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F8主義者

皆さんには好みの絞り値というものがあるだろか。
私にはある。それはF8だ。
F8をこよなく愛する私は「F8主義者」という名をほしいままにしてきた。
今回はどのようにして私がF8という絞り値を愛するに至ったか、その全容を記載していこう。

Kodak ProImage100

まず前提として、私はフィルムカメラを使用している。
「絞ってナンボ」という言葉が古来より存在することから読み取れる通り、フィルムカメラに使用するレンズ(いわゆるオールドレンズ)ではある程度絞って用いられることだほとんどだ。

NikonF3
Hasselblad500c/m


中には開放付近の描写を好み、取り憑かれたかのように最大絞り値を追い求める開放原理主義の方々もおられるだろう。
かくいう私も絞り開放付近で撮影してみたことは以前あった。
しかし、その描写はどうにも好みに合わなかった。背景がぼやけすぎてしまい、私が求める繊細なディテールが失われてしまうようにさえ感じる。
そこでF8だ。
風景写真にはこのF8という絞り値が、すべての要素を完璧に捉える魔法の数値のように感じられるのだ。

Kodak ProImage100

柔らかく繊細な描写と色再現、美しいではないか。

F8に至るまでにF11やF16といった絞り値も試してみたが、いずれも何かが欠けているように感じた。F11では被写界深度が広がりすぎ、F16では光の取り込みが不足してしまうのだ。

Kodak ProImage100

こういった失敗気付きを得て、F8へ辿り着いたというわけである。
「晴れたらセンパチ」という露出目安もあるように、諸先輩方にもF8を愛用されている方は多くいらっしゃるであろう。
センパチ=SS1/1000 F8

Kodak ProImage100

以上が私の考えるF8主義の全容である。
よろしければXに投稿している私の投稿もご覧いただきたい。

終わり

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