「ポケモンバトル」として人生を考える

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人生をゲームに例える人は多い。
それだけそのゲームがよくできている証拠だし、ゲーム的に人生を見ている人はたいてい楽しそうに見える。
「私もやってみたい」そう思った。

私が人生をなんのゲームで例えられるか考えた時、ぱっと浮かんできたのがポケモンだった。
ちなみに私はサファイアから遊び始めて、ブラックで一度やめてからシールドを遊んで、それっきりである。
一番やりこんだのが第4世代なので、今回は第4世代「ダイヤモンド・パール」のルールでのポケモンバトルを例に、人生の戦略について考えてみようと思う。
ポケモン未プレイの方も記事を読んでいるかと思うので、各用語には簡単な説明をまじえつつ話していく。

ちなみに、筆者は実は対戦はやったことがなく、うまい人の対戦動画を見漁ってた時期があるくらいだ。
バトルタワーの途中で挫折するぐらいには雑魚トレーナーでルールも一部あやふやなので、間違ったことを言ってることもあるかもしれない。
えらい長い記事にもなってしまったし…まあ話半分で聞いてもろて。

似たような記事がネットにn本は転がってそうだけど、ママエアロ

種族値・個体値・努力値

まず、第4世代のポケモンには、
・種族値
・個体値
・努力値
という隠しステータスがある。
ちなみに「隠し」というだけあってそれぞれ正式名称ではなく、プレイヤーたちが遊んでいるうちに「あれ、なんかこんなステータスがあるぞ!」と気づき、彼らが便宜的に付けた呼称である。
それぞれ順に説明していく。

種族値

各ポケモンの種族によって1つ1つ設定されている能力の基本ステータス。
ヒトカゲは同じレベルのゼニガメに比べて攻撃力が高いとか、反対に防御力が低いとか、だいたいそんな感じ。
当然ながら、対戦でよく使われるポケモンは他のポケモンに比べて全体的な種族値が高い傾向にある。

個体値

同じレベルの同じポケモンを捕まえた時「ある個体が別の個体に比べると攻撃力が高い」といったことがままある。
これは個体値の違いによるもので、つまりポケモンには生まれつき「能力の高さの個体差」が存在する。
中には全ての能力値が高い「ピカチュウ界のエリート」みたいな奴もいる。

努力値

努力値は「ポイント制の強化システム」である。
特定のポケモンを倒し続けると水面下でポイントが溜まっていき、一定のポイントが溜まると攻撃力や防御力などの能力がアップする。

重要な点が2つあり
・1つの能力を強化できる範囲には上限がある(攻撃力はどんなに鍛えてもこの数値までしか上がりませんよ、など)
・稼げる努力値には上限がある
ということ。

特に2つ目が重要で、全てのステータスの努力値を合計した時に510ポイントまで達すると、各ステータスの数値が鍛えられる上限に達していなくてもそれ以上能力を上げることができなくなる。
全ての能力を鍛え上げてカンストしよう!とかは当然できない。
つまり「限られたリソースをどこにどれだけ分配し、どの能力をどれだけ強化するか」という戦略が求められる。

自分を「ホモ・サピエンス♂/♀」として考える

人生の戦略を考えるにあたっては「自分がどんなステータスを持っているのか」を知ることが重要だ。
それを考えるにあたって、種族値・個体値・努力値という概念はおおいに役立つ。

あ!やせいのホモ・サピエンス♀がとびだしてきた!

私はまず、自分を「ホモ・サピエンス♀」というポケモンとして見る。
つまり、自分の種族値を見るのだ。

人間は多様なようでいて、身体の作りはだいたい同じだ。
目や鼻のパーツはほとんどの人間が同じような位置にあるし、腕は2本でそれぞれ先端に指が5本付いている。
内臓の種類も数も機能も、骨の本数もほとんどの人間が同じである。
鳥のように自力で空を飛べる翼なんか持ってないし、犬ほど嗅覚は優れていない。
しかし「言葉」をはじめとした、他の生物が使うことのできない多くの種類の道具を発明し、それを使いこなせる高い知能がある。
まずはその「生物としての特徴」を種族単位で捉えることだ。

そして、私の解釈では「ホモ・サピエンス♂」と「ホモ・サピエンス♀」は違うポケモンである。
ポケモンに例えるなら、「ニドラン♂/♀」だと考えるといい。
彼らはまだ性別という概念の存在しなかった第1世代の頃から、すでに「明確な性差があるポケモン」として唯一存在していたポケモンである。
種族値も違えば覚える技も違うし、進化先も違う。

人生の戦略を考えるには、まず自分を「人間」ではなく「生物」として捉え「生物としての目的」に立ち返る必要がある。
心を信用してはいけない。心はあやふやでうつろいやすいので。
それよりも、より普遍的で不変的な身体の方を信用するのである。
♂の生物としてのゴールが「1つでも多くの子孫を残す」であり、♀の生物としてのゴールが「産んだ子孫を大人になるまで育てあげる」であると考えると、ニドラン♂/♀の能力のおおまかな違いも納得がいく。

だから自分とは違う性別の人の種族値を見るより、自分と同じ性別の人の種族値を「自分に近いもの」と解釈した方が、自分の種族値の把握はより正確性を増すのだ。

オスは合理的に物事を考える能力を持つ。ラクをする構造を整えることが得意。力を温存して瞬発力を発揮する。性欲バフが掛かると爆発力を発揮する。おっぱい好きがち。
メスは一定の力を長期的に発揮し続けることに長けている。子供を大人になるまで育て上げるタフネスが特徴。オスが100m走者ならメスは持久走者。子供に執着しがち。
などなど。

個体値は、たくさんの他者と比較すればするほど分かるようになる

種族値を把握したら、次は自分の個体値を見る。
「ホモ・サピエンス♀」の中でも、どの能力がどれほど高い/低いのかを見るのだ。

ポケモンは有志による「個体値チェッカー」なるものがネット上に存在し、そこにポケモンの能力値を入れると個体値を計算して割り出してくれる。
しかしホモ・サピエンスには当然、そんなものはない。
じゃあどうするかと言うと「たくさんのホモ・サピエンスのデータを集めて比較し、相対的に評価する」しかないのである。

この地道な作業の中で初心者が陥りがちなのが「SNSにいる人たちの書き込みを見て、自分を比較する」ことである。
SNSで得られるデータはほぼアテにならないと考えた方がいい。
なぜならあそこは、自分の個体値を把握できないくらい突出した個体値を持っている人の書き込みがバズって目に入ってくる。あと目も当てられないくらいの不健康なメンヘラの書き込みも。
そんなものを見ていても何の参考にもならない。

遠回りなようでいてもっとも近道なのは「身近にいる生身の人間とコミュニケーションし、その差分から自分の個体値を割り出す」ことである。
それは家族でも、友達でも、会社の同僚でもいい。
とにかく、自分が発した言葉に対する生身の人間のリアクションを見る。そして、自分と比較する。
「この人はこれを言うと、これぐらいのスピードで、こんな抑揚で、こんな意見を出して反応する。じゃあ私は同じことを言われたらどう反応するだろうか」

その回数を重ねることで、徐々にあなたの個体値の輪郭が浮かび上がってくる。
どの能力が平均値よりどれぐらい高い/低いのか、それが分かるのだ。

「何パーティ」を組むか考える

種族値、個体値ときて、次は努力値…と行きたいところだが、その前に考えることがある。
「何パーティを組むか」である。

ポケモンバトルの天才的なところの1つは「チーム戦」であることだと思う。
もしこれが1匹のポケモンをお互いに出して戦う形式であれば、単純に一番種族値の高いポケモンだけの環境になってしまっていただろう。
チーム戦であることがバトルに戦略性をもたらし、多彩な戦略を練ることを可能にし、結果的にポケモンというコンテンツを20年以上も続くビッグタイトルにした一因であると思っている。

そして、チーム戦であるということが、人生の戦略を考えるうえで重要な点になるのだ。
人生は個人戦のようでいて、実はチーム戦である。
というか多くの人が忘れがちな事実だが、そもそもホモ・サピエンスは群れを作って生活する生物である。
どんなに優秀な人間であっても、一人ではできることに限界がある。群れになれば、どんなに弱い人間でも驚くべき力を発揮できる。
あと、何年も孤独でいつづけると普通に狂う。
なので「いかに強力なパーティを組むか考え抜くこと」が、人生というゲームで勝つうえで必要不可欠なのである。

そして努力値を振る前に、そもそも「何パーティを組むか」を決定しなければ、努力値の適切な振り方なんか分からない。

初心者がまずやるべきは「王道パーティの型を知る」ことである。
ポケモンにおいて、私が把握している主なパーティは以下の3つである。
(正確には呼称は違うかもだけど、ニュアンスは合ってるはず)

環境パーティ

王道中の王道。ポケモンバトルの世界には「環境ポケモン」と呼ばれる、どのプレイヤーも大抵はパーティに入れているような、ポケモンバトルに非常に適性のあるポケモンが存在している。
そうした環境ポケモンで固められたパーティのことを指す。
たとえば「ガブリアス」というポケモンは、第4世代において誰もが環境ポケモンであると認めていた強力なポケモンである。
その強さは折り紙つきで、種族値、タイプ、覚える技など全てが戦闘向きで、かつさまざまな戦法にも応用がきく器用さも併せ持っていた。
つまり「圧倒的なパワーでねじふせる」が基本戦法のシンプルなパーティである。

害悪パーティ

なかなかすごい名前である。これは相手を防御力を圧倒的に高めたり、相手を状態異常にして攻撃手段を封じるなどして時間をかけてじわじわと攻め、競り勝つタイプのパーティだ。
ハマると滅法強いがしっかり対策されるとあっけなく落ちる、一長一短のパーティである。
なおかつ試合が長引くわ相手をイライラさせやすい戦法だわで、毛嫌いしているプレイヤーも少なくない。

天候パーティ

上記2つのパーティがポケモンの能力値や技構成のみを参照しているのに対し、こちらはフィールドの環境そのものを変化させて戦うパーティである。
ひとつ前の第3世代から登場した「天候」というフィールドの環境を変化させる概念があり、たとえばフィールドが「晴れ」という状態になると、炎タイプの技の威力が上がり、反対に水タイプの技の威力が半減してしまう。
ほかにも、一部の回復技の回復量が増えたり、発動に2ターンかかる「ソーラービーム」という技が1ターンで撃てるようになったり、さまざまな恩恵がある。
天候変化は5ターンほどで消えてしまう他、別のポケモンが天候を上書きしてしまうこともできるため、効果が切れたら重ねがけするなどして「自分にとって有利な環境」を維持していくことが勝利のカギとなる。

他にもさまざまなパーティ構築があるとは思うが、ポケモンバトルとして人生の戦略を考えるにおいては、基本となるこの3つを押さえておけば十分だと思う。

人生で組むパーティ、おすすめは「天候パーティ」

人生をポケモンバトルとした時、どんなパーティを組めばいいのか?
私が選ぶとするなら「天候パーティ」一択である。

天候パーティの特徴は「環境そのものにアプローチする」という点。
ポケモンの世界では、天候を変えることで環境から受ける恩恵を操ることができる。
また、効果が切れる前に重ねがけすることで、長い時間天候の変化を維持することもできる。

同じことが人生にも言える。
業務量が多くて残業時間が長く、優秀な人が次々と過労で倒れていくような職場を病んで辞め、雰囲気もよく皆が心地よく働いている職場に移ったとたんにすごく健康になる、ということがね…あったわけでね…(遠い目)
私はずっと健康でいたいので、しばらくはこの職場で働くつもりだ。

つまり、自分の身の回りの環境を自分にとってプラスになるように変化させ、なおかつ長い時間その恩恵を持続させられるように定期的にメンテナンスすること。
それが人生における「天候パーティ」の戦術である。

転職までいかなくとも「掃除をする」や「食事や運動や睡眠をガチって身体の調子を整える」「付き合う人を変える」も、立派な環境操作だ。

人生において天候パーティを選ぶのがいいのは
・自分の能力が高くなくても戦える
・運が下がりにくい
・サステナブルに戦える
点にある。

まず、環境パーティは「始めから全てを手にしている者」向けのパーティである。
強いヤツが強いヤツと組んだら強い、というあたりまえ体操なワケだが、そもそも自分がさほど強くなかった場合は成立しないパーティである。
しかも、人間は加齢とともに能力値は確実に下がっていく。
環境だったポケモンが新しく出てきたポケモンに環境の座を奪われるのと同じように、老いて能力値の下がった人間は後からやってきた若くて能力値の高い人間に追い抜かれて負けてしまうのだ。

次に害悪パーティ。
人生で考えると「自分の害になる人間の足を引っ張って弱らせ、彼/彼女が弱ったら蹴落とし、一人だけ生き残って勝利する」だろうか。
そういう戦法を取る人は現実世界にもいる。
しかし、これはあまりにもハイリスク、かつローリターンである。
ポケモンバトルではリスクを取るだけの価値はある戦法だが、フィールドを人生に置き換えると話は変わってくる。
さきほど害悪パーティについて説明した時に「毛嫌いしているプレイヤーも少なくない」と言った。
そう、害悪パーティを使うと「人に嫌われる」のである。
現に害悪パーティは、友達との仲を険悪にしてしまう「友情ブレイカー」とも言われている。
人が嫌がることをする人間には、いい人は寄り付かなくなる。
代わりに「人が嫌がることが平気でできる人間」が集まり、彼らは連帯してどんどん「嫌な奴」になっていく。
嫌な奴になると、運が大きく下がる。
自分にだけ重要な話が聞かされないとか、得になる話が回ってこなくなるとか、むしろ周りの人間が自分を搾取しようと狙ってくるとか。
そうなるともう、見えない悪意に怯えつつ、孤立無援の状態で戦い続けるしかなくなる。
害悪パーティは、人生においてはもっとも危険な禁じ手なのである。
少なくとも、初心者には絶対におすすめしない。

そして、2つのパーティにおいて言える決定的な弱点は「持続性に欠ける」ことである。
これがポケモンバトルの対戦なら相手のポケモン3匹だけを倒せばいいのだが、人生はそうはいかない。
生きている限り、勝負を挑んでくるポケモントレーナーは次々に現れる。
環境パーティではポケモンたちの能力値は加齢とともに下がっていくのでいずれ力で押し負け、害悪パーティでは戦うたびに運が下がるのでいずれ全く勝てなくなる。
しかし、天候パーティは自分に有利な天候さえ維持し続けられれば戦い続けることができる。
かつ、下がった能力値を環境の力でカバーし、人に嫌われにくい戦い方ができる。

これが、人生で組むべきパーティが天候パーティだと考える根拠である。

天候パーティを組む際に考えること

ここからは、人間を「ホモ・サピエンス」というポケモンとして考えていく。

人生における天候パーティを組むにあたっては
・天候変化を生み出せるホモ・サピエンス
・天候変化の恩恵を最大限に受けられるホモ・サピエンス
をパーティに加えるといい。

そういうホモ・サピエンスが何者なのかと言うと「いい奴」である。

まず、天候変化を生み出せるホモ・サピエンスは「陽気ないい奴」である。
なんかだいたいニコニコしてて、なんかだいたいご機嫌な奴。
彼らはパッとその場を明るくする「にほんばれ」(というポケモンの技)の使い手だ。
さんさんと日が輝くぐらいまでいかなくても、「この人といるとなんかホッとするなあ」ぐらいで十分な効能がある。
「にほんばれ」を使えるホモ・サピエンスをパーティに加え、彼らが気持ちよく「にほんばれ」を打てる環境を整えることが、天候パーティの組み方のひとつだ。
もしあなたが陽気ないい奴なら、自分で「にほんばれ」を打つのも手である。

そして、天候変化の恩恵を最大限に受けられるのは「いい奴〜少なくとも暗くはない奴」である。
幅を持たせたのは、ホモ・サピエンスが「いい奴」になるのは案外難しいから。

「いい奴」になるには、一定以上の対面のコミュニケーションの場数を踏む必要がある。
何故なら、対面のコミュニケーションが足りない人は自分の思い込みだけを膨らませ、距離感バグを起こしやすく、失敗の経験からますますコミュニケーションをしなくなる「暗い奴」になりがちだからである。
なおかつ「暗い奴」は、フィールドを晴れ状態にするとしおしおと萎れて逃げていってしまう。
つまり、天候変化(特に晴れ状態)と非常に相性が悪いのだ。

また「少なくとも暗くはない奴」も、一定の対面コミュニケーションの上にようやくたどり着けるのである。

インターネットがなかった頃は、コミュニケーションは対面で行われることがほとんどだった。
気になる女性をデートに誘いたいなら、友達におすすめの洋服店やカフェを聞き、女性に直接声をかけてアプローチするのが当たり前。
どんなに根暗でも、最低限の対面コミュニケーションを行う土壌があった(それに乗っかれない奴はみな子孫を残せず滅んだ)。
電話も手紙も「すでに関係性が構築された人」同士のコミュニケーションを補助するにすぎなかった。

しかし、インターネットの発達がそれを変えてしまった。
セックスしたければマッチングアプリをポチリ、お腹がすいたらウーバーイーツをポチリ。
生活に必要なことが、わざわざ人とコミュニケーションをしなくてもボタン一つで済むようになったのだ。
その結果何が起こるか?対面コミュニケーションの場数を踏む機会がなくなっていくのである。
そうなると、これからもっと「いい奴」を見つけることは困難になっていく。

だから「少なくとも暗くはない奴」を見つけることができたら、もっといい奴がいるかも…とか思わずにパーティに入れるといい。
少なくとも嫌なことを言わない。しない。そういう人。
もし彼/彼女が「もっといい奴になれたらなあ」と願っていた時、あなたが天候パーティを上手に組んで回すことさえできれば、彼らはやがて「いい奴」に進化を遂げるのである。
(もっと育てると、たまに「陽気ないい奴」に最終進化する場合もある)

人生において天候パーティを組むことは、木の苗を育てることと似ている。
苗がすくすく育つ土と植木鉢を用意し、毎日きちんと水をやって手入れをする。
そうすれば、苗はゆっくりと時間をかけて成長し、やがては大きな木になり、その下を訪れる者に涼しい木陰をもたらす「環境」に変わる。
環境を操る天候パーティにいるホモ・サピエンス自身が、恵みをもたらす「環境の一部」になっていくのだ。

天候パーティを回すために、努力値の配分を決める

さて、やっと努力値の話まで戻ってこれた。
自分のステータスを把握し、組むパーティを決めたら、あとは努力値の振り方を決めるだけである。

最初に言ったように、努力値の合計値には上限がある。
これを人生に置き換えると、努力値は「時間」と捉えることができる。
限られた時間の中で、伸び代を考慮しつつ、どこにどれだけの時間を注ぐか。
それを考え抜き、時間の許す限りに鍛え続けること。
これが人生において「努力値を振る」ことだと思う。

1つだけ、ポケモンと人間で努力値のルールに違いが生まれる部分がある。
人間は「特定の能力については、努力値の最大ギリギリまで高められる」ことである。

特定の能力、それは「知性」である。
どんなに鍛えても人間の身体能力の上限には限界があるが、知性を高めることには際限がない。
しかも知性はかなり特殊で、他の能力が伸びると一緒に伸びる場合があるのだ。
もちろんメタ的に見れば「ホモ・サピエンスの能力の範囲内」でしか高められないのは事実だが、そこには途方もなく伸び代が広がっている。

だから、さまざまな能力を高めて知性が育つのを待つとともに、知性にもある程度の努力値を振っていくのは必要なことであると思う。
知性は栄養を与え続けなければやがて枯れてしまう。
命の終わりまで、知性を枯らさずに育て続けることもまた、人生の大事な戦略の一つであると思う。

「ポケモンバトル」として人生を考える

仕事中に急に降りてきて、仕事終わりにつらつら書いてたことnote。
読み返したら9000字になってた。こわぁい。

本当は技構成とかについても考えたかったのだけれど、まだデータが溜まってないのでひとまず割愛。
まとまったらそのうち追記するかも。

オマケでちょっとした応用編を。

ここから先は

1,500字

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