うちに全巻揃っている漫画を、なぜわざわざ無料の漫画アプリで読むのか

仕事で疲れた時の正しい休憩方法とはなんだろう?
ラジオ体操?
ストレッチ?
どうせなら疲れた目を休めるために、仮眠でもすればいいのだろうか?

しかし、私は常にエンタメに飢えている。
休憩時間はスマホがお友達だ。

SNSをチラ見して、ニュースサイトを斜め読みし、TVerで若林くんの出る番組を見つけたら「後で見る」に保存し、最後に漫画アプリを開く。

誰かにおすすめされた新しい漫画に手を出すこともあれば、以前持っていたのに処分してしまい、再読したいと思っていた作品を読むこともある。

しかし、圧倒的に多いのは、隣の部屋の本棚に最新刊まで全て揃っているお気に入り漫画を、無料アプリで読んでいる時間だ。

なぜそんな無駄なことをするのか?
歩いて隣の部屋まで行けば、いくらでも読めるのに?

そう思われる向きもあろう。

答えは簡単で、「いくらでも読んじゃダメだから」だ。
知っている漫画なら、続きが気になってやめられないことがない。
つまらなくて「時間を無駄にした」と腹が立つこともない。
無料アプリで読んでいるので、数話で「続きは明日」になり、読み耽ることがない。

大変ちょうどいい。
後ろ髪引かれることなく仕事に戻れる。

今日のお供は、いくえみ綾の「潔く柔く」。
登場人物の相関関係が入り組んでいて、過去と原作が混ざり合い、伏線も張り巡らされいる、超名作だ。
よくこんなお話を考えつくなあ、相変わらず天才だなあと思いながら、ちびちびと数話だけ読んだ。

やっぱりちょうどいい。

あと、漫画アプリはおそらく、作品の販促のためにあるのだと思うが、全巻持っている漫画なら
「私、ちゃんと買ってるもんねー」
と心が痛むことがない点もよい。

休憩のお供は、漫画アプリに限る。

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