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10年前と同じように

いつみきとてか 恋しかるらむ

眠れない夜ふいに百人一首の一部分が脳裏に浮かんでは消える、そんな時がある。これはけっこう私の中では至って普通の出来事なのだが普段人と接している時はわざわざこんなこと切り出したりしない。

面倒ごとを避ける癖がある。例えばバナナを選ぶ時。本当はどこの原産地がいいだとか甘味がどうとか本数は何本か、とか痛み具合はどうかとか気にしたい所がたくさんある。

だけど、一人で食べる時はみない。いや、少しはみるが途中で諦めてめんどくさくなって籠に放り込んでしまう。きっと私の人生も、こんな感じ。変わるかもしれないけど今はそんな気分

そうして少しの惰性が度重なって今になる。百人一首がふいに頭に浮かぶなんて言っても変人扱いされるだけだし、言わない。バナナの種類はざっくらばん。お砂糖も目分量だし少しくらいネイルが剥げていてもまぁいいじゃん〜で済ます

そんな人生を送っている。送ってきた。

良いとも悪いとも言わないけど、
昔真面目だった人間は真面目だ真面目だって言われると馬鹿にされた気がして大雑把になる傾向があるように思う。私だけ?

まあ、今度は雑って言われて傷つくのだけれど。とことん面倒臭いな人間って

きっと私は少し多重人格な部分がある。このnoteの書き方だってそう。丁寧語になったりそうでなくなったり、完全にその日の気分で書いている。しかもそれに対してもまぁいっかで全て片付けている。

まあ、仕事でもなんでもないしいいんだよ。これにまあいっかって思っているのが私なんだしそれごとまるっと脳味噌をスプーンで固めたみたいに全部ひとつにして愛せてるのかってのが一番大切なことな気がする。

だからきっと、あしたも大丈夫。あなたも私も
どうにか一日一日を生きていけると思うんだ

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