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「こちらこそ」のつづき

昨日書いたこのnote。

とてもタイムリーに、治療する側の意見を聞いたのでメモ代わりに残す。

教えてくれたのは、女性と子ども専門の鍼灸マッサージ師、五十嵐いつえさん。

彼女が私のnoteを読んで、
「私も、『こちらこそ』って思うなあ」
と話してくれた。

曰く、
治療は、施術する人とされる人が、2人で作り上げるセッションで、施術を受ける側が協力的でないと、望むような効果が得られないことがある。
うまくいったと思う治療は、たいてい、受ける側が心を開いていて、協力的なのだそうだ。
同席されていたもう一人の治療家さんも、同じように感じるとおっしゃっていたので、これは、治そうとする人たちに共通の感覚なのだろう。

心を閉じている患者は、うまく治療できない。
だから、術者の意図通りに施術がすすみ、回復していく姿が見られると
「協力してくれて、ありがとう」
と治療する側も思うのだそうだ。
そういう意味で、「お世話になりました」に対する「こちらこそ」は、違和感がないらしい。
なるほど。

言われてみれば、私は、知らない人に対面した時、しょっぱなから心を開いて話すなんて絶対無理なタイプなのだが、病気で医者にかかるときは、初対面から、すべてを投げ出し、自分の情報を何でも渡す気満々でいる。
既往歴が悪用されるとは全く思ってないし、治療のために必要なら、過去の悪行までしゃべるだろう。
つまり、最初から心を開きまくっている状態だ。
意識したことがなかったけれど、それは、かなり良い状態で、医者にかかっているということなのだろう。
少なくとも、不信感でいっぱいな患者が、医者と良好なコミュニケーションをとることはむつかしいだろうから、問診から躓くのは容易に想像できる。
信頼して任せるという、オープンな姿勢は大切。

そう考えてくると、私は、自分では何もしていないつもりだったけれど、きちんとお医者様に、治療を受ける開いた姿勢で対峙できていた。
「こちらこそ」と言われるに値する、良い患者だったのだ。

一方的に受け取っているつもりでも、実は双方向に影響を与え合っていることは、他にもあるのかもしれない。
ちょっと注意して見てみようと思った。

**連続投稿626日目**

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