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3Dプリンターで山をつくる その13


CHITUBOX上で拡大してみる

国土地理院のXMLファイル⇒QJISのSTLファイルと変換した場合、拡大しても印刷に耐えられるのか?CHITUBOXは、拡大縮小が簡単にできるので、拡大サンプルを作ってみました。

200%に拡大して印刷してみる

拡大縮小は、左側のスケールを左クリックするとパネルが出るので拡大縮小率を指定します。


50%
100%
200%

まあ、ずいぶんとはみ出してしまうのですが、気にせず印刷してみます。
結果がこちらです。

山の傾斜に関わらず等間隔にラインが
画像だとわかりにくいけど、格子模様になっています

拡大印刷はできるのですが、格子模様が間に入るようになりました。
ただ、標高の高さ単位にブロック模様に刻まれるのではなく、斜面の様子はちゃんと曲面で印刷されているところに格子状にラインが入っているといった感じです。
100%の時はこの格子模様は無かったように思います。
200%の印刷は、地図としては見た目が大きく劣化しているためお薦めできません。拡大はQJISでSTLを出力する前に行うのがいいのかもしれません。1/5万の立体地図のSTLファイルを作れば、1/2.5万の立体地図も作れるかもと思ってチャレンジしてみましたが、うまくいかないようです。

恐れていたことが・・・

皆さん、拡大した立体地図を見て「おや?」と思った方がいるかもしれませんが、とうとう恐れていたことが起こってしまいました。
「レジン切れ」です😢

重量がこの時点で340g!
拡大したためか、意味のない土台だけがひたすら作られて、肝心の斜面の部分が印刷され始めたところでレジンが枯渇したようです。
そこから先は、レジンがないまま3Dプリンターだけが無意味に作業していたようです。
1,000gのレジンで2つしか作れないなんて、いろいろチャレンジするには費用が掛かりすぎる(>_<)
この問題は何としても解決しないと。

でも、剥がれはなくなった。

光造形3Dプリンターで作品を作っている他のサイトなどを見て勉強したところ、レジンは冷たいとはがれが生じやすくなるという話がいくつかありました。
この頃の印刷チャレンジは、冬に入ったぐらいのときでしたので、そのせいで日によって剥がれが生じたり生じなかったりしていたのかもしれないと考えました。

そこで、印刷前にがんばってプラットフォーム、バット、レジンを一生懸命ドライヤーであぶってからスタートしてみました。
結果はご覧の通り、剥がれがなくなりました。
要はレジンの温度が低くならないようにすれば剥がれにくい。ということのようです。
次回以降、レジンの温度についても気を付けながら作業を行うようにします。

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