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土台の脆さ

SEO記事のライティングを辞めることにした。
空いた時間で、前から頼まれていたことや、ずっと書きたかったことを形にしていこうと思ったのだ。

時間に余裕が出来た途端に風邪をひき、喘息を悪化させ、今もまだ咳が残る。
動くと咳き込むので、恒例になっていた夜のウォーキングを休んでおり、そのせいかメンタルも不調だ。

「辞めない方が良かったってことかな」
弱気の虫が顔を出す。
そんなはずはない。
要らぬストレスを一つずつ手放すと決めたのだから、良い方向に向かっているはずだ。

やりたかったインタビューの結果は大満足で、思っていたよりもずっと素敵な話が聞けた。
これは読みものとしても面白くなる予感がある。
絶対に、こっちの道で良かったはずなのだ。

しかし、体が支えになってくれない時のメンタルは、本当に簡単に崩れる。
これはもしかすると、いま無理をしてでも、歩きに行くとか泳ぎに行くとか、体を使った方が快方に向かうのかもしれない。
数日の療養に効果がないと、そんなことを考えてしまう。

だが、ちょっとまて。
私の呼吸器系と耳鼻科系の弱さは、昔からだ。
それなのに、自分の健康を過信し、他人の期待に応えようとして、何度も無理をしては悪化させてきた。
今、誰の期待も背負ってないのだから、焦る必要なんてないはずだ。
治るまでダラダラしていればいいのでは?

そして気づくのだ。
期待されてないって、寂しすぎるね、と。

私の「仕事」に対する最大の価値は、「期待されること」にある。
収入も大事だが、それより何より「君は役に立つよ」と、期待されることが大事なのだ。
なるほど、仕事を通じて、自分に価値を与えてくれそうな他者に依存しているわけだ。
仕事を1つ辞めたことで、依存先が減って不安になっているのだろう。
不安が諸々の不調を長引かせているに違いない。

なるほどな、体という土台だけが、私の脆さの原因かと思っていたけれど、そういうことでもないらしい。
いい機会だ。
咳が治るまでに、自分の棚卸しもゆっくりしてみよう。

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