見出し画像

【北陸ウミウシ日記】2023年7月12日 水温26.2~27.1℃ 嵐の後の海

午前中は晴れて蒸し暑く、もわっとした夏の空気がのしかかってくるようだった敦賀。
エアコンのない私の部屋で、扇風機をぶん回して仕事に勤しんでいたが、
「もうやってらんねえ!」
と午後から海に行く準備をしていた。
すぐに雷雨がやってきた。

カミナリを見ながら、仕事の続きをしていると、3時半には嵐が収束、明るくなってきた。
諦めきれずにずっと水着のまま、パソコンの前にいた私は、今から行こうと決めて、いつもの水晶浜目指してバイクを飛ばした。

敦賀半島に設置された、道路脇のデジタル温度計は、24℃と表示されている。
先ほどの雷雨で、一気に気温が下がった。
これは、海水浴場には誰もいないだろうなあ。

行ってみると、予想通り、駐車場にはひとっ子1人おらず、ビーチには設置途中の水上アスレチックが漂っている。
だが、あの嵐の後にしては、海はそこそこの透明度で波もさほどなく、絶好のウミウシ日和である。

早速、カメラを持って入ったが、沖はまだ荒れているのか、思った以上に波がうねっており、体を固定するのに、苦戦を強いられた。
とにかく揺れるので手元がブレるのだ。

クロヘリアメフラシ 体長1.5cm

日差しも傾き、光量が足りず、少し深いところではピントが合いにくい。

シラヒメウミウシ 体長0.5cm
ムラサキカイメン?

岩陰に、黄色い花のようなものを見つけて、カメラに収める。
帰宅後調べたら、ウミウシの卵塊であった。

マンリョウウミウシの卵 直径3cmほど

卵を先に見つけて、その親を見たことがないという初めてのパターン。
どんなウミウシなのだろうか、と検索したところ、これは出会っていても見逃した可能性が高そうだ。

岩?泡?

とにかく、パッと見、これをウミウシだと気付ける人は、そんなにいなそう。
形状を記憶したので、次にあったらきっと見つけられると思う。
乞うご期待。

コモンウミウシ お尻しか見えず大きさ不明
コモンウミウシ 体長2cm
アオウミウシ 体長3cm

あとは、いつもの仲間たち。
目新しい子には、会えなかった。

春から夏にかけて、海中は変化が激しい。
本当は、毎日通って記録できるといいんだろうな。
思い切って、8月は全部休んでウミウシにあてようか、などとビンボーライターのくせに考える。
こんなにハマれるものが見つかってよかった。

日本海でウミウシを観察できるのも、あと少しなので、できるだけたくさんのウミウシに会ってから去りたい。

**連続投稿529日目**

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,651件

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。