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「ドイツ人はなぜ、年290万円でも豊かなのか」感想

知っているようで知らない、ドイツ人の生活や価値観を知ることができる本。
日本での生活に疑問や生きにくさを感じる時には、他の文化に触れることがいいように思います。

そんな本の中から個人的にドイツの「いいな!」と思うところと、「ちょっときつい!」と思うところを紹介します。

【⠀ドイツのいいところ⠀】

①何より大切なのは「静かな生活」

静かな環境や自然を堪能することは、ドイツ人がお金以上に大切にしているものの一つだそうです。
自分自身も大きな音や情報量の多いショッピングセンターは苦手なのでかなり共感。
旅行なんかも一か所に留まってのんびりすることを好むようで、「ドイツ人は休暇に何を求めるか」に対して「太陽の光と自然」が1位だったのは面白かったです。
でもなんかわかる。好きな価値観です。

②「新しい通貨は自由時間」

ドイツ人は給料が増えるより、休暇が増えることを望む人が多いようです。
これは日本人でも最近は多いのではないでしょうか。
週休3日とかニュースでもよく聞くようになりましたしね。

③2~3週間のまとまった休暇が当たり前。

年間30日の有給をまとめて取ることが多いらしいです。
働き方改革で有給をとりやすくはなってきましたが、まとめてはまだ気が引けるのでこれはうらやましい。

【ドイツのちょっとキツイところ】

①顧客サービスが悪い。

どんなに客が並んでいても急がないとか、ネット回線がつながらなくなったときになかなか対応してくれないとか、宅配を時間通りに運んでくれなかったりとか、日本式のサービスに慣れている身としてはキツそうです。
まあ、このサービスがない分、働いている人も気が楽だということですが、
店員に怒られることもあるとか言われると、気が弱い人間には生きにくそうな気はします。

②クリスマスプレゼントすらやめる?質素な暮らし。

質素な暮らしそのものはいいのですが、なんでもかんでも質素というのは考え物で、あまり高いものではなくてもプレゼントぐらいはあげたいと個人的には思います。
自分自身だけなら質素でもいいのですけどね。クリスマスぐらいは子供の喜ぶ顔がみたいし、そこは大切にしたいものです。

【まとめ】

全体的にはけっこうドイツは好きになりました。
観光としてはスペインとかイタリアの方が行ってみたいと考えていましたが、生活するならドイツは良いのかもしれません。
それこそ1か月とか長期で住んでみたい感じもします。

サービスについてはやはり日本はありがたいです。
でもすこしドイツを見習って、ゆるめられるとことはゆるめられるといいかもしれません。
個人的には多少サービスがゆるい食べ物屋さんとか、嫌いじゃないです。

そういえば近所のお店で、「カスハラ(カスタマーハラスメント:客の立場を利用して理不尽なことを言ったりすること)」への注意がありました。
日本のサービスは良くても、自分が客だというだけで勘違いしてしまわないように、気を付けたいものです。

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