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今林陵

以前、偏愛マップの記事でもあげましたが、私が一番好きな陵墓は、『今林陵』です。

いまばやしのみささぎ。
京都市右京区。清凉寺と大覚寺のそばに、ひっそりとあります。

眠っているのは、鎌倉時代の皇族、後宇多天皇後宮尊称皇后姈子内親王です。女院号が遊義門院なので、この記事ではこう書かせてください。

 

遊義門院の生涯は少し変わっていまして。
持明院統の後深草天皇の皇女として生まれ、大覚寺統の後二条天皇の准母として皇后となり。
ここまではこの時代よくあると思うんですが。
その後、大覚寺統の後宇多天皇に盗み出されて、後宮にはいる、という。
いいおとなどうしだったので、合意の上ではないか、という。

 
後宇多天皇が遊義門院の死後、埋葬の日に出家した事実をみても、後宇多天皇は、彼女のことを愛し、大切にしていたんだろうな、と。

 
その、遊義門院がひっそりと眠る地が、今林陵。
そんな歴史も好きで、御陵の雰囲気も女性らしくて、大好きです。
 

 
後宇多天皇陵も嵯峨野にあり、こちらには彼女の分骨がおさめられています。

 

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