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大学卒業後、科目等履修生をしながら教育系のお仕事をしていた私の1年間とこれからのこと。

2019年度が終わり、4月から新年度がスタートしましたね🌸
年度内に1年の振り返りをまとめたいなと思いつつ、引っ越しなどでバタバタしているうちに新年度が始まってしまいました…。
私にとってとても濃密な時間だった2019年度のことを、ここに書き記しておきたいと思います。


2019年度なにしていたのか

・Demoスタッフ
・科目等履修生
・電話相談員
・学童、北欧カフェのバイト

ざっとあげるとこんな感じのことをしながら生きていました。
大学卒業後、留学のために取りきれなかった教職課程の授業を履修するべく科目等履修生として大学に週1で通いつつ、Demo(武田緑個人事務所)で週3程度勤務してました。
Demoでは、主に以下の3つの事業に関わっていました。


① エデュコレ〜多様な教育の博覧会〜 
全体統括としてイベントの企画運営の全般を担っていました。これが一番今年度頑張った仕事だったなあ。3ヶ月間で4地域で300人規模のイベントを運営したのは人生で初めてで。笑 めちゃくちゃ鍛えられました。PDCA回しまくっていた。2年前に学生インターンとして参画したイベントに、今回は統括として関わらせてもらえたことが、とても嬉しかったです。

② EDUTRIP 
Demoが主催する海外教育視察ツアー。北欧諸国などの海外に1週間程度滞在し、現地の教育現場の視察や参加者同士でのリフレクションの時間を取りながら、教育について学び考えることのできるプログラム。
私も過去(2018年)にオランダツアーに参加したことがあり、翌年はスウェーデンツアーに半スタッフとして参加させてもらいました。3月には、ポーランド・ドイツツアーを予定していたのですが、コロナの影響で中止になってしまいました…( i _ i )同行スタッフとして参加する予定だったのでとても残念です。。この事業に関しては、今後も関わらせていただくことになっています。

③ ひがよどっこ 
東淀川区内のこどもの居場所づくりの支援やアドバイザー業務などを担当する事業。私は主に、「サポートブック」という、居場所の立ち上げから継続するにあたって、どういう流れで立ち上げたらいいのか。東淀川区内にはどんな資源があるのか。などをまとめたガイドブックの作成を担当していました。インデザインというAdobeのアプリケーションを教えてもらいながら初めて使ってみて、なんとか1冊の冊子を仕上げることができました◎

その他電話相談のお仕事や学童のバイトなどに週1程度入り、空いてる時間に北欧カフェでバイトしたりイベント企画したりしてました。

詳しい仕事内容などは、上の記事に書いてみたので興味のある方はぜひ読んでみてください◎


Demoで働くことになった経緯

大学在学中に1年間、交換留学でフィンランドに教育を学びにいき、「世界にはこんなにいろんなかたちの教育があるんだ!」と刺激を受けて帰ってきました。帰国後、オルタナティブスクールなどに自分で足を運んでみたり、教育系のイベントに参加するようになったりする中で武田緑さんに出会い、エデュコレ2017でインターンをすることになりました。
その後、コアメンバーとして活動したALL教育フェスタ in 関西で緑さんにゲストとしてお越しいただきお話を改めて聞く中で、ほんとに直感で「この人の下で学びたい!」と思い、カバン持ちをさせてほしいとお願いに行き、緑さんの講演会やお仕事に付いて歩くようになったのが大学卒業直前でした。
教職課程を履修するために、卒業後は1年間科目等履修生として週に1回程度大学に通うことが決まっていた私は、『バイトでもして生活費を稼ごうかなあ〜』などとふわっと考えていたのですが、ひょんなことから緑さんの事務所であるDemoで働くことが決まり、上で紹介したような事業に関わらせていただいていました。

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「やってみる」の先に見えてきたもの

この1年間、ありがたいことにかなり柔軟に働かせてもらったので、自分がやってみたいことをとにかくやってみる1年にできました。

母校に教育実習に行き、恩師に授業を見てもらえたこと
1dayカフェや、継続的な小規模イベントをオンライン/オフライン問わず主催してみたこと
気になる場所にはとりあえず行ってみて、色んな人に会って話を聞いてみたこと
自主企画で宿泊イベントをきちんと利益が生まれるかたちで作ることができたこと

色んなことを経験してみることができました。
もちろん上手くいったことばかりじゃなくて、人間関係で悩んだり、自分のマネジメント力不足で、タスク管理しきれずパンクしてしまったり、家から出れないくらい落ちてしまった時期もありました。

特に5月頃が自分の中では一番苦しくて。
これまで当たり前にあった肩書きというものを失うことが、こんなにも自分をぐらつかせるものなのかと痛いほど実感した時期でもありました。
社会人なのか学生なのかよくわからない中途半端な立場であることを、自分自身が一番受け入れられていなくて。周りの社会人1年目として社会に出て行く友人達をみては、『自分は何をやっているんだろう…。』『もうみんなと同じように社会で生きていけないんじゃないか…。」と、漠然と大きな不安を抱えているなか、朝井リョウの「何者」を読んでさらに落ち込む…なんていう時期を過ごしたりもしていました。

これまでは学校という枠組みのなかで、小学校は6年間、中学校は3年間というように、終わりの見通しがついていて、なんとなく何年後かに自分はこうなっているんだろうな…という未来図を描くことができていた。
けれど、学校が終わってみると、終わりの見通しが全然たたなくって、真っ暗なトンネルの中に自分が一人ぽつんと立ち尽くしているような感覚に襲われました。この先の道がどこまでどんな風に続いていくのかなんて全然見えなくって、生きるって果てしないな…と。自分はどこに向かって生きていけばいいのかわからなくなって、怖くなって、泣きながら夜道を歩いたこともありました。

悩みもがきながらも、色んなことをやってみた結果、見えてきたものがたくさんありました。
自分にあったスケジュール/タスク管理の仕方
自分がどういう時にしんどくなるのか
どういうことにワクワクするのか
何を仕事としてやっていきたくて、何を趣味としてやっていきたいのか
そんなことが段々とわかってきました。

インデザインや、電話相談など、やったことのないことにもたくさん挑戦させていただきました。やっていきながら色んなスキルを少しずつ身に付けることができたり、教育に関わる多様な現場を見ることができたのも、この1年間のおかげです。

社会人1年目、こんな選択もありじゃない?.010

この一年で整理できた私の教育に対する関心度マップ
きっと今後も少しずつ変化し続けるのだろうな。


尊敬する人の仕事を一番近くで見ることができた1年間

なにより直感でこの人の下で学びたい!と思った人のところで、1年間仕事ができたことは、今後の私にとてつもなく大きな影響を与えていくと思います。
緑さんの何がすごいのか、そのすごさはどういうところから生まれているのか、どういう価値観や考え方で仕事をしているのか。
人との関わり方、企画の作り方、広報の仕方
そういうもの全てから刺激を受けまくっていました。

Demoには、それぞれ自分で仕事を作れるスタッフが在籍していて、これまでのアルバイトでは仕事はすでに「あるもの」だったけれど、あることが当たり前じゃないこと、0から仕事をつくってそこからお金を生み出す大変さとすごさを間近で感じました。

わけもなく惹かれる人の近くに行って、一秒でも長い時間をその傍らで過ごすといいと思います。(西村佳哲さん)
  https://greenz.jp/2014/04/03/nishimura_yoshiaki/

西村さんのこの言葉は、ほんとにそうだなあと。
自分自身の進路やひいては生き方を考えていたこのタイミングで、自分がぼんやりとやりたいなあと思っていることをすでに実践されている人に出会えたこと、その人の下で働きながら学べたことは本当にありがたいことでした。
大学生には特に、『なんかわからんけどすごいな』とか、『この人のところで学びたいな』と思う人がいたら、ぜひその人の側で学べる環境を作りにいってほしいなと思います。きっとそこから始まる何かがあるはずだから。

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大好きなDemoのみなさんと

そんなDemoはただいまクラウドファウンディングに挑戦中です!
ありがたいことに、目標は達成したのですが、リターンとして今このクラファンでしか手に入れることの出来ないコンテンツがたくさんあるので、よかったらぜひ見に来てください^^


これから

2020年度は、新たな場所で新たな挑戦をします。
緑さんのカバン持ちをしていた時期に出会った、島根県益田市というところに4月から移住して、新しく立ち上がる中間支援組織「一般社団法人 豊かな暮らしラボラトリー」に職員としてジョインします。

仕事内容を一言で表すのがとても難しいのですが、とてもざっくり言うと、こどもから大人までが、自分のやってみたいという想いを形にすることをサポートするお仕事だと私は解釈しています。
今は倉庫を改装して事務所兼コワーキングスペースを作るために、みんなで内装のアイデアを膨らませたり、関わっていく行政・学校・公民館などの関係者の方々への挨拶周りなどをしています。
これからどんな未来を描いていくのか、不安もあるけれど楽しみです^^

ユタラボ

これからを一緒に作っていくユタラボメンバーと


Demoのお仕事も、引き続き関わらせていただきます。
自分のやりたいことを叶えさせてくれる両職場に本当に感謝です。
2020年度、自分の思いを伝えることを恐れずに、楽しみながら、色んなことに挑戦していく一年にしたいと思います◎



気になっている本を買います!