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#ときのそらMW ときのそら 5th Anniversary Live 宇宙と時空のミルキーウェイにありがとう 後編

『ときのそら 5th Anniversary Live 宇宙と時空のミルキーウェイ』昼夜二公演どちらも現地で楽しみ感動し、こうして感想を残しておこうと思ったので書き記しておく。

いわゆるライブレポートというものだが、あまり肩肘張って書くのはやめにする。「ときのそらは~」などと書いた方が読みやすいのだろうがそういうのはプロにお任せしたい。そらちゃんはそらちゃんなので。
また自分のライブ体験の記録でもあるので思いついたことを忘れる前にに書きまくり、さらに変な自分語りがだらけでますます読みにくいと思う。久しぶりのリアルライブ参戦を果たした後の熱量そのままと思ってご容赦願いたい。

えらい長くなってしまったので、説明ばかりで読み飛ばしても前後がつながりそうな部分はこのように引用の形で示す。

配信サイト(SPWN)はこちら

このライブのブルーレイが特典のEPの予約はこちら
アーカイブ期間終了後もこの伝説的ライブを楽しめるぞ!

なお、この文章は後編となる。前編と被るような部分は省いて書いたつもりだなんか後編のほうが長くなってて草生える。

前編はこちら


夜公演へ向けて

昼公演の後、汗をかきまくったTシャツをロビーの隅、あまり目立たなさそうな場所を見つけてそそくさと着替えた。トイレでこっそり着替えるほうがマナー違反かもしれないと思ったからだったが、そもそもホール前の待合でささっと着替えるべきだったと思う。
シャツの替えを用意していなかったのは完全に失敗だったが、アフタートーク付きチケット限定特典のTシャツがある。入場前に時間がなかったので退場時に受け取った。まさに渡りに船だった。
さらに夜公演でも汗をかくことは必至なので、この後もう1枚貰えるならちょうどもう一度着替えることができる。完璧ではないか…
2公演でTシャツを2枚も貰ってもなぁ嬉しいけど多いなぁ配信チケットも買ったから4枚になっちゃうなぁとか思っていたが、完全に撤回する。Tシャツはなんぼあっても良い。
そもそも夜は冷えると思いスウェット(これも今回のライブグッズ。感謝)をカバンに入れて来ており容量的に着替えを入れる余裕はなかったので、現地調達はとても理にかなっていた。またそらちゃんに救われてしまった。
まぁでも同じTシャツ4枚になってしまったので昼夜別デザインとかだと面白かったかなとかは思う。(いや、特典が増えるとチケット購入や受け渡し時に混乱招いたりするかな…?)

他の来場者たちからずいぶん遅れて外へ出たが、そらともさんに発見してもらい数人のグループに合流。人づきあいが得意な方ではないのだが、顔を覚えて良くしていただけてありがたい。
時間は15:00前くらい。飲食店はどこも準備中の札が下がり、最終的に駅前のサイゼリヤへ。この2年リモートワークと感染症への恐怖でほぼ完全に引きこもっていたのでここで初めてファミレスの配膳ロボットを目撃した。障害物があると避けたりする。すげえ。タイムトラベルものの世界に迷い込んだみたいだ。
だいぶエネルギーを使っていたのでたっぷりのピザとハンバーグとライス(大)で補給。夜公演も万全だ。

入場

夜公演の入場は圧倒的スムーズ!早い!昼の入場と同じような人数のはずだがするすると進んでいく!
最大の違いがアフタートーク付きチケットを持っているかどうかで列自体を変え、チェックインのすぐ後に特典を受け渡す方式に変わっていたこと。これなら入場後にまた得点のために並ばなくて済み、待合も空くので動きやすい。スタッフさん方の迅速な判断に感謝したい。

席は中央あたり左寄り。ライブは最前列が最高と言う人が多いだろうが、僕はステージと周りのペンライトを一緒に観るのが好きなのでこのあたりは好みな位置。リズム感が壊滅的でペンライトの振り方がわからなくなっても前のほうの上手い人を参考にできるというのもある。
それに、今回はライブハウスではなくホール。音響は特に中央付近で最高のコンディションになるよう調整されている可能性が高いだろう。
これはわがままだが、昼にほぼ一番前だったので今度は二階席というのも体験してみたかった。どうせならいろんな位置からステージを見てみたかった。(なので次回は1日5公演お願いします)
客席は平面ではなく緩やかな坂になっており、どの席からでも前の人の頭が邪魔にならずステージを見ることができる構造だった。よくある椅子が並べてあるだけのライブフェスでは自分の身長でさえ困ることがあるのでこの点はとても良い。今回は女性でもステージが見やすかったのではないだろうか。さすがはコンサート用のホールだ。

早めに入れたのでトイレを済ませ、待合の自販機で飲み物を調達できた。席に戻るとあろうことか眠気が!きらびやかだが落ち着いたコンサート会場の雰囲気といい感じの椅子が眠りを誘う!
というか隣の人が現に寝ている!深夜バスなどで東京へ来てお疲れなのだろうか?この人は始まるまでに起きるだろうか?
まだまだ時間があったのでコーヒーを買い目を覚ます。利尿作用が怖かったしライブが始まればどうせ目なんて覚めるのであまり意味はなかったかもしれないが、カフェインで気合いは十二分に入った。

トイレでの出来事。英語圏から来たであろう海外ニキが個室の列に並んで待っていたが、離れた位置の一つが空いているようだった。ジェスチャーでそれを伝えようとしたのだが手前の個室が空き、一言「大丈夫」と言い入っていった。
英語をちゃんと勉強していればとまたも思い、さらに大丈夫と一言で返す日本語力に脱帽。というかそらともさんたち、日本語が上手い海外出身者多くない?
ライブは日本と配信が会場になるけど、世界中にそらともはいるのでいずれワールドツアーとか、できるといいよね…

開始時間が近づくにつれペンライトを取り出して準備する人が増えていた。会場では『エレクトリカル・サーフィン』のインストが流れており、事前にそらちゃんからサビでこう振ってほしいと指定のあった動きを練習する人が多かった。「サーフィン!サーフィン!」の部分が流れるたびに客席の数割が同じ動きをするのはちょっとおもしろい光景だった。
まさにその練習の真っ最中に、開演。

プロローグ

拍手が巻き起こり、絵本の映像がオープニングを飾る。タイトルで再び拍手。
このあたりは昼公演と全く同じだったので今後繰り返してあまり書かないことにする。MCなども同様に。昼公演分のレポートでだいたい言いたいことは言いつくしたと思うので…
昼より遠かった分バンドメンバーがスタンバイする様子がよく見えた。

昼と同じく、暗転したままそらちゃんがステージ上に現れる。「Dream!衣装」だ。
暗いながらやはりしっかりそこにいるのが見える。そらちゃんに手を振るそらともが後ろから見ていると多かった。僕も振ればよかったかな?と今は思うが、ライブの始まる緊張感で一瞬の間がまた無限に引き延ばされており、身動きができないような感覚もあった。
さあ、夜の一発目。何が来る…?

Dream☆Story

Dream☆Storyだ!文句なしの一発目にふさわしい自己紹介曲。イントロから実家のような安心感。ぶち上るに決まっている!
ライトアップされたそらちゃんの動きのかわいいこと!
「せーの!いくよー!」
「みんなー!夜公演見に来てくれてありがとう!最初から最後まで、全力で盛り上がっていこうね!」
いつものように客席に手と視線を向け、ステージの左右に動いて反応を煽る!昼公演の感想で何度も書いた通り、これはみんなで作るライブ。そしてこの曲はコール満載のライブで盛り上がるのに最高だ。
発生禁止はペンライトでカバーする。声援の代わりにぶんぶん振って応えた。昼で十分肩も温まったので、最初からほぼ全力で両手のペンライトを振り続ける。筋肉痛のことなど考えてはいけない。

そしてバンドがすごい!冒頭からホーンの音の厚み!何度聞いたかわからないこの曲がこんなに重厚で新鮮に聞こえるとは思っていなかった。もともといろんな音が聞こえて楽しい曲だが生バンドでこうも変わるとは驚きだった。

昼の一曲目では泣いてしまい上手くペンライトが振れなかったが、今度は単純にブランクでコールのタイミングがワンテンポ遅れるという事態に。そらちゃんが常に腕を振ってくれているので大きく間違うことはなかったが…体に染みついているので全然問題ないと思っていたのだが、初心に返って練習しておくべきだった。
バンドの演奏に聴き入ってしまうことも何度かあったので、それが理由ということにしておく…!

途中、そらちゃんは「みんな、いくよー!」を噛んでしまうハプニングが起きたが、これも生ならでは。案外緊張しいなので、これで緊張が解ければいいなと思った。

Chu-Chu-Lu

間髪入れずにちゅっちゅる!
思えば『ON STAGE!』はリアル会場のあるライブでは自分はまだ未体験だった。コールが体に馴染んでいないという違和感の正体はそれだったが、そのことを認識するには至らなかった。でも不思議とペンライトはピンクにしたし、そしてクラップもいいタイミングでできた。以前のライブの感覚が戻ってきていたのだろう。初見でフレーフレーLOVEのコールを完成させた"プロとも"末席の末席として僕も精一杯腕を振って叩いた。
ペンライトのピンクはMVからの連想だが多数派ではなかった。3:7か4:6くらいで青が多かったが、ピンクと青が混ざっているのもそらちゃんらしくてまた良い。

2nd Live『パラレルタイム』でも見せた「Chu-Chu-Lu-Chu Chu-Lu-Chu-Lu-Chu」の部分で繰り出される腕を前後に振って左右に体をひねりながら跳ぶ本能ダンスの技を僕は勝手に「必殺技」と呼んでいる。かわいい。かわいい。今までのいくつかのライブや歌ってみた動画の特にかわいさ満点な時に使われるこの奥義。生で見れてよかった…

MC1

「みんな、見えてる?聞こえてる?」
VTuberや配信者のファンなら頻繁に聴くだろうこのフレーズだが、訓練されたそらともはこれで泣く。最初の13人が聞いたこの言葉が、今1000人超のホールと配信を通じた世界中の人に届いていると思うと本当に感慨深い。

歌の最中に噛んだのを気にしてわざわざ話題に出すのがまたかわいい。
はい、そらちゃんはかんぺきでした。

そしてペンライトのウェーブの右左問題。そらちゃんが言った方が右。当然ですよね。
中央右(左)だったので元気よく腕をあげたら、後から真ん中単体への呼びかけもあったので結果として間違えてしまう形になってしまった。自分もまだ修行が足りない。

真面目な話をすると、どのライブでもこの左右は混乱するのでいっそカミテ(上手)・シモテ(下手)の言い方を普及させてはどうだろうか…と思う。今回だとバンドのホーン側がカミ・ストリングス側がシモ。この位置関係は絶対的なので、客席かステージかどちらから見た左右なのかといった言い方で混乱しなくていい。左右よりこの言い方に慣れ親しんでしまった自分が特殊なのは重々承知しているのだが…

初めてのライブという人も多かったようでとても嬉しい。どのライブだって最高だが、そらちゃんの5周年が初めての体験になるとは何て素敵な体験だろう。
ペンライトを振る練習では昼で十二分にボルテージが上がっていたのでめいいっぱい振ることができた。
そらちゃんも昼以上に明らかにテンションが高くてかわいい。

そして昼同様に愉快なそらバンドと広瀬香美さんの紹介も。昼にロマンスの神様が来たので、夜はつまり…期待が高まる…!

リア/リモシンパサイザー

さらにON STAGE!からこの曲。アルバムをいっぱい出している事から当然だが、本当に曲のバリエーションが豊かでライブをすると何が来るかわからない。今まで最新アルバム+数曲でセットリストが組まれていたが、今日は昼夜30曲もある。今回は特に顕著だ。

懐メロロックなイントロがこれまた生バンドで映える映える!!
懐メロにもロックにもそもそも音楽にも疎いのだが、「これを生で聞いてみたかった!」感がすごい。アルバムと全然違う。そして一曲丸ごと全編に渡るクラップ!これが楽しいのなんの!腕が死ぬ!
ホーンとストリングのメンバーも出番のない時はノリノリになって盛り上げていた。一瞬で楽器とペンライト切り替えるのがすごすぎる。
配信アーカイブでも見ることができるが、ペンライトを振っていたかと思えばカメラが切り替わると楽器を持っているなんてことが何度もあった。演奏と盛り上げの反復横跳び。どうなってるの!?

この曲をそらちゃんはライブではだいぶパワフルに寄った歌い方をする。2ndライブ パラレルタイムでもそうだったが、今回は生バンドに負けないかっこよさ。
リア/リモという聴き慣れないワードは「リアルとリモート」。世相をたっぷり反映した曲で、こういう雰囲気の割になかなか感慨深さがある。そして自分は今久しぶりの「リア」なんだなぁと。
「オンライン会場のみんな!もっと速く重なってこう!盛り上がって!」
そこでそらちゃんが煽ったのはなんと「リモ」!
そう。歌詞は「どちらにしよう」ではあるが、そらちゃんのライブでは「どっちも」なのだ。
後からアーカイブを視聴してコメントも見たが、アーカイブ用に間引かれた状態ですら爆速で流れて行っていたので葛飾会場以上の盛り上がりだっただろう。声出し放題文字打ち放題はオンラインの特権だ。

黄昏ミッドナイト

こちらも懐メロっぽい雰囲気の、最新曲。
ペンライトを黄色に変えてまったり左右に揺れる。(次はぜひこの曲のためにペンライトカラーにオレンジもください…!)
そらちゃんが腕を左右に振るのに合わせて会場全体が揺れ、一体となった。黄金の田畑か水面か、それとも地平線の太陽にかかる蜃気楼か。きれいでしっとり、気持ちのいい高音が体にしみこむ…
そらちゃんの歌声はなんだか不思議で、高音を生かした専用曲はもちろん、最新のボカロ曲から懐かしい平成・昭和の名曲まで、時代を問わずマッチする感覚がある。カバーアルバム『Re:Play』とその楽曲を歌った3rdライブ『Role:Play』で魅せた変幻自在さ、様々な楽曲に寄り添い、あるいはときのそららしい色をつけて歌うのがあらゆる時代の曲にピタリと合う。こういうバラードは特に。正直うまく言語化できないでいるのだが…歌声も時空を超えるということなのだろうか。
そんなわけで、ちょっと懐かしい落ち着く雰囲気ながらそらちゃんの歌声の最新曲という黄昏ミッドナイトは時代を超越して顕現したオーパーツ的な愛おしさがある。
アルバム『Sign』でメモリアルなエモ曲や激しい今風な曲と同列にこの曲が全天を支えているのをとても嬉しく思う。
Signの楽曲はどれも甲乙つけがたく、どれか一曲一番を決めることができないでいたのだが…こう書いていると黄昏ミッドナイトは自分的上位にランクインしているのかもしれない。

エレクトリカル・サーフィン

きたああああああ!!!!!激ヤバ盛り上がり曲!クロスフェードが公開された時からこの曲はひときわブチ上がる曲だった。
ゲームっぽいピコピコ音をレトロと呼ぶのならこれは黄昏ミッドナイトからの懐メロ繋がりなのか…?高低差すごい。

そらちゃんからも特殊なコールの予告!予習通りに「THE BOOM!(ざっぶーん!)」!
事前に数度あった練習配信では言葉でうまく伝わらず、波の表現について「クロール」ということになったが…
割と自由に盛り上がっていつの間にか定番が出来上がることが多いが、こうしてコールを指定するのはそらちゃんとしては数少ないのでしっかり覚えた。
腕を横に、と最初言われていたので横に腕出したら隣の人に当たるなぁ…と思ったのも今や懐かしい。最終的には「右 左 手挙げ ポンポン」。

耳に残るノリノリな曲で体を動かすのがとにかく楽しい!書きながらアーカイブを視聴している今も思わずやってしまう…!

MC2

まさに先ほど書いたコールの動きについての話題。難しかったけどみんなで波になって楽しかった!次回があればまたやってみたい。サーフィン!サーフィン!

「そんなにテンション高い曲、夜少ないなと思ってる人いない?」
夜はかわいい曲を集めたとのことだが、Dream☆Storyで始まりリア/リモとエレクトリカル・サーフィンがあってテンション高くないわけないのよ。
それにこの後確実にあるあの曲もこの曲も…全部激しくないですか…?
「高くないと悔しいじゃないですか」ってくらい、テンション高い曲の基準が多分今すごいことになってる。多分hihiA#くらい。
楽しい。

デジタリックリリック

また声もテンションも高い曲!これはデジタル繋ぎかな?
昼に続いて黄色のペンライトをノンストップで振り続ける。スピーカーから聞こえる音源に掛け声が入っており、声が出せないながらコールの盛り上がりを感じることができた。
夜ではそらちゃんは腕で0と1を表現するのはやめたようで、別の動きになっていた。あの速度で0101と繰り返すのは難しいだろうし、アドリブでどんどん変わっていくのが本能ダンスの醍醐味でもある。逆にこっちでするべきか…とも思ったが誰もやっていないので控えることにした。(やったとして僕が速度についていけないだろう…)

メトロナイト

うわあああああああ!!!!心の中で絶叫した。ため息くらいは漏れてしまっていたかもしれない。
Dream!のVeats Shibuyaの会場で聴くことができなかったので音響の良いところで一度は聴きたいと言っていたのが、ここで叶った。
ありえないと思っていたサプライズだ。とても、とても嬉しい。

しっとりカッコよく大人っぽい曲。ゆったりとしているのに疾走感があり、「夜の首都高」と聞いて多くの人が思い浮かべるあの感覚。
メトロナイトは1stアルバムDreaming!からの一曲。そらちゃんのオリジナル曲としては珍しい独特、異色の作風であり、根強い人気はあるが配信でもライブでもほぼ歌われないいわゆるレア曲。まさかこのライブで聴けるとは…!
雲間から差す月明かりや流れる夜景のような青い照明。身体を揺らす上品な低音。生バンドのアレンジが本当にかっこいい。涙が出た。
最高。
幸せ。

アイドルソングでもなければ得意の高くて速い曲でもない。今感じているのは歌手・ときのそらの表現力そのもの。5周年を迎えしっかり成長した今映える一曲だった。
今日だけの特別なアレンジに、ゆったりと・しかしクールでかっこよく揺れて動くそらちゃん。このライブにおいても他にない感覚を味わい、リリースから4年でまたパワーアップしたDreaming!楽曲の幅の広さを再確認した。

※目が悪いために運転免許を取っていないにも関わらず、メトロナイトを聴いて勝手に想像上の「夜の首都高」を思い浮かべてしまっていました。お詫び申し上げます。

Happy Meowthday!!

絵本の物語の幕間を挟み、そらちゃんがドレス姿で登場。
先ほどとは打って変わって「にゃーん」の冒頭からかわいいが溢れる…

この曲はそらちゃんの22歳のお誕生日祝いの曲。大の猫好きと猫の日にちなんで2022年2月22日リリースというにゃんにゃん尽くしとなった。作詞にそらちゃんも関わっているとのことで、そらちゃん自身がかつて10匹の猫と子供の頃を過ごしたことを反映してかちょっぴりの切なさと、そして今新たにやってきた子のいる幸せがありありと伝わってくる。
Signのインパクトが今は大きいが、紛れもなく今年を代表するそらちゃんの楽曲だと思う。めっちゃ好き。

ステージ上での動きもMVでのかわいい振付けを一部反映しておりとにかくかわいい。生粋の猫好きであることもあり、猫っぽい動きの数々がかわいいのなんの。
バンドメンバーもペンライトを振る動きがひときわかわいい感じに見える。何度も書いた気がするが演奏しながらペンライトをかわいく振るのすごすぎる。

Wonderland

ホールではジャンプできないので、またもお預け。いつかしたい…!
昼にも聴いたがストリングスの音が美しくて心地よくて、何度も聴いた曲なのに音が輝いていて、全く別の曲になっていた。
名古屋アニゲーフェスでの最初のお披露目の時のことを思い出してまた泣いてしまう…という話は昼公演のほうでもう書いたので、ここでは割愛。

夜の部も素敵で愉快なそらバンドの紹介!
本当にファンサービスの上手なプロフェッショナルだ。アーカイブで見て気づいたが、譜面台や機材だけでなく服や楽器にまで至る所に星の飾りつけをしており、ライブの世界観をより引き立てようとしているのが見える。演奏するだけでなくステージを盛り上げるパフォーマーでもある。すごい。
会場のあちこちのスタッフさんにも感謝。すでに書いたが夜公演では入場がかなりスムーズに改善されていた。開演前にトイレの場所を聞いたときも親切だった。本当にありがたい。
そして、そらちゃんも言い僕も何度も書いているので再三になるが改めて、ここに集ったそらともと配信でコメントをするそらともがいなければ、このライブ自体も開催できていない。多くのそらともとこのライブを楽しめることに感謝である。

昼と同様、いや昼のダメージも残る中、両手ペンライトでの拍手の連続で手をケガしていた。しかし興奮であまり気づいていなかった。そんなことよりこの気持ちを伝えたい!という方が先だった。

MC3

昼より夜の方がなぜか緊張しているように見えるそらちゃん。なぜ…?

そしてそらちゃんが水を飲んでまた拍手。ライブ後に知ったがどうやらここでの拍手がなぜ起きたか疑問に思う人が多かったようだ。3年もライブがなければ以前を知らない人が多くても無理もない。それに、新しい人が多く入ってきてくれるのは嬉しいことでもある。
昔々VTuberのライブでの給水タイムでは「お水助かる」とみんなで叫んでそれはそれは盛り上がったのじゃよ…

真面目に考察すると、VTuber以前のアニメやバーチャルキャラクター、またVでも動画投稿が主流だった時代には水を飲むというのは見えることがなく、まさしく「生」だからだろう。「くしゃみ助かる」と同じで、本来ならカットされる出来事が見えるのは生配信ならではの相互作用ポイントだ。お水の場合は「お水助かる」に続いて「お水おいしい?」「何飲んでるの?」とそれだけで会話のネタにもなる。
なぜ助かるのかはよくわからないが、とにかく助かるのだ…

赤いスイートピー

5周年を迎えられたことのうれしさと今日を最高の日にしたい気持ちを込めて、との語り。Re:Playからしっとりした一曲。一斉にペンライトが赤く染まる。曲名を聞いてすぐに自分も周りもペンライトを赤にした。それを見てかそらちゃんも声が漏れる。
3rdライブ Role:Playでは示し合わせたかのように、全員が赤のペンライトに切り替えたという。伝聞で伝わっていただろうが、この場の全員がそれを知っているわけではないだろう。これはまさにそらともが作り出した演出だった。
そらちゃんが驚きの声を思わず上げたのを聞けたのはちょっと嬉しかった。

一面の赤い花畑に白いドレス。美しい歌声に酔いしれた。
昔の曲ではあるが世代関係なくそらちゃんとバラードの組み合わせは最高だ。伸びやかな歌い方が心に良く響く。カバーアルバムで歌ったからもちろんなのだが、もはや赤いスイートピーはそらちゃんの持ち歌のような感じである。

そらのとき

ここでゲストの広瀬香美さんが登場!!
登場して挨拶もそこそこにさっそく歌う!もちろん歌う曲は『そらのとき』!この一気に盛り上がる感覚に、発声禁止の会場も小さくどよめいた。(少なくとも自分の周りでは「おぉ…」という小さな声がみんなから同時に漏れたという感じだった)
昼と同じく、明らかに場の空気が変わった。

今度は広瀬さんのペンライトは水色!まさに冬の女王!自分も周りも2本持っているペンライトの片方を水色に変える。
ここでちょっとハプニングが…いいえ、広瀬さんの歌唱は完璧でした!
完全アウェーの場で如何なハプニングが起きようとも、笑顔で乗り切りパフォーマンスを落とさず崩さず、最後まで歌いきるのはとてつもないタフさだ。縦横無尽にずっと動き続け、さらにジャンプまでして歌う姿はまさにパワフル、エネルギッシュ。高くて強くて張りのある歌声に圧倒される。すごすぎる。
(そらちゃんもこの曲に限らず噛んでいたので、この夜公演には何か魔物的なのが来場していたのかもしれない)

昼と違い客席中央付近だったためステージ全体がよく見えた。
エネルギーの塊のような広瀬さんが高らかに歌い、動き回り、照明を受けて衣装が比喩でなくキラキラとまばゆく光り輝いている。

そらちゃんと広瀬香美さんが歌っている。
よく考えてみればとんでもないことだ。そらちゃんはVTuberとしては5年という長いキャリアだが歌手として見れば広瀬さんは30年。
二人が同じステージに立って歌っている。ヤバすぎる。
しかも広瀬さんに書いていただいたオリジナル曲だ。こんなすごいことってあるか?

昼ではただただ圧倒されるばかりだったが、二人がステージで歌っているのを視界に収め目頭が熱くなるのを感じた。
そらちゃんは5周年を迎え、次の5年や10年が今や夢物語ではなくなった。きっと30周年だって迎えられるだろう。その時には元気でパワフルで、変わらず歌声が高くて、何かあっても笑ってそのままパフォーマンスを続けられる、そういう光景を見ることができるかもしれない。

会場のテンションは最高潮に。広瀬香美さん、すごい。すごすぎる。

MC4

ハプニングに落ち込む広瀬さんをいつもの全肯定ポジティブでフォローするそらちゃん。物事を良く捉える言葉が咄嗟に出てくるのはそらちゃん最大の長所の一つ。かつては生放送でのお悩み相談が大人気コンテンツだったこともあった。

ここで広瀬さんが「うちのファンと層が違う」「うちのファンとノリが違う」。
すみません、オタクはみんな服が黒いんです…
縦ノリやコールが新鮮で逆に勉強になったと…何か私たち失礼してません?大丈夫?V以外のコンサートには行き慣れてないもので…
以前『そらのとき』の動画を広瀬さんがプレミア公開した際も、そらともがコメントの絵文字で熱心にクラップすることに驚かれていたようだった。
昼公演の時に詳細を書いた通り、我々そらとも、配信を盛り上げることについてはちょっとした自負がありますので…

またライブに呼んでほしい、さらに高音もすごいと言われ、照れるそらちゃん。
『夢色アスタリスク』で高音を無理しているのではないかと心配やら批判やらされてしまった当時を思うと、広瀬さんに高音を褒められるなんて考えられなかったことだ。
ちゃんと歌えますと生放送で歌ってみせ批判をはねのけた意志の強さとその後磨いた歌声が実を結んだような感じがあった。

そしてまた曲を書いていただけるかも?という約束…!これはうれしい!
今度は早口ではなくバラードで。バラードもそらちゃんは得意なので是非…!
何卒…!ビクターさん、お願いいたします…!

話は弾むがもうお別れの時間の様子。
「やっぱりときのそらってすごいのね!忙しい私を2公演も(呼ぶなんて)!」
本当にお忙しいのにありがとうございました!!最高でした!!冗談めかして仰っていたが、新曲リリース直後でいろんなところに出演されており忙しいのは本当のはずだ。『プレミアムワールド』、聴かせていただいております…
トーク慣れというか、場を盛り上げる力、ライブを支配する力のようなものを如実に感じた。ベテランの歌手というだけでなくエンターテイメントを魅せる総合的な力が圧倒的だった。
去り際もまた颯爽と、笑顔で鮮やかに走って舞台袖へ。本当に溌剌としていてすごい。

次は真夏の早朝・午前・おやつ・夕方・夜の1日5公演。是非お願いいたします!
また一緒に曲や動画、ライブでのコラボができますように…!

ピッとして!マーマレード

いよいよ夜もラストスパート!一瞬でペンライトが黄色に染まる。
広瀬さんのパワフルさはすごかったが、そらちゃんだって負けていない。昼夜公演やって最後まで疲れを感じさせない軽いステップとかわいい動き、そしてますます透明感の増していく高音が響く。
MVにあった振付の一部を引用しつつ、歌詞に合った本能ダンスと会場を煽り盛り上げる動きが組み合わされていく。ペンライトを振ってほしいところでは必ずそれとわかる動きが入り、当然僕らもそれに応えていく。「一緒に一緒に」が繰り返される歌詞に合わせ一緒に一緒に歌いたい、コールがしたい気持ちはもちろんあったが、その分ペンライトを上に、もっと上に掲げて振った。

「5年前には見えない景色が、みんなのおかげで見れるようになりました。ずっと応援してくれてありがとう!5年後も、10年後も、ずっと一緒にいようね!」
「最高の時間を私にくれて、ありがとうございます!」

アルバムにも収録された語りパートを、そらちゃんのライブ定番のアドリブで。
昼よりは動揺せずライブそのものを楽しんでいた自分もこれには…

このライブで、この曲で、これは泣く。泣いた。

MC5

次が最後の曲と、もうライブが終わるかのようなMC。いかないで…
初めての会場、最大規模で不安だったとの吐露と、このライブ開催までの応援・5年間の応援への感謝。
ここでの言葉を今アーカイブで聴いてもまた泣けてくる。僕らにプレゼント、つまり恩返しのようなことをと言っているけれど、本当は逆だ。そらちゃんの歌に、配信に、活動に、存在そのものに救われたという人は僕だけではないだろう。こちらこそ感謝でいっぱいだ。そらちゃんがお辞儀をするたびめいいっぱいの拍手を送る。このライブは感謝と感謝のぶつかり合いだ。

ポラリスソラリス

ラストはその感謝の気持ちを込めてこの曲。そらちゃんとそらともの関係を思わせる歌詞に、直球の「ありがとう」が重なっていく。
ペンライトは青と白で夜空を作る。この光景をそらちゃんに見せるのが、僕らにできる最大の恩返しだから。
冒頭からキラキラと瞬く星のようなアレンジが涙腺に来る。そこにそらちゃんの透き通る声が合わさる。クロスフェードの時点からエモい雰囲気たっぷりだったが、今や言葉で飾ることすら無粋なほど、良い。

ストリングスとホーンの星型ペンライトが揺れているのが、まさに星座、Signでその中心にポラリスソラリスがある…ステージから少し離れた位置からはそう見えた。
同時に、昼には見上げないと見れなかった位置の、上のスクリーンで流れていたMV(リリックビデオ)も見えていた。
この曲のMVはなかなかにニクい演出がされており、アルバムジャケットのそらちゃんに極端な色調フィルタがかかったような見た目から始まる。この淡い水色と黄色もしくはピンクのリボンが、最初期の衣装やその後の初期衣装のように見え、最後に今の青い衣装の色になる。何度も見たはずのこの映像にやられてしまった。
特に初期から活動するVTuberは「以前の衣装」にとてつもない情報量の文脈を持つ。その成長に合わせて衣装とお化粧が変化してきたそらちゃんはなおのことだ。2ndライブ パラレルタイムではそれがビジュアルで表現され、今回は楽曲そのもので示されている…と思ったらMVで不意打ちだった。
見えなかった、あるかもわからなかった北極星を目指してここまで来れたことに、ただただ感謝し涙を流した。

余談だが、北極星=ポラリスはこぐま座の最も明るい星。Signのジャケットにはクマのあん肝も星座になって描かれており、いろいろとリンクを感じるものとなっている。しかしそもそもあん肝がマスコット的立場になり、結果としてそらちゃんの推しマークもクマの絵文字になったというのはほとんど偶然のようなもので、5周年を飾るこの曲とアルバムSignで色々繋がったこと自体奇跡の連続だったのだなぁと思わずにいられない。

アンコール

光と共にそらちゃんが消え、鳴りやまない拍手がそのままアンコールの手拍子になった。
昼に続いてやっぱりそらともはアンコールが下手!一定のリズムになることなくそのままどんどん加速していく!
腕はきついがこれが正真正銘ラスト…!と思っていたところで、先ほど一度はけたバンドが戻り、虹色のペンライトで音頭を取りはじめた。
それに合わせてそらとものリズムが普通の手拍子に途端に戻る。救われた…!
今回のペンライトの虹色にピカピカ点滅して光るこの機能最大の見せ場だっただろう。バンドと一緒に客席の半分以上くらいがピカピカ光り、疲れも感じさせず未だテンションはマックスであることを伝える。

好き、泣いちゃいそうだ

ここでこれが来ましたか!ライブでは定番中の定番、Dreaming!より王道の一曲がアンコールに。
タイトルまさにそのままの、名残惜しさとまだライブが続く嬉しさ。会場はとにかく「好き」という感情だけが広がっていた。
ペンライトは再び一面の青。数多くのライブで聴いたDreaming!楽曲にはやはりこの青い光の海がよく似合う。
客席の僕らもだが、バンドの演奏がないホーンのメンバーが熱心にぶんぶん振り回してノっているのが見えた(アーカイブにも映っている)。ステージ上にそらともがいる…!本当に最後まで楽しく盛り上げてくださって感謝。

MC6

そらちゃんから虹色ペンライトについて言及。どこで使うの?と思っていたが、虹色に光りまくるのを振るのは結構楽しかった。この話題の間にみんな虹色に切り替えて振り始めたが、何人かは普通のペンライトのボタンを連打することで虹色を再現していた。すげえ。
「そらとも点滅」というネタがあるのだが、もしかしてこのチカチカピカピカ光る虹色ペンライト予言していた…?

そらとも点滅:
1stワンマン Dream!の前に行ったコール練習配信にて、そらちゃんが実演しようとしたところなぜか点滅するというトラブルが。つまり現地でそらともはコール時に点滅すれば完璧ということだな?というネタ。最終的にみんな点滅できるように日々修業を積んでいるとかいないとか…
生放送でわけのわからない技術トラブルがよくあった頃の産物。とはいえ点滅なんて本当にわけのわからないのはこれきりだった気が。

と、昔の話を出しはしたが、ここで「今応援してくれている人はみんなそらとも」とそらちゃんが言った通りに、以前からでもつい最近でも、いつからそらちゃんを知り好きになった人でもみんなそらともだ。
自分だって今ではこうもどっぷりだが、2018年1月頃からなので伝説となった2017年を生では体験していないしその後もしばらくは最大の特徴だった生放送をあまり積極的に観てはいなかった。(とても後悔している。)
「そらとも」の定義もそらちゃんが好きな人、くらいの意味のはずなので、いつどういうきっかけで好きになったって構わない。
むしろキャリアが長い分ディープなファンが多く、派手で過激な配信者集団・ホロライブの中で落ち着いた配信と歌やライブを中心に活動しているというのは異色で、ひょっとしたらとっつきづらいと外から見られていたかもしれないというのは正直思う。
しかし最近は新しく知って積極的に応援してくれる人が増えているのをよく見かけ、嬉しい限りだ。大きな夢に向かって一緒にゆっくり走っていこう。(そして時折見せるあかちゃん…いやお茶目で自然体なかわいさを浴びまくろう。)

「昼公演に入った人は知ってるんだけど、知らないていでわぁって驚いてね」
と『ケ・セラ・ソラ!』の配信とEPリリースの告知。わぁ!
来年も新曲が出る。5周年を迎えてなお勢いは衰えず、次々新しい世界を見せてくれるのがたまらなく嬉しい。ビクターさんにも同時に感謝だ。もう多すぎない?と配信で以前言っていたこともあったが、VTuber最多楽曲数目指していろんな曲を聴かせてほしい。ももはすのうたのリリースも待ってます。

割と冗談っぽくフランクに書いているが、この最後のMCの終わりが近づくにつれ、この興奮が、感動が、幸せな気持ちが終わってほしくないという気持ちが強まっていた。
そらちゃんの語りがそれを倍加させる。最後の曲のアナウンス。
「今日この瞬間を一緒に叶えてくれた、みんなのために歌います。」
「わたしを、アイドルっていうふうにしてくれてるのは、わたしがこうやってきらきらできるのは、みんなのおかげです」

この言葉で、Dream!の「わたし、アイドルっぽい」を思い出してしまった。当時、アイドルだよ!と叫ぼうとしながら、涙がとめどなく溢れた。
今も泣きかけているというか瞼が濡れているが、それ以上に思わず笑顔になった。何度も何度も感謝の言葉を述べたそらちゃんに、その何倍もの拍手を贈る。

「みんながいなかったら、わたしも、本当に、きらきらできないから。これからも、一緒に歩いていこうね」

5周年記念のこのライブを締めくくる曲は、これ以外にない。

ユメゾラ☆ファンファーレ

無音。静かで物悲しいピアノの前奏。大きく入るブレス。
これまでのアルバムの多くの曲の冒頭に入っているブレスだが、個人的にとても好きだ。バーチャルなアイドルだが、確かにそこにいて確かに曲に思いを込めて歌っている。ブレスを聞くとそらちゃんらしいなと思うほどに好きだ。
そしてパッ!と視界が開けるように曲が始まる!そらちゃんお気に入りの曲、『ユメゾラ☆ファンファーレ』!
ラストにふさわしいドラマチックなアレンジ。意識していなかったが、昼とは違っていた。各楽器ともに美しく、音が重なり合い、そらちゃんの歌声と合わさりホール全体を包んだ。
演奏パートのないホーンのメンバーは僕らと同じにペンライトを振っていた。笑顔でノリノリ。ステージ上のバンドも同じそらともだ、そう思った。
数曲前からあったステージ背景の星空の演出は昼と同様に手前にも現われ、その照明演出とバンドのペンライト、客席のそらともでこの場全てが星の海となっていた。
まさに『宇宙と時空のミルキーウェイ』。

ここで「そら時空」について書いておこうと思う。「そら時空」とは、これは僕が勝手にそう呼んでいるもので、特にそらとも間に共有されている名称ではない。独りよがりでトンデモな妄想や幻覚の類であり、全然共感できないという人もいると思う。が、この概念自体については多くのそらともが意識したことがあるのではないかと勝手に思っている。

そら時空とは「ときのそらという存在そのものを曲にした時現出する、過去・現在・未来におけるときのそらとそらとも、彼女らの足跡・奇跡・希望・約束・感謝等が、等しく同じ時空間に存在するように見えたり感じたりできる場や概念」と今は表現しておく。うまく言葉にできないしこれはちょっと堅苦しすぎる。
要はときのそらという名前の通りに時空間を超越したような状況が描かれてそらともが急に泣き始めるような曲ということ。

そらちゃんの最初のオリジナル曲でありsoraSongである『木の目時の空』と『夢色アスタリスク』の2曲からして完全にこれだ。まだ曲もライブも新衣装も何もなく、このブームがいつまで続くのか終わるのかも誰もわからず、暗中模索で業界を切り拓いているさ中に。歌を歌いたい、ライブをしたいと語った、音楽好きなただの女子高生のためにただのいちそらともがわずかな期間で書き上げた曲がどちらも、その夢が叶うまでとさらにその後の未来を描いている。
これは偶然などではないと思う。未だ見ぬ未来の、夢を叶えたときのそらが引き寄せた数々の奇跡の一部が、曲の形で現在を生きる我々の前に現れたのだと。

5次元以上の時空間においては近くも遠くも過去も未来も距離も時間もすべてが等価に同時に知覚できるという。映画インターステラーや女神まどかの能力のようなSFじみた話だが、これらの曲はそうした感覚を疑似体験できる。何より、曲に描かれている時空や今我々のいる現在を俯瞰して見通して微笑んでいるそらちゃんが「そこにいる」。最も直接的に描かれたのが『そらを超えて』と『ユメゾラ☆ファンファーレ』だろう。曲を聴いてみてください。ほら、そこにいるでしょう?
(つまり「アルティメットのそら」は実在したんだよ!…いや、曲の解釈が正しいのか、自分の妄言があまりに思考を侵食しすぎているのかもはやわからないのだが…今は朝の4時だ。幻覚の一つや二つ見る。許してほしい。)
「これはそらちゃんの楽曲のある種のスタイルであり、ときのそらという名前とただの女の子がアイドルになるというストーリーを歌詞に表現したら自ずと似る」というのは当然かもしれない。とはいえ、今まで実際に見てきた奇跡が軌跡となりその先が歌詞の通りに当然ある、と信じずにはいられないのだ。

また、そら時空の歌詞はそらちゃんとそらともが実際に一緒にいる年月を経るごとに、曲で描かれていた未来が現在や過去に、あるいは未来が現在や手の届く目前にと、どんどんシフトしていく。曲そのものが時空間移動しているのだ。(こっちの解釈のほうが常識的かもしれない)
そして当然まだ訪れていない未来はずっと遠くに輝いているし、歩いてきて良かった過去へは何度でもありがとうと感謝する。
聴く人や状況によってはもっと違うふうにも解釈可能だろう。

時間経過やライブで歌われることで曲は育つという。そら時空の曲は顕著で、ドラマが生まれるたび別の意味を持つ。特に『木の目時の空』は後年になって作曲者自らの手によってアンサーソングの『花時の空』へと進化さえしている。(アルバム収録曲としてリリースされ、ライブでも披露されてその文脈をさらに強くした。)

僕はこうした曲を聴く時そら時空を感じ、そしてそら時空へみんなで至ることを心より願う。

ユメゾラ☆ファンファーレは「そら時空」の曲だ。
キラキラ光るような音と美しい高音は紛れもないそらちゃん自身をテーマにしたオリジナル曲の特徴で、歌詞や「ユメゾラ」というキーワードも『夢色アスタリスク』を髣髴とさせる。この雰囲気がたまらなく好きだ。
そして何より、「ハッピーエンドのファンファーレ」である。
エンディングにはずいぶん早い。以前に願った夢、そらともと約束した未来がまるで目の前かのようだ。過去と現在だけでなく「夢が叶った時空のときのそら」が随所で見え隠れし、傍でガイドしてくれているかのような感覚。
もはやほとんど幻覚だが、自分はそういう未来を信じてやまない。きっと最後にはその素晴らしい最高の瞬間が訪れる。だからこそ何度も繰り返される「約束」や「奇跡」といった歌詞を心より信じられる。今までだって、この4年近くでそういったものをいくつも見てきたから。
夢の叶うファンファーレが鳴り響くのを実際に聴く日を信じて、ずっと一緒に歩いていきたい。

涙と笑顔とがない交ぜになった状態で歌詞を噛みしめ、30曲を歌ってなおますますきれいな歌声を堪能する。ペンライトもどうやって振っていたかよく思い出せないが、腕を高く掲げて振っていたのは確かだ。大サビの沈黙と吐息も、生だからこそのアレンジで凄まじい威力だった。今ライブをしている、今ライブを見ている、今ライブを生きている…全身でラストの曲を感じた。

最高!!!!!

ユメゾラな空間でした

エンディング

歌い終わり、素敵な最高のバンドの演奏にもう一度感謝を。全力の拍手でお別れする。
何度も書いているが、演奏は最高だったしステージ上での盛り上げも素晴らしかった。こんなライブを体験したら、もう他のライブで満足できないのでは…?

そらちゃんのライブ最後の挨拶。ペンライトで応え、めい一杯の拍手を贈る。
「一緒にいろんな夢をかなえていこうね!これからもよろしくお願いします!」
本当にこれに尽きる。今後もそらちゃんとそらともなら沢山の夢をかなえられる。もちろんこのライブを作り上げたスタッフ陣も。そう思える5周年記念ライブだった。

昼と同様に絵本のエンディングで拍手、エンドロールで手拍子。手が痛いのも構わずこの気持ちをどうにか表現したくて叩き続けた。
感極まってというか、それを越えて余韻で放心状態だったというか、得も言われぬ精神状態なのが自覚できていた。そのせいか夜公演ではクレジットに記載された自分の名前を見逃してしまった。

「みんな、ありがとうございましたー!!最高!!」
暗転した中で突如そらちゃんの声が響いた。Dream!の時のサプライズ!ライブの終わりの終わりまでそらちゃんとこの幸せな空間を共有できたことがとても嬉しい。

Dream!の時のサプライズ:
Dream!の公演終了後に残ったそらともが自発的にガチ恋口上を皆で叫び、姿は見えない状態ながら舞台袖のそらちゃんがそれに応えるという一幕があった。自分はライブビューイング会場だったためそれ自体知ったのは後になってからだったが、ブルーレイにその様子が収録されている。常に双方向のやりとりを重視するそらちゃんらしいエピソードだ。
実はこれにもさらに前置きがあり、2019年夏のフェス『音楽的特異点 vol.0』の閉幕後に残った観客が、トリを務めたそらちゃんに最高だったとか好きだとか口々に感想を叫び続けていた。そらちゃんもそれは聞こえていたのだがその時は応えることができずもどかしい思いをしたという。(これは口伝せねばならぬと僕がことあるごとに紹介している。さらに言えばこのフェスでそらちゃんはかなりパワーアップし今のライブのスタイルを確立したと言える)

配信には乗っていたなかったようだが、場内アナウンスの「本日は~ありがとうございました」で最後の拍手!もう何もかもに感謝したい気分だった。もう一度スタッフの呼びかけがあったらまた拍手していたと思う。
昼と同じく整列退場とリストバンド確認が始まる。
明るくなって気づいたが手はケガしてたし日頃の運動不足で足腰が悲鳴をあげていた。体力づくり本当に大事…
椅子に腰かけた瞬間どっと体が重くなるのとフワフワとした浮遊感を同時に感じた。
幸福感と終わった余韻と、終わったことが信じられない感覚と、さらに疲労で茫然としていた。

良いライブだった。
最高のライブだった。

アフタートークと退場後

アフタートークも昼同様和やかに。
夜公演でもペンライトの色で二択トーク…かと思いきや、「ベスト5曲を決めろ」は無茶よ!声が出せないと成立しない!
この無茶ぶりにそらちゃんもそらともも困惑し、どうにかアドリブで乗り切る感じは2018-2019年の生放送の雰囲気を思い出させて結構懐かしかった。これも5周年ならではの…なのか?これはコメントを打てる配信で見ている人たちが活躍した場面だった。

いつかライブで心置きなく声出しできる日が来ると信じて。解禁され始めたという話も聞くし近くこの流れは広まっていくだろう。まだ感染リスクが低いと言えず後遺症も怖いので、個人的には万全の万全を期してまだ先でもいいくらいに思っているので、とにかく心から安心して楽しめるようになってほしい。
Wonderlandのジャンプも今まで一度も可能な会場で歌われていないので、いずれ実現するといいな。

あとスタッフさんも「あかちゃんになったネタ」を把握してて笑った。
そらちゃんはあかちゃん…

楽しい時間はあっという間。一日が一瞬のようだった。気を付けて帰ってね、など別れの挨拶が名残惜しい。
アフタートークが終わり暗転した後もしばらく拍手が鳴りやまなかった。明転後の最後の会場アナウンスの「本日は~ありがとうございました」でもう一度、最後の最後の拍手!
その後茫然としながら整列退場に移る。余韻で心ここにあらず。うっかりかばんを忘れるところだった。

待合で撮り切れていなかったフラスタを撮り、展示物を目に焼き付けた。
汗をかいたTシャツを着替えて、知り合いのそらともの感想を語り合う会へ。呼んでいただいて感謝…リアルでお会いしたことのない人たちと会うことができ、ライブの話や懐かしい話で盛り上がった。
Dream!の時はツイッターでそらともさん達の数人をフォローするのみで一人で余韻に浸りながら帰った(それはそれで悪くなかった)が、興奮したまま感動を共有できるのはやはり良い。
ファンクラブ限定放送のえーちゃんとの対談は各々スマートフォンで観た。二人がライブについて話す配信をするのはDream!以来のはず。初期から続くこの二人の空気感が好きだ。またこういう配信が時々観れるといいなぁ…
その後別グループの二次会(ダーツライブ・ダーツハイブコラボきっかけでそらともで流行中のダーツだ!)にも参加予定だったが、終電と体調を考えて挨拶のみで断念。次こそはみんなで行きたい…!

移動中、かつしかシンフォニーヒルズ最寄りの青砥駅の像に気づいた。調べると「ワルツの塔」というそうだ。
バイオリンを弾く人(シュトラウス)に天使のオーケストラ。さっきまで生バンドを聴いていたこともあり、音楽と縁のある土地でそらちゃんのライブが開催できて良かったな…と思ったが、後に調べてみると特別ここが音楽の街であるからかはちょっと不明。
オーストリア・ウィーン・フロリズドルフ区と葛飾区が友好都市となったのがきっかけだそうで、かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールの名づけもウィーン繋がりのようだ。[要出展]
いずれにせよ良い像だと思う。

青砥駅「ワルツの塔」

まとめ

5周年にふさわしい、最高のライブだった。これに尽きる。

ほんの一点だけケチつけるとしたら、超高輝度のペンライト(いわゆるUO)をえらいこと振りまくっていた人が数人おり、いずれもジャンプしまくるなどマナーが悪かったこと。禁止事項としてサイトに明記されていないとはいえ、ライブ前の配信での再三の注意喚起も無視する輩については、運営スタッフさん方にはちょっと何か対策を一考願いたい。
(あとUO使うならオレンジなんだからマーマレードの時やろがい!なんでそこでは使わなかった!?)

ライブそれ自体についてはやはり音がすごかったともう一度書いておきたい。Dream!と同じく直球でスタンダードな形式のライブだったが、ホールの音響と生バンドの演奏の中そらちゃんのパフォーマンスを見れるのは素晴らしかった。生演奏にアレンジが加わって何度も聴いたはずの曲が全曲一度も聴いたことのないものに変わっていた。めっちゃすごい。あのアレンジでアルバム出してほしいな…
東京に来れない多くのそらともは配信で観ていたわけで、この迫力が少しでも伝われば…と思うのだが、どうにかならないかなと思う。(あと配信画面がかなり暗かったのでもっと明るくしていただきたい…機材の問題か配信用の調整だったのかなと思うが、肉眼だと普通に明るく見えていたので。)

そらちゃんがホールで昼夜2公演で合計30曲を生バンドでなんて、数年前には想像できなかった。そらちゃんの成長と、困難はあれど周囲の環境やスタッフやそらともも着実に前進し続けられていることを実感できた。
既に書いたがVTuberにとっての5年は長い。こうしてそのお祝いができることがとにかく嬉しい。5周年イヤーと銘打って数々の企画を作り上げて見せてくださったこと、ビクターさんやカバーさんのスタッフ陣には頭が上がらない。本当に感謝です。ありがとうございました。最高の5周年でした!

このレポートのタイトルに悩んで「ありがとう」とつけたのだが、本当に感謝の気持ちが次々にあふれるライブだった。そらちゃんからもMCのたびに何度も感謝の言葉が出て、お互いに感謝しっぱなしの一日だった。発声禁止な分たくさん拍手をしたが、そらちゃんにもバンドにも多くのスタッフさん方にも感謝をいくらでも伝えたい。何度目かわからないけどありがとうございます!

ぶっちゃけ、コンテンツや作品ではなくて人を好きになるなんてこともVを知るまでなく、CDを買うこともライブに行くこともなく、むしろ「アイドルなんて」みたいな考え方すらしていたのに、人の5周年がこんなに嬉しいって、自分に何があったんだろうね?そらちゃんの夢や力や癒しがそうさせたんだろうなぁ。
そらちゃんのおかげで毎日とても楽しめています。ありがとう。

このライブで終わりではなく、次の5年や10年についてそらちゃんは最近何度も言及している。以前はまだ将来について話してもどこか「続けられるといいな」という感じだったが(もちろん信じてはいたが!)、5周年を迎えることができて夢ではなく確実に実現できる目標という感覚が強まったように思う。きっとその時にはまた新しい世界が見えているだろう。横アリ行くぞ!

まずはこの日にリリースされた『ケ・セラ・ソラ!』と2月のEP。来年も色々なことがありそうで楽しみだ。

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