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MTGアリーナ/M21/BO3ドラフト/超簡易コモンアンコ早期ピックガイド

どうも毛布です。M21ドラ走ってますか?僕はテフェリーの後見が横行するプレミアドラフトに早々に見切りを付けて延々マッチやってます。参考戦績は17Lands見たところ49 - 20 (71.0%)って書いてあります7月10日現在25位らしいです(morphが僕です)。イコリアは82.4%で最終3位だったので思えば遠くに来ましたが苦戦した分得たものもあったんじゃないですかね、気が乗ったのでそれをまとめます。
早期っていうのは1パック目の、遅くても8手目くらいまでの話です。各色トップコモン上位3枚と数枚のトップアンコについて軽く喋るだけになります。レアの話は基本しません。細部やアーキタイプ等の話は長くなる上に共有すべき前提が多い割にメタの推移で変わるため、もうこれ以上はあんまり変わらなさそうな部分の話だけを置いておきます。

白/コモン

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1位です。1枚だけ明らかにコモンとは思えない性能をしているため議論の余地があまりありません。勝ってる時はすみやかにゲームをたたみ、差し合いや負けてる時では絆魂が偉い。こいつをトップすれば返せるゲームに於いてはクリーチャーをいつも以上に大事にするプランがありますし、相手がトレードを渋ってくるならこいつか何かの構えです。白絡みのあらゆるアーキで優秀な働きをしますがダブシンだけ気をつけましょう。

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2位です。クリーチャーVSクリーチャーでもクリーチャーVSピン除去でもいいので、とにかく何かしらの衝突が発生する際に構えてさえいれば結果を改竄できワンサイズ上がります。完璧にハマるなら《狩人の刃》が2マナになって除去にも対応してる感じになります。実質アンブロ付与で強引にリーサルかける機能も一応頭に入れておきましょう。
熊巨大化ショック問題にもあるようにレスポンスへのレスポンスが鬼門となるためどちらかと言えば攻撃側でオラつきながら使用したいのですが、白やる以上はチマチマしたクリーチャーでの攻撃はほぼ必須になるので余程の変態デッキでなければ取れただけ積んで構いません
白にはクセの強い各種除去や戦場入り時に置物割る犬等有用なサイドイン候補がボチボチあるので、一度見せてケアされるようになった妙技は適宜サイドアウトし差し替えるのも有効なテクニックです。

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3位です。自クリーチャーが不要な分こちらの方が簡単に盤面に介入でき裏目も少ないのですが、赤白などでこちらが一方的に殴っているケースでは防戦一方の相手クリーチャーは通常寝てないので腐ってしまいます。全然いらないデッキ/1~2枚程度欲しいデッキ/あるだけ積みたいデッキに比較的クッキリと大別できるためピック早期に於いては妙技より優先度は低いですが、極まったコントロールに走る場合などはコレが最優先になる事もあると思います、少なくとも妙技が侍祭を押しのけるケースよりは発生しそうです。侍祭ってサムライマツリって書くんですね3回くらい確認しちゃいました。
アグロ行ってる時でも後手時に優秀なサイドカードになり得るのでピック自体は適宜やっていきましょう。
あまりないケースとは思いますが《トレイリアのクラーケン》がアンタップも出来ることは留意が必要です。

白/アンコモン

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除去です。どちらかと言うと殴り合う環境なので4点ゲインも偉いです。シングルシンボルの万能除去なので最悪タッチが考慮できるため丸く強力な早期ピックと言えるでしょう。
生贄として活用できる/プロテクションで外れる/そもそもエンチャなので割られるといった複数の弱点があるためサイドアウトするケースはなくはないです。

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抜けて強いやつらです。どちらも単にクソ強いのであまり言う事がありませんが、強いて言うならこれらの破壊不能付与イージー組が複数取れている場合のみオールインオーラ戦術が強く肯定されます。普通に使っても非常に強く、ドラフト卓が混沌に飲まれてもニッチに逃げ道を作れるので早期ピックに特におすすめです。
相手に使われて困った場合は何かのおまけで1点飛ばすカードをサイドインするといいかもしれません。

赤/コモン

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白の次は青だろうが!と思われる方も多いかもしれませんが色の強さ順にやっていきます。赤と白はBO3での強さ的にはそこまで大きな差はないんじゃないかなあと思います。白が先なのは7月10日現在は白の方が安いからってだけです。BO1では、クセの強い白除去はサイドイン/アウトで活かし切れないため赤が優勢となります。
1位は竜火です。環境に生息している殆どのクリーチャーが焼けて、トリックになりバフも潰せます。サリッドなどの死亡誘発が潰せるのも偉いです。
あまりにも強力ですが基本的には1:1交換でしかないためどうやって勝つのかのプランは別個用意する必要があります。ブロッカーをどかして殴りきるならスペルの枠で換算し、交換を繰り返してロングゲームに持ち込むなら追加の2~3マナ域としてカウントするとよいでしょう。

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基本的にはテンポ環境になるため、次点ですが十分に強いです。ビートダウンに寄せている場合は3枚目のショックをメインに入れたくないケースが頻発するのでこればっか取るとデッキが痩せます。コントロールならあるだけ入れておいてサイドボーディングで調整しましょう。
竜火との選択ですが除去範囲の都合で基本的には散らさずに竜火から優先で大丈夫だと思います。《複視》に寄せている場合のみ、土地6枚から強力なアクションを取りたいので竜火2~3枚確保した辺りで一旦ショックを優先する事がありそうです。

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3位は意見が割れるかもしれません。金屑化やゴブリンの魔術などが対抗として挙げられます。僕の好みは奇魔です。呪文1枚唱えるだけで3/3/3と及第点のサイズがあり、放置されれば自身の内蔵するコンバットトリックにより理不尽なブロックを強要でき、複数枚とのトレードが見込めます。竜火やショックとは対照的な、勝ち筋として機能するカードです。
複数のキマが取れたらデッキをスペルに寄せたいところです。非クリーチャー8枚くらいが足切りボーダーになり、7枚以下から他の3マナ域を考慮したくなってきます。

赤/アンコモン

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ことピック早期に於いて、アンコ以下にこれより優先するカードは通常ありません。1-3以降で拾えた場合、それは赤に行けというサインになります。赤が許されている席は本当に簡単に3-0できるのですぐ取ってください。

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次点です。赤いアンコは上記2枚のみ強さと汎用性が圧倒的に高いバランスで保たれており、他はアーキタイプを選ぶカードが占めています。供犠者はピック早期においてはあらゆるコモンより優先されるため、コモン抜けで降ってきたらすぐ取って赤に行きましょう。
繰り返しになりますが、上が赤に行っていないサイン=赤に行けそうなサインを見逃さず細かく拾う事が3-0率にダイレクトに影響します。上記2枚は指標としても非常に優秀なので確実に押さえてください。

青/コモン

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クラゲです。これイラスト絶対意識してると思うんですけど考えすぎですかね。オーラが剥がせ+1カウンター消せてテンポが取れて盤面に3/2飛行が残るバグった生物です。いっぱい取れたから試しに5枚くらい積んでみたけど強かったみたいな声も聞きました。僕がBO1で4枚積んだ時は6-3でした。取れただけ積んでいいんじゃないでしょうか。2位以下との間には大きな隔たりがある青のぶっちぎりトップコモンであり、青コモンはこれだけ押さえておけばあとはアーキに合わせるのが良い感じがします。
環境にこいつがいる限りショックの評価も安泰です。

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膠着すると飛行は偉いのですがM21はかなり膠着しない寄りの環境なので、可能なら赤から入りたいと言う色の強さの観点もありスペルトリガー3/2/2対決では呪文喰いの奇魔に軍配が上がります。とはいえどちらも優秀である事には変わりなく、こちらは特にスペルに寄せ切っていなくても強いところ、特に青白飛行で輝けることから実際の早期ピックではこちらを優先するケースの方が多いでしょう。
"歌姫だったから勝てた"ってゲームにはあまりなりませんが彼女が青の第2位であることに異存はありません。僕はあんまり好きじゃないです。

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除去なのでこの位置ですがM21はテンポ環境のため盤面触るならうろつく光霊で十分な可能性はあります。青やるならまずは青赤を目指したいのですが青赤のカードの中にはインスタントとソーサリーを参照するものがいくつかあり、それらに寄せる場合このオーラに呪文枠を割きたくないことも多々あるため早期であってもこれを流し大慌ての棚卸し辺りを掴むケースはあると思います。
それはそれとして貴重な青除去であり、特にコントロールに寄せるケースでは是非確保したいカードです。
先に述べたトレイリアのクラーケンもそうですが、《剣歯虎のやっかいもの》の自己アンタップにも気を付けましょう。

青/アンコモン

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《実験的過負荷》と似ていてびっくりしますね。呪文喰いの奇魔-北風の歌姫の関係と似ていて、スペルに寄せ切っていなくても強く、かつ単色である点もメリットとして挙げられます。とはいえ何も回収しないのはさすがに弱いので回収自体は安定してできる構成を心掛けましょう。当然ですが寄せれば寄せるだけこのカードも強く扱えるので寄せれるのならそれに越したことはないです。

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たくさん積んでも完全には腐らないファッティというオンリーワンな性質があります。イコリアのサイクリング持ちファッティに似ていますが、波起こしはただ居るだけで盤面に与えるインパクトが凄まじく、青で受けデッキを組む大きな理由になります。M21の青絡みのデッキは、とてもざっくり言うと波起こしがマナカーブの最後尾にいるデッキか/いないデッキかに分ける事ができる、くらいには環境を定義しています。
一個上の難破船の探知者はある程度タダツヨで雑にピックしても最終デッキにスルっと潜り込んで来ますが、波起こしを取って活かすピックをする場合は7マナに到達する事を意識してください。
あと一応リアニとかもあった気がしますが僕はあんまりやりたくないです。

緑/コモン

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不思議な事にこのパッとしない防衛持ちが現在の緑のトップコモンになります。緑絡みのデッキで勝率を稼ごうと思った場合、まずはこいつの枚数を意識する必要がどうやらある。そのくらい勝利貢献度が高いです。
理由として真っ先に挙げられるのは緑の2マナ域の層の薄さで、コモンにはあと2/1/3の到達蜘蛛だけ。アンコモンまで目を向けてもかろうじてクウィリーオンのドライアドが居るだけで、M21の高速ビートの前のめりな展開を膠着させるにも、3ターン目から4点のクロックを押し付けレースするにもティラノドンは必要不可欠であり緑の攻守の要です。かき集めましょう。
クリーチャーをどかす手段が豊富な環境なので、ティラノドン不在でロケットスタートできなかった緑が《巨大な戦慄大口》を対処されて死んでしまうのがM21の風物詩となります。

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除去りながらカウンターが撒けて強いです。緑は相手に触る手段が殆どないため、相手のプランに介入できる除去は希少価値が高いです。抵抗の妙技と大きく異なる点として、狩人の刃であれば予めブロッカーを排除した上で殴りに行き、カウンターでサイズアップした上に無傷のアタッカーで本体にダメージを迫る事ができます。これを活かすにもある程度殴りかかれる構成の方が望ましく、最適な格闘元はやはりティラノドンになります。
十分に2マナ域が戦える状態になったならこちらをティラノドンより優先しても大丈夫です。

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単純なカードパワーではM21の緑でトップでした。緑の3マナコモン生物は他に猫と猪がいて、どちらもある程度ボーっとしながらも優秀な採用圏内にいるためこのスロットを埋める事が優先されないのでこの位置になります。
一方、青緑は4マナでアーキ的に一貫性のある生物がアンコの《節くれ拳の樫》しか存在しない(秘本のアニマは通常アンプレイアブル)ため、ドローまで内蔵しているこのカードで4をスキップする事の意味が大きいです。

十分に2マナ域が戦える状態になったならティラノドンより優先しても大丈夫です。

緑/アンコモン

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《打ち壊すブロントドン》と迷ったのですが、3ターン目に緑ダブシン安定して出るバランスを目指すのは絶対に嫌なのでこちらがトップアンコです。
ピンと来ませんが警戒でオラつけるしリーサル見えてない時に対象取ってどかすの嫌すぎて戦闘で始末するしかないみたいなところが使っても使われても強いのでまあまあ本物だと思います。
知るか!っつって確定除去打たれたら死ぬしかないゲームにしない事が肝要なので本当はもっと中堅生物が欲しいのですがあらゆるアンコ生物よりティラノドンが優秀でした。ほんとなんなんだあいつは。

黒/コモン

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黒は圧倒的不人気カラーなので行くならガメてください。よってダブシンくらいは捻出して貰うものとする。半端に超黒に寄ってるのに沼9枚とか舐めたことすると中盤以降せっかくの軽量除去なのにダブルアクションできなくて困ったことになったりします。
色々言ったけど本当に本当に強い除去です。なんでも処れるし戦闘と絡めても凄い。これがないのに黒やってるのはすごく運が悪いか何かがおかしい。

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コモン黒生物で優先的に確保が要るのは基本的にはこいつだけです。4マナ2種とかインプとかは一生ぐるぐるして本当に必要としている人の手元に渡ります。そうでないならそれは黒をやっていい席ではない。
サリッドだけは確保しましょう。殆どの生物と相打ち取れてお土産が残るし、黒ければトークンの使い道には困らない筈。ただ、サリッドから黒に手を付け始めるのは推奨しません

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確定除去です。サリッドとの順位は怪しいんですけど相場的にはサリッドの方が高そうで、最終的なデッキに欲しい枚数等を考えてもやはりこちらを優先するケースはあまりない様に思えます。5マナ払って行う1:1交換があまり強い環境ではないのと、相打ち行ってトークン残すサリッドが偉すぎる。
ゲインシナジーが極まってないタイプの白黒、つまり、5マナ域を《血の暴食》で埋める事が正当化されない、グッドスタッフ+ライフゲイン除去コンみたいな白黒では3マナ域に優秀な対抗が非常に多いためこちらを優先する価値があります。

黒/アンコモン

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もう面倒なので横に並んでる画像とかも作りませんが黒触るか…!ってなり得るアンコはこのへんまでです。弱い色なのに強アンコ多い罠カラーって感じがビンビンしますね。-2/-2オールは組めれば強いんだけど黒の中でも最果てニッチの黒コン行きがほぼ確定してしまうカードなので早期では全く取りたくないです。鎌が目玉なので鎌と相性の悪い黒アーキに行きたくない

無色

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早ければ6手目くらいに取っていいカード。横並べ/飛行/ドロー/生贄/+1+1カウンター置き先と様々なアーキになじむ見た目よりできる子。

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今回取り上げる唯一のレアにして唯一の土地なんですけど初手級なので騙されたと思ってピックしてください。白>緑>赤の順に相性がよくて、置き先がまあ最低3体いれば初手としてトントンくらいの仕事します。土地であり蛇口なカードはM21にはこれだけなのでじわじわ優秀なカードです。
某ツール利用者における統計上勝率においても非常に良い位置にいる隠れ超つよカードです。別に隠れてないんだが?って思った人はマジックうまいからそのままの君でいて。

おわり

おわった。7時間くらいかかった。二度とやりたくない。読んだ人全員左下なり右下なりのハートマークのなんかボタン押してHP回復してください。引き続きBO3走って行くのでよろしくな。本当はもうちょっとBO3ならではの話とかもしたかったんだけど今はただ終わりたい。なんでこんなことしたの??おつかれさまでした。これを読んだ人全員の1-1に鳥獣保護区が出ますように。

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