つばささんに。いくらパロ元の絵に寄せられても本人に似ていなければ意味がないんですねパロディなんてもんは。どうしたもんかな。
幸運なことに自分はバクマン。を履修していました、なのでつばささんに顔が似ているキャラから逆算しようと思い、新妻エイジを思い出しました。
これがドンピシャでした、よかった…!

小畑先生は髪の毛の塗り方と、輪郭の不安定さが特徴的です。めちゃくちゃ丁寧に色塗りしました。お気に入りです。

カッコカワイイ宣言!

ぎょねこオジマアローさんの前髪の重たさを全力でいじっている絵ですが、それよりもみんなが丸すぎて面白がってもらえたフライヤーです。
顔、全員同じはずなんですけど結構似てるな…と自分的には思っています。
ぎょねこ勝男がセンターで1番楽しそうなのもポイントです。

バイオハザード2

初のゲームソフトパロディ!!!
勘弁してくれ!!!

もう結構いろんな所で話しているのですが一応。
これは若気の至りオールナイトライブ(半リモート)があった際に、入賞した2組がその場で次回フライヤーの絵柄を決めるくだりになりました。
皆さんが各々希望案を出し、最終的に竹内ズ竹内くんが何故か決定権を持ち言い放ったのが
「バイオハザード2でお願いします!!!」

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誰も案としてバイオの名前を出していませんし、竹内くんも出していません。なのに急に出して来たのがバイオ。

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頑張って描きました。
バイオだからというわけではないですが「絵」ではないので。3D CGなので。どう描けばいいんだと思いつつやるだけやったろうやないかと思いなかなかの時間をかけて完成させました。
終演後若気メンバーみんなで「ありがとう!」と声を揃えて言ってくださったので救われました。それが目的な訳ではないですが嬉しいです。
いやはや思い出深いフライヤーです。

NANA

おほぉ〜初の少女漫画です。NANA!
正直自分少女漫画を全く通らず生きてきたのでこの線の細い感じが難しく新鮮ですごく楽しかったです。
NANAって、カラーイラストは厚塗り気味というか主線がないんですね、初めて知りました。
鏡に写っている設定のイラストなので、左右反転しています。
車海老のダンス情野さんの髪色はコロコロ変わるので悩みましたが、この時期よくしていて可愛いなと思ったドラえもんブルーでいかせていただきました。

ルパン三世

自分でいうのもアレですけど全然似てないですね!これ!すごく気にいってはいるんですけどドレが誰!?って感じです。ほあ〜…
なのでロゴを見て欲しいです。
かなり忠実に再現できたと思います。弾丸の感じとか、ヒビとか、フォントの丸みとか。若気の至りのおかげでタイポグラフィスキルが少しは身についたなと感じます。少しですよ、少し。

絶体絶命でんぢゃらすじーさん

ギャグ漫画はいいですねぇ、表情が行き来っているので自分の中にある「カッコつけ」の表情作りを正面からぶん殴られる気持ちになります。
ゼロカラン野呂くんは顔が整ってて似せるのが難しいのですが、この絵柄で描いた時「ああ、こう描けばいいのか!」と納得したのを覚えています。
個人的にメガネを描くのがとても好きなのですが、徳原旅行さんのメガネの反射を入れるかどうか最後まで悩んだなぁ。結果的にこれで良かったと思っています。
出演者情報などの文字もコロコロコミックの表紙っぽくしてみました。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

ロゴ苦労しました。
既存のフォント並べるだけに見えるでしょう。そうじゃないんです。いや、実際はそうなんだと思うんですがそうできなかったんです。
手元にそのフォントを持っていなかったんですね、自分が。
なので、なんか似たような感じで1から描きました。
そういう事情があることもあります。

ぎょねこ青木くんがここから丸くなっていきます。

マインクラフト

苦労した

苦労した
苦労したなぁ!

「マインクラフトで!」と言われた時、おいまたゲームか!まじか!と思いましたがぎょねこ青木くんの「ぎょねこ全員マイクラ好きなんです!」と言ってきた目の輝きには勝てませんでした。
いかんせんこれも3D CGを1からイラストで描いているので相当時間がかかりました。マイクラを始めて習得してスクショした方が早い可能性すらありました。

Switchのロゴも漫才マイクにするなどしています。
苦労した時の方がこういう無駄な遊びをしてしまうクセがありますね、どうやら。
しかしとてもうまく描けたのですごくお気に入りです。苦労度もお気に入り度もNO.1。

作家のひらしまたろうさんに、「やられた!これで蟹のフライヤー描いて欲しかった!」とわざわざご連絡をいただけて嬉しかったです。

銀魂

なんでメリープとヒノアラシがいるのかという話になってきますね。

銀魂でお願いしていただいたのは良いんですが、「僕たちの他に神楽もいて欲しい」というリクエストも受けました。
神楽をそのまんま描くわけにはいかないので、誰かの似顔絵として描くかと思ったのですが(作家の山田ボールペンとか)、親和性が低すぎる!となりまして。
じゃあもういっそ全然違う何かを掛け合わせて明らかに「パロディですよ!冗談ですよ!」と伝わる絵にしちゃおうと。
それで、つばささんはメリープ、徳原旅行さんはヒノアラシがお好きと伺いましたので神楽ヒノと純粋メリープがドッキングされた銀魂パロディが爆誕したという訳です。

そういえばタイトルロゴも結構時間かかりました!

チェンソーマン

お気に入りです。いや全部お気に入りなんですけども。
これだけなんとなくメイキングを載せたことがあります。色々語ってるので良かったら読んでやってください。

チェンソーマンがいい!というのは、バイオハザード2事件の時あたりからずっとがまの助さんに言われていました。ようやく描けて良かった…
なんとなく、自分の中で描きやすい絵柄と描きづらい絵柄があるのですが、藤本タツキ先生の絵柄はかなり描きやすかったです。ダントツレベルで。なので結構スピーディに描き進めることができました。

呪術廻戦

ラパルフェ尾身くんの奥様が、呪術廻戦大好きということで描きました。
どの作品をパロディリクエストするかは、コンビ間や1位2位同士でそれぞれ話し合って決めていただくのですが、この時は尾身くんの一強で決まったらしいです。そういう力強さも時には大切ですね。

髪の毛をペンで塗りつぶすタイプの塗り方をされる作者様なので手首が痛くなりました。
会場名を「しもきたドーン」ではなく「下北同恩」にしたところ、地味に気に入っています。

刃牙

これも苦労しました。なぜかと言うと1人ずつ描いてしまったからです。
別に1人ずつ描く必要性は全くなかったんですが、参考にする刃牙の表紙に複数人いる構図がなかなか無く、顔をアップで描くより体を描く方が時間を要すると判断した為このような形になりました。
下書きまでは4人並びの構図で描いていたんですが…断念。こうなりました。

シワの入れ方と肌の塗り方がかなり特徴的なのでご本家イラストと睨めっこしながら必死に描きました。すんごく勉強になりました。左右対称な造形とツヤの入れ方が天才的ですね、すごいなぁ。

「刃牙で描いて欲しい」とは何度も言われていたのですが、毎回「それは流石に描けないだろう、やめておこう」と気を遣っていただき避けて通ってきましたがいよいよ「いや、描いてもらおう!!」となり…自身もやったるぜ!となり。いい経験です。

BLEACH

「逆に、長良さんが描きやすい絵柄ってなんですか?」と聞いていただけることもあります。自分は必ず「BLEACHですかねぇ」と答えていました。
何故なら自分はBLEACHで絵の練習をしていた人間だからです。
もちろん久保帯人先生の画力には到底足元にも及びませんし、影響されましたと言うことすらおこがましいのですが、手癖で描きやすいのは事実です。
初めてジャンクさんを描けました!
そして久々に漫才マイクが登場しています。

ハウルの動く城

いよいよジブリに手を出した。

人物やロゴはそんなに大変じゃなかったんですが、背景のお城(根本ろ過さん)がかなり時間がかかりました。
ほぼ普通にお城ですが、髪の毛と、干してあるろ過さんの服で「似顔絵」であると判断してもらいたいです。

すごく個人的な話ですがこれを描いてる時異常に忙しかったので、それも相まって「しんどかったなぁこれ」と思い出します。

東京リベンシャーズ

全員カッコよくて似ていませんか?そうでもない?
自分的には似せられたなぁ!と自画自賛なのですがどうなんでしょう。
東リベ、未履修なのですがいいビジュアルのキャラクターが多いので真似して描くのは楽しかったです。
ロゴも本家だと「卍」になっているところを「若」にしてみたりしました。

線画の色を部位によって変えてるんですね。これいいですよね。統一感が出て。取り入れていきたいです。

ベルセルク

ダブル漫才マイクだ!!!

遊んでいますね。背景というか、こういう枠があるイラストはどうしてもハイカロリーです。
左上の粘土人形みたいなのを山田ボールペンにしています。
ジグロポッカ山本くんのブローチが「ジグロポッカ」になっていたりもします。
線の描き方は繊細なのに表情が力強く渋い絵柄でいいですね…

ゴールデンカムイ

野田サトル先生、絵がうますぎるな…

いや、絵を生業としている存在全て絵がうますぎるんですけど、本当にうますぎて「うまい」としか言えなくなる…
目がキラキラしている部分など、細かな色塗りが楽しかったです。
色を塗るペンと線画を描くペンは種類が違うのですが、この時は線も塗りのペンと同じものを使っています。そうすると統一感が出ますね。
影の付け方が結構ガッツリしているなぁと思ったのが気づきです。
顔の影部分は全部影、でも頰上だけハイライト。潔いです。絵が上手い人は引き算が上手い。

魁!!男塾

ちゃんと「魁」を「さきがけ」と読める人間で良かった。
キモ漢字を作り出してしまいました。お笑いを演じると書いて「おわらいらいぶ」と読むわけがない。
これはぎょねこの三人が大変似ましたね。
前々からぎょねこ青木くんから「mosさんの描く俺がだんだん太っている」という疑惑をかけられているのですが、このフライヤーで完全に魔女裁判有罪になり火炙りになってしまったのもいい思い出です。

王様ランキング

背景はしもきたドーンです。
王様ランキングの絵柄は可愛く簡略的なのですが、だからこそバランスが難しく誤魔化しが効かないので慎重に描きました。
全体的に丸いんですよね。「丸」を描くのって案外簡単じゃないので実力が問われる感覚…
3人とも似ましたね。こんな感じで可愛く描けた時、独り言でいつも「可愛い可愛い」とか喋りながら作業しています。

浦安鉄筋家族

浦安鉄筋家族は別件で描いたことがあったので2回目です。
ギャグ漫画は本当に勉強になります。
若干の悪意を持って人の特徴を誇張する能力、そしてそれを美化せずそのまま描く勇気、かつ全体のキャラクターデザインはまとめられ可愛らしく見せる圧倒的な画力。これが揃ってようやく魅力あるギャグ漫画のキャラクターが描けます。

難しすぎる!!!!!

特に浦安鉄筋家族の誇張具合は素晴らしいです。自分の中にあるプライドみたいなものを粉々にしてくれます。こうして僕は強くなって行きたい。
とっくんがちょっと老け過ぎちゃった。

ドラゴン桜

若気の至り始まって以来初の「1人フライヤー」を勝ち取ったのはラパルフェ尾身くんでした。
前回のライブの人気投票で上位だった2組がフライヤーになれるのですが、この時の若気はラパルフェ都留くんがお休み。尾身くんはピンで企画のみ出演。
これがすごかった。
凄まじい活躍ぶり。『あの日俺はしもきたドーンで龍を見たんだ』と出演者に言わしめた、この夜を忘れない。
龍になった尾身くんはアンケートで2位に圧倒的な差をつけ1位。ネタをやっていないにも関わらず。これはすごいと出演者全員の意見が一致し1人フライヤーが誕生しました。そして絵柄は「ドラゴン桜」。
相方の都留くんがドラゴン桜の阿部寛さんモノマネで大人気なこともあり、これが下剋上か…すごい瞬間を見た…と感動した思い出です。楽しかった。

はじめの一歩

塗りが上手い人は「光」の表現が綺麗だなとパロ絵を描いていてよく思います。
はじめの一歩作者の森川ジョージ先生の絵は、汗に光る筋肉や艶のあるグローブのハイライトがめっちゃくちゃ美しい!!!
多分薄い色を塗ってから濃い色を重ねて濃淡を作っているのかと思うのですが、自分はそんな風に塗ってこんなに綺麗な光が出せるほど画力がないです。
なので濃い色を全面に塗ってからハイライトを上から載せるデジタルでしかできないやり方でなんとか再現(できてないけど)しました。

あと目の力強さがエグいですね!久々に皆さんを衣装じゃなくパロ元に寄せた格好で描きました!大誠さん描きやすい。

デュラララ!!

同年代を殺すフライヤーだ。
デュラララって‘全て‘が詰まっていますよね。キープアウトのテープ、曲がった交通看板、分厚いフード、気だるそうな表情、悪い目つき。
まぁ通ってない方も全然多いとは思うんですがあまりに全てだな…としみじみしながら描きました。もちろん谷口つばささんのリクエストです。
ぎょねこ小島くんが髪型も相まって親和性高い!!

ぼのぼの

これは相当カワイイでしょう

みんながよく持っている(?)アイテムをそれぞれ持たせました。
勝男はトランペット、都留くんは赤本、青木くんは大喜利のフリップです。
遠くで見守ってくれている、しまっちゃう尾身さんもいい感じです。
青木くんは殆どぼのぼのに髪の毛描いただけなんですが、やたら似てくれました。否、似ると思ってぼのぼのを選びました。案の定。
結構背景描くのが大変でした。意外といろんな色を使っているんですね。そうやってこのふんわりした雰囲気を出しているのか…

こういった絵本っぽい絵の時は、画用紙みたいな質感になるようなテクスチャを貼っています。なんとなくまとまりが出る気がしないでもない。

日常

4人ともなんて雰囲気に合うんだろう。描きやすかったです。
谷口つばささんは学生コントのイメージもあるので学ランを着せましたが、全員学ランだと画面が暗くなってしまうなと思ったのでぎょねこの3人は衣装です。
青木くんは大喜利の勉強。ペンもホワイトボードマーカーです。
勝男はVtuberの勉強。小島くんは魚猫の勉強をしているようでしてません。
谷口つばささんだけはちゃんと勉強してるかと思いきや、教科書を開いていないしノートも真っ白なので関係ない考え事でもしているのでしょう。

そんな設定を勝手に付け加えながら描きました。机の木目描くのが大変だった!

大乱闘スマッシュブラザーズ

ゲームダァ〜〜〜〜〜〜!!!
うぉ〜やったるやったる!!!
やったりますとも!!

パロ元はもっとたくさんキャラがいるのですが、今回は4人しかいないのでできるだけ無駄な空間が生まれて寂しくならないように背景をキラキラさせました。
誰をどのキャラにするかは特に指定がなかったので自由に描きました。
ゲームは「絵」じゃないので、主線がなく立体的でヤァ〜本当に難しい!
でもキラキラしているものが好きなので、とても楽しく描けました。
大変であればあるほどやったろうやないかい!という気持ちになります。
かといって本当に無理なことを言われたらちゃんと断るので、ギリギリを攻めてもらえたみたいですね。がんばりの器が増えたな。

ドラゴンボール

上位2組を描くのはこれが最後でした。ドラゴンボール!
いつかくると思っていましたが最後になるとは。難しかった!!
微妙に悟空に寄せてしまったので、りょーぞーさんのパンツを白にしてしまったのですが本当は黒。どこまで寄せるかのバランス、最後までわからなかった。
髪の毛がボリューミーでカクカクしていたり、鼻と口がすごく近かったり、「これぞ鳥山明先生」という絵柄。素晴らしい。こんなに確立された個性を出せるなんて…憧れますね…

センチネルさんとジグロポッカさん、描き慣れたお2組を最後に描けて良かったです…衣装って大切だなぁ!!絵にするときいつも思います。個性!

週刊少年ジャンプ

最後ということで全員集合させました!
皆さんにコンビごとで絵柄をリクエストしていただき、全て描きました。
どれがどれかわかりますかね?

個人的にぎょねこさんが、初めて描いたのと同じ絵柄である「今日から俺は!」をリクエストしてくださったのが嬉しかったです。
初めておしどり大名さんを描けたのも感無量!ドリルフィンフィンズさんも久々に描けて楽しかった!
全部全部ほんと〜うにルンルンで描けました!!

集大成として、たくさんの絵を描かせていただけてありがたく思います。
いつも見ていただいていた皆様、ありがとうございます!!

終わりに

以上の若気の至りフライヤーをほぼ全種類(第一回目のフライヤーも)シールにしたセットをBOOTHにて販売しております。
※最後の集合フライヤーは含まれていません

50枚もセットになって送料込みで2000円です。原価です。おほほ…とほほ…是非買っていただけたら嬉しいです。

フライヤーではないのですが、若気の至りで使用していた各演者のスライドロゴもSUZURIにて販売しております。


これで若気の至りは永遠になりました。
ここまでご覧いただきありがとうございました!!
若気、最高だぜ!



おまけ

最後に、課金要素(?)として、おまけをご用意しました。もし良かったら投げ銭的なものだと思って見てやってください。
現状で残っているフライヤーの下書きや線画のみの状態と、なんか好きだった若気LINEのフライヤーに関するやりとりです。

ここから先は

74字 / 5画像

¥ 500

モスの海鮮かき揚げバーガーを食べることができます!