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【敦賀便り6】雪がやってきた!

このお話は、2020年11月に30年近く暮らした神奈川県相模原市から福井県敦賀市に引っ越した私の備忘録として記録しています。
敦賀のことはまだよく知らないので、あてずっぽうに書いてるところもあるかもしれません。
小さな町だけれど住みやすくていいところだなあと思っています。

2020年12月15日、敦賀に今年初の雪がやってきた。
かなりの大雪だったようで、日本海沿岸のもっと北の方は幹線道路が雪で動かなくなり車中泊を余儀なくされた方々に自衛隊が食料と水を配っているとニュースになっていた。(その後、皆さん無事におうちに帰れたことを祈っています)

雪はある日突然やってくるのかと思っていたら予兆のようなものが何度かあった。
まず、雨が続くようになる。
何日も降ったりやんだりを繰り返し、時々、それがみぞれになったり、あられになったり。

知識として「あられ」「ひょう」という氷の粒が空から降ってくることを知ってはいても、それが実際目の前で起こるとかなりびっくりする。
こんな砂より大きく小石より小さいものがすごいスピードで振ってきているのに誰もケガをしたりしないんだ?と。

で、とにかく氷の粒が繰り返し降ったりやんだりして、そのあとに雪がやってきたのであった。

あたり一面、水墨画のような景色。
大学が北海道だったので雪は見慣れているけれど、雪質が全然違う。札幌の雪はサラサラでとてもじゃないけれど雪だるまやかまくらづくりに向いているとは言えなかった。替わりに雪かきも楽だった。軽くて。

ところが敦賀の雪は重い。水分が多くべちゃべちゃしているのですぐに雪の塊が作れる。かなり雪合戦向き。(雪まつりもこちらの雪質の方が向いているのではないかと思う)

その上、これだけ雪が降っているのに、最低気温はまだ氷点下に達しないので、根雪になりにくいのだろう、翌日には雪の下は水たまりになっていた。

除雪もしっかりしているし、何より、こちらにに来て初めて見た、これが効いている。↓

これは何かというと、雪を解かすために道路の真ん中に設置されている水を出す仕組み。

雪が降る十日ほど前から市内のあちこちで、道路の真ん中に座り込んで何かしているおじさんたちを見かけるようになり、あれは何だろうかと思っていたら、融雪用の配管が詰まっていないか確認している作業員のみなさんだった。

それにしても、時期がぴったり。メインストリートの確認作業はちゃんと雪が降る前に始まって、大雪が降る前に終わっていた。素晴らしい。

敦賀のおうちは基本的に太平洋側とそんなに変わらないつくりのように見える。
北海道のように最初から二重窓や二重玄関の仕組みがあるわけでも、強固な断熱の仕組みがあるわけでもなさそう。
各ご家庭でそれぞれに対策をされているのだろうと思うけれど、なかなかに寒そうだなあと思う。

そして、何となく雪が絵になるおうちが多い気がする。
特に古そうなお宅に。
これは、私の感覚的なものなのだろうか。

こちらのお宅は、玄関前の割れたアスファルトから野良の多肉さんが生えていて、冬はどうするのかと思っていたのだけれど見事に雪に埋もれていた。

「外気が5度以下になったら室内で管理」と多肉の本には書いてあったけれど、案外丈夫なのかもしれない。
雪が解けた時、どうなっているのか、来年の春が楽しみだ。

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