M21のランクドラフトを勝ち抜く鍵は41枚デッキなんじゃないか仮説

【追記】2021年6月現在、この記事の情報は古いです。ゼンディカーの夜明けで土地のモードを持つ両面カードが実装された辺りで初手補正の仕様が少しマイルドに変更されたのでは?と考えています。何にせよ、各所で計測された補正込みの初手とはいくらか開きがあるので参考にする事は非推奨です。【追記おわり】


最初にまとめて、あとから解説します。

・M21のドラフトは攻撃側有利
→先手が有利
→土地2で詰まると先手後手が入れ替わって敗着
→初手土地2を回避したい
→土地18枚の41枚デッキに仕上げると初手補正を悪用できる
→初手土地2を土地4にすり替えて快適ラダー

・M21のドラフトは攻撃側有利

なんでかって言うとメカニズム?メカニクス?なんかそんなやつがあんまりにも殴る事を推奨しているからです。
・果敢
あらゆるインスタント等がコンバットトリックになるすごいキーワードです。土地を立てた状態で戦闘したいので特に攻撃側に恩恵があります。
・ドロートリガー
あなたがカードを引いた時~みたいなやつです。m21にはドロートリガーとダブルドロートリガーがありますが、ドローステップに1枚引いたのを活かした状態で戦闘したい感じなので攻撃側に恩恵があるものが多いです。
・自エンド時死亡誘発トリガー
あなたのターン終了時にクリーチャーが死亡していた場合~みたいなやつです。相打ちが発生すると誘発条件を満たすので攻撃側に恩恵があります。
誘発とトリガーは同じ意味なのでは?
・あなたの終了ステップの開始時にライフを3点得ていた場合トリガー
概ね、絆魂で攻撃してくれよな!って書いてあります。恩恵があります。
攻撃側、有利すぎ!
と思うかもしれませんが近年のセットの多くは攻撃することそのものに報酬を与えるようにデザインされています。なんでかっていうとMTGの戦闘は放っておくとブロッククリーチャー指定できる防御側がガン有利だからです。
でも上記メカニズムは本来攻撃とかどっちでもいい系ギルド達に渡されているところが凄いです。いつもより殴るマジックになる事が予想されますね。

・先手が有利

これは近代マジックの基本的理念な気もしますね。通常、攻撃側が有利であればある程、先手の優位は高まります。お互いに熊を出し合った時、先にトレードを迫れるのも、先にコンバットトリックを構えながら殴れるのも先手になりますし、同程度の展開で素通しで殴り合った場合は常に先手が先に20点削り切れます。後手で勝利するには通常、1:1を繰り返しカード枚数で優位に立つか、どこかで捲る(先手後手を入れ替える)必要があります。

・土地2で詰まると先手後手が入れ替わって敗着

2マナで唱えられるクリーチャーなんかがあるときに、先手で土地2の初手をキープして、引けるやろ~→引けんかった…でもまだ先手後手入れ替わっただけや!次引いたらいけるで!
みたいなプランが(あんまりしませんが、特に1マリ後などに顕著に)なくはないんですけど、M21の攻撃優位環境の前にそれは通用しないんじゃないかな、と予想しています。
土地詰まりによる先後の交代はテンポのみならずアドにおいても劣勢に回る形になるため、単に後手を引いた場合よりも非常に厳しいゲームとなります。それに加えこの攻撃側優位です。M21においては、先手番が相手に移ってしまったゲームを取り返す事は本当に困難になるでしょう。
なので他の環境よりも更に、土地2枚の初手をキープしたくないんです。もちろんリミテッドでのマリガンは避けれるなら避けたいので、初手土地2を回避したいです。簡単に回避できる方法が実はあります。

・土地18の41枚デッキにすると初手補正を悪用できる

皆様ご存知とは思いますが、MTGアリーナのBO1形式の初手には初手補正というものがかかっております。簡単に説明すると、7枚の初手を3組生成し、土地:土地以外の割合がデッキ内の割合に最も近いものを初手として採用する、というものです。
17/40と18/41という数字、どちらも初手の土地割合として最も近いのは3枚/7枚になりますが、2番目に近い割合は17/40の場合2枚に、18/41の場合4枚になります。3組の初手の中に土地3枚のものがあればよいのですが、ない場合にこの第二候補が効いてきます。実際にざっくり計算し小数点以下を丸めると、

土地17枚/デッキ40枚の場合,初手の土地枚数は
3枚  69%
2枚  23%
4枚  7%
その他 1%
土地18枚/デッキ41枚の場合,初手の土地枚数は
3枚  69%
4枚  23%
2枚  7%
その他 1%

といった感じになっています(面倒だったのでネットで拾った計算機と電卓でゴリゴリやったのでなんかおかしかったら教えてください)。
初手土地2と土地4が入れ替わる形になっていますね。すげーシンプルに言うと土地2マリガンが16%減らせます。6ゲームに1回程度減らせます。実際には後手土地2キープ!みたいなのは当然あると思うので、先手だけに絞っても大体12ゲームに1回くらいマリガンを減らせます。すごい!!実際には色事故とかそういった要因でマリガンし改めて初手配分を行うケースもある筈なので、もっと減らせます。
(※これは理論値なので、MTGアリーナ内で使用している乱数によっては少し違う結果になる事があります。)

・補足

当然なんですけどこのテクニックはデッキを1枚分薄めたり、土地の比率を少し上げることでマナフラ率が上がったりといった負の要素とのトレードオフになっています。どちらか一方が常に正しい!という事には通常ならず、都度使い分ける事が肝要になります。
M21は殴り側優位である事に加え、なんかデカブツが元気なので土地が伸びると嬉しい感じがしたため、姑息な裏技を使うべき時が来たな!!!!って思って勢いだけでこの記事書きましたが3時間かかりました辛い。
あとアグロやるとか、ラノワールの幻想家がいっぱい取れたとかなら大人しく16/40とかにした方がいいんじゃないかなと思います。
あとマッチドラに初手補正はありませんのでよろしくお願いします。
こんなん書いといて全然後手環境だったら笑っちゃいますね。新環境楽しんでいきましょう。

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