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縁のある人

夏の終わり、高校生の頃付き合っていた7年前の恋人と会ってきました。

当時は京都と東京の遠距離で、相手が毎月京都に来てくれていて私は足を向けた事がなかった。そして今年、精神を病んで自殺しようかと思った矢先に思い切って連絡したら、金銭の心配はしないでいいからすぐ来なって急遽半年ぶりの丸一日半の休暇を取ってくれた。早朝の電車と新幹線を乗り継ぎ、いざ初めて彼の居る場所へ。

聞くと、知らない間に同い年にも関わらず副社長になっていた。朝食バイキングを食べ、夜は高層ビルで都内の夜景を目前に好きな音楽をバックに一晩中飲んで笑って、見えない未来と不安定で愛のある嘘のような今に一緒になって号泣していた。7年間の辛かったこと、幸せだった事を互いに語り、これは夢だよって言い合った。

別れてからも私の所には20歳まで毎年、彼の母からプレゼントが届いていた。香水をよく頂いたから、彼の誕生日プレゼントとしてその時持っていた物を手渡した。丁度探していたブランドらしく、愛用すると伝えてくれた。


季節が変わり今もまだ連絡を取り続けている。
私の、心から幸せになって欲しいし安らかに居て欲しい人。電話の後はいつも、何かあったら言いなよって一言で終わる。ヒーローってたぶんこういう人なんだと思う

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