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『トップガン』のペニー・ベンジャミンに学ぶ、自立女性のあり方

こんにちは、もろちゃうです。先日デートで『トップガン マーヴェリック』を観てきました。前作を観たわけでもない私としては、この映画楽しめるのかな?といささか不安。MARVEL好きな彼だったので、タイトルから同じ系列の映画なのかな〜?とおもってたら、ぜんぜん違ったw
(マーヴェリックは主人公のコードネームでMARVELとは関係ない)
以下、ネタバレを含みつつ、感想を綴っていきます。

作品情報

『トップガン マーヴェリック』(原題:Top Gun: Maverick)
上映時間:131分
公開年:2022年
製作国:アメリカ
ジャンル:アクション
監督:ジョセフ・コシンスキー

あらすじ

アメリカのエリート・パイロットチーム“トップガン”。
かつてない世界の危機を回避する、絶対不可能な【極秘ミッション】に直面していた。
ミッション達成のため、チームに加わったのは、トップガン史上最高のパイロットでありながら、
常識破りな性格で組織から追いやられた“マーヴェリック”(トム・クルーズ)だった。
なぜ彼は、新世代トップガンとともにこのミッションに命を懸けるのか?
タイムリミットは、すぐそこに迫っていた——。

公式サイトより

3週間という短期間で極秘ミッションを達成するため、選りすぐりのエリート達の教官として招集されたマーヴェリック。
ヒロイン役のペニー・ベンジャミン(ジェニファー・コネリー)は、海軍達がよく集うバーのオーナーで、かつて何度かマーヴェリックと恋仲になったことがある・・という設定。
彼女のバーで久々に再会を果たした2人。その間、ペニーはシングルマザーとなっていたことが明かされます。

自立女性の3要素

以下、私がペニーから感じた自立女性の3要素を挙げていきます!
※時々出てくる会話は、確かこんなこと言ってたよなと思い出しながら書いているので、正確ではない点ご容赦ください。

「コイツには敵わない」要素がある。

バーを買い、オーナーとして切り盛りしながら一人娘を育てているとい時点で、すでに自立した大人の女性であるペニー。
組織の中では、疎まれつつもエリートでもあるマーヴェリックですが、彼女は一国一城の主なところからしてカッコいい。

マーヴェリックはバーでのツケを払うため、ペニーのヨット修理を手伝うことになります。ペニーはヨットを我が物顔で操縦するのですが、一方のマーヴェリックは超へっぴり腰。
「あなた『海軍』でしょ?w」なんていじられるマーヴェリックですが、
「いや俺はあくまで海軍の『パイロット』だから・・」なんて言い訳しながら、ペニーに教わりなんとか操縦していくのです。

ピンチの時こそ、背中を押す。 

彼は生徒に型破りな訓練を課し、あわや大惨事に・・という事態になり上官が激怒。重ねて今回のミッションに抜擢した盟友の死によって後ろ盾も失い、特別ミッションから外されてしまいます。
失意のどん底に陥ったマーヴェリックは自暴自棄になり、海軍を除隊しようとおもう、とペニーに弱音を吐くのです。尊敬できる存在だからこそ、彼女に対して誰にも言えない胸の内を明かせるんですよね。

そんな彼に、「このまま何もせずに生徒達を送り出して、彼らが戻ってこなかったらあなたはきっと自分を許さない。たとえミッションから外されたとしても、今のあなたにできることを考えてやるべきよ。」と背中を押すのです。
ペニー、凹んだらそんな風に私の背中も押してくれエエエ・・!

信じているけど、執着しない。

マーヴェリックがミッションを終えて、真っ先に向かったのがペニーのバー。そこで彼の無事を祈っていたペニーが、
「あの不可能とも言えるミッションを成功させるなんて、あなたスゴイ・・!でもやってくれるって私信じてた」
なーんて涙を流しながら2人は抱き合う・・という展開を予想してたんですが、完全に裏切られましたw。

なんとペニーはバーにいない。どこに行ったのかと思えば、一人娘とバカンスに出ていて、いつ戻るかは不明w。
さすが、さすがだよペニー!!

マーヴェリックのミッションがいつ終わるかなんてきっと分かってたとおもうけど、彼女はそれをただひたすら泣きはらして待っているようなヒロインじゃない!
ふとした時にマーヴェリックのことを案じてもいただろうけど、あえてじぶんの世界を満喫しつつ彼に執着していないというところが素敵すぎる・・!

何度も彼との恋愛を重ねた彼女だからこそ、彼だけに執着する怖さもわかっていて、あえて執着しないスタンスを取っていたのかも。

『紅の豚』ジーナとの共通点

単なる添え物ではなくて
すでに彼女の大切にしている世界や、マーヴェリックにはできない部分で得意なことがあり、「コイツには敵わない」要素を備えたヒロイン。
じつはジブリ『紅の豚』のヒロイン、ジーナもまさにそうで
ペニーとの共通点はこんなところ。

  • 飛行機乗りが集まるホテル・アドリアーノの経営者で、皆のマドンナ。

  • 3回飛行機乗りと結婚しすべて死別となっている、未亡人(子供はいない)。

  • 情報通で、私室には本格的な無線装置も備えている。

  • マルコを付かず離れずで応援しながら、彼のことを陸で待っている。

まとめ

『紅の豚』のキャッチコピーは、「カッコイイとは、こういうことさ。」なのですが
今回の『トップガン』のペニーと、『紅の豚』のジーナから見えてくる自立女性の在り方として、
まさに「ヒロインがカッコイイとは、こういうことさ。」を見せてくれている映画だなとおもいます。
ぜひ『トップガン』を観た方は、併せて『紅の豚』も観るとより面白いのでお勧めです。
ちなみに後者では、ジーナとはまた対象的な
17歳という若き飛行機設計技師というヒロインもいるので
両者の違いを味わえるのもおもしろいですよ。

ではでは~。



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