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花の毒を抜く仕事。

一昨年。私は18,19の頃社会不安障害、非定型鬱症を患っていました。それから一年と少々、月日は流れ今はもうすぐ21。気が付いたら鬱は消えていました。なにも、本当に知らぬ間にと言ったわけではありません。それに今も100%鬱々しい気分が消えたのかというとそうではない。時々どうしようもなくベッドの上で不安になり、"今"どうしたら良いのか、何をすれば良いのかわからなくなって叫んでしまいたくなる時があります。みなさんはこういうこと、ありませんでしょうか。きっと人の抱えている闇は露出されているより、かなり底深いです。それほど複雑で根深いものなので、簡単には治りようがないのです。

....とまぁこの話はひとまず置いておきましょう。ところで、私はこの鬱病を発症してから約三年という時の中で、ある夢を見つけました。
それが"花の毒を抜く仕事"です。そうと言っても本当に直接抜いているわけではなく、美しいものから毒素を抜くことのサポートをお仕事にしたいと思い、今この記事を書いています。

小さい頃は皆純粋無垢な天使。赤ちゃんはかわいいかわいいとあちらこちらで言われ、その誕生を祝福されます。ですがどうでしょう。現実世界社会で駒のように働く大人たちをみて、一目で真にあのかわいいベイビーちゃんたちだったと思えますか?わたしにはこの社会が、そんな美しいものだとどうしても思えません。街中では日々新しいニュースが更新され、たくさんの犯罪者が生まれ至る所で裁判が起きています。ですが強盗も殺人鬼も、レイプ魔もハッカーも薬物中毒者もみな元は同じ、誰かの愛する息子娘なのです。

私は自我が崩壊した後、自分でも自分が信じられなくてこの世の全てが怖く、あまりにも恐ろしく何をしでかすかわからず世界に恐れ慄いていました。
きっとそれはどんな形であれ精神を壊した者全ての人に共通する事なのではないかと思います。
巷では美容整形を何度もする人、醜形恐怖症を患う人、過食嘔吐を繰り返す人など美醜に異常なまでの執着を持つ人がいます。これらの例が多く見られるのはきっとSNSが大きな影響を孕んでいることでしょう。一見彼ら彼女らは人より美意識が高く、自分の意見を押し通せるだけの意思があるため美しく見えますがその裏には恐ろしいほどの自己嫌悪、そして他人の目線への恐怖が常に心身を蝕んでいます。

わたしはこのような人達の満ち満ちた毒を排除したい。元の綺麗な状態に戻したい、そうすることできっとよりその人自身の本来の良さや素敵な個性が露わになるはずだと信じています。

いつまでもその人らしくなるべく沢山の人に幸せに生きて、生きて、心から満足のいく死に方をしてほしい。人生は苦難の連続ですが、大きな崖を一つ乗り越えたからこそ、その闇から逃れられないでいる人に少しでも手を差し伸べられる存在になれたらと思います。

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