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妹コンプレックス

私には1歳半離れた妹がいる。姉妹仲はそれほど悪くない、むしろ良好な方だと思う。サムネイルも妹と撮影したものだ。(左が妹、右が私)9月には2人で4泊5日の北海道東北旅行にも行った。頻繁にLINEもしているし、世間的に見れば非常に仲が良く見えるだろうが、私は妹に対して昔からコンプレックスを抱えている。

コンプレックス①:性格
私のこれまでの記事を見てもらえば分かる通り、私は超内向型な人見知りかつ超絶不器用である。(MBTIはINFJ-T)友達も少なければ、今まで目立つようなことを一切してこなかった。目立たないこと、人から嫌われないことを第一に今まで過ごしてきた。
妹は私と対照的に、活発で率先してリーダーなどの役職をするタイプの人間だ。(MBTIはENFP-A)小学校では学年代表や卒業式の答辞、中学校では3年間学級委員を務めるなど「学年でその名前を知らない人はいない」というくらいの人気者で、部活の後輩からの人望も厚い。
どちらが良いだとか、妹が羨ましいだとかは正直今までそんなに考えたことは無くて、私は私で几帳面だし、保護者ウケがいいのは私だし、と思っていた。でも、圧倒的に妹の方が賢い生き方だし、人生が成功するタイプだろうな~とは昔から薄々気が付いていた。もちろん妹にもガサツだったりすぐ調子に乗るところだったり気になるところはあるものの、やっぱり多くの人に愛されるのは妹の性格の方だろうなと思う。

コンプレックス②:学力
私たち姉妹は、京大卒の父親、典型的な"教育ママ”の母親に幼稚園の頃から勉強する習慣をつけられており、小学校では2人とも県内トップの私立中学の受験を勧められるほどに成績が良かった。しかし、私は中学校に入学してしばらくして数学と理科に苦手感情を持つようになり、成績が低下していく。1年生の間は学年上位1割以内を死守していたが、3年生になったころには学年上位3割ほどまで転落した。アニメやマンガにハマってしまい勉強を疎かにしていたのが最も大きい理由であるが、塾に入っても成績はそれほど上がらず、親が最も進学させたがっていた市内トップの公立高校を断念し、推薦で自宅近くの私立高校に進学することになった。妹は中学校に進学しても成績を落とすことなく、そして週7で練習がある強豪バレーボール部に入部しているにも関わらず学年順位5位以内を取り続けた。先生とも仲がいいから常に通知表オール5。内申点はマックスの45。(私は最高39)妹は典型的な「地頭がいい」人で、前日に10分くらい教科書を読むだけでこの成績をとってくる。私はほぼ徹夜でやってもとれないのに。ほとんど受験勉強することなく妹は親の希望の市内トップの公立高校を受験した。2点差で落ちてしまったが、偏差値70を超える公立高校に入学した。
大学受験でもそうだった。私は塾に通い死ぬ気で勉強したが第一志望のW大学には合格できなかった。それから2年間仮面浪人をして受験したが不合格だった。しかし妹は「私(姉)がめちゃくちゃ行きたがってたから」「受験勉強したくない」という理由で、特に興味のないW大学を指定校推薦で受験、合格した。
正直この話を聞いたときは「絶対に縁を切ってやる」と思った。私だったらこんなことは絶対にできない。3年間、私が苦しみながら勉強をしていた姿を1番近くで見ていたはずのに何でこんなことが出来るんだろうと思った。実際、妹は旧帝大に合格してもおかしくない学力だったし、家族のだれもが旧帝大に進学するのだと思っていた。なのにこんな理由で大学選びを妥協したことも、両親が「受験に苦しむ私(姉)みたいな姿をもう見たくない」とそれを後押ししたことも、信じられなかった。
妹の合格が決まった直後は全く受け入れられなかったし家族全員のLINEをブロックして塞ぎ込んだ。しばらくは毎晩泣いたし、今でも思い出して泣いてしまうことがある。正直今でも完全には受け入れられていないし、妹の大学での話も聞くことが出来ない。

他にも容姿など沢山コンプレックスがある。両親は「友達のような関係性になってほしい」という理由で妹を生んだらしいが、正直私にとって妹は昔からコンプレックスを刺激する存在であり、ライバルだ。小学校の時から自分と妹の能力差や待遇の差を恨み、お風呂で家族にバレないように泣いてきた。体格も全く違うから喧嘩をしても物理でも言葉でも負けてきた。顔も性格も能力も真反対だし何度憎んだか分からない。
今でも私は失敗作、妹は最高傑作だなと思うし、自分なんて生まれてこなければよかったのにと思うこともある。でも、なんだかんだ趣味のことだったり、日常のしょうもない話を一番話しやすいのも、素で話せるのも妹だった。
これからも私は妹と自分を比べ、何度も泣くし落ち込むのだと思う。でも、自分にしかないいいところを見つけて、いつかこの感情を笑って話せたらいいな。

(まだまだコンプレックスは尽きないし、実際これを書きながら思い出して、現在進行形で泣いている私より)


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