海の洞窟を見つけた話
どんなに釣れない日でも、そこに行けば必ず何か釣れるという、ありがたいポイントがある。
その一つが、以前にも書いたテトラ101号室。
そして、もう一か所が今日のポイント。
鯛の養殖をしているおかげで、ネットの底からこぼれた餌が他所より豊富にあるからか、魚がたくさん集まっている。
魚種を問わないなら、へたくそでも必ず釣れる。
そのありがたいポイントに、今日はシュノーケリングに行ってみた。
昨年から知っている場所だったのに、なぜ、ここで泳いだことが無かったのかというと、ボートに乗った釣り人がわんさかいて(あくまで私の感覚で「わんさか」。実際は、多くても4~5艘)お邪魔かな、と遠慮していたのだ。
しかし、連日のこの暑さ。
さすがに釣り人も早朝と夕方以外は海にはいないだろうと行ってみたら、予想通りだった。
海が貸し切りだ。嬉しい。
釣場で泳ぐのは、答え合わせをしているような気分になる。
「あの辺は釣れる」と思っていたところには、ちゃんと根があって、魚が群れていたりする。
「この手ごたえは、かけあがり?」と思った一帯は、ちゃんと急斜面になっている。
素人には、そんなことも面白い。
写真の左手に、少しだけ突き出しているところがあるのがわかるだろうか?
この小さな岬を越えた先には、洞窟があるらしい。
ボート釣りをする人のブログを読んでいたら、それらしいものが写っていた。
いつか探検してやろうと決めていたのだ。
今日の目的はそれ。
正確な位置はわからないので、行ってみるしかない。
フィンを履きマスクをつけて、海に入る。
入ったあたりは砂地だが、岬を越えると岩場になり、途端に生き物が増える。
今季初のアオウミウシ。
小さな洞窟がいくつかあるが、私が探しているのは、海の中に半分没した洞窟だ。これではない。
何かの卵。
抜け殻のようだが、中華麺のような見た目から、アメフラシかと思ったら
潜って拾ってみると、麺というより網だった。手触りは柔らかめのプラスチック。
来年は、もっと早くから海に入り、この正体を突き止めたい。
岬を回り込み鮮やかな海藻の森を抜ける。
あった!
洞窟というより、トンネルだ。
中はそんなに広くないし、向こうが見えているので、特に怖さも感じることなく、ずんずん入っていける。
岩の壁に守られ、小魚たちのパラダイスになっていた。
波がないため、ここだけ海水が温い。
いいところを見つけてしまった。
湾内で、流れもなく、波もないので小さな子どもでも行けるだろう。
とりあえず、夫を連れて行ってあげようと思う。
今日の探検は、目的地に無事到達できた。
次回はこの先の磯まで進んでみようと思う。
**連続投稿154日目**
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