推しの制作会社

はじめに

「なんで制作会社なんだ。普通好きな作品とか監督だろ」
って声が聞こえているがまぁそうでしょう。
ただ個人的に制作会社単位で作品を見ていくことが面白く、好きになった会社単位で作品を見ていくことが多くなった。
同じ会社だと監督陣や作監などが共通なことが多いので、好きな作品の制作会社からディグると気に入る作品が多いなぁと感じる。


A24(アメリカ)

一つ目に上げるのはアメリカのA24という会社。

代表作
・ミッドサマー(2019)
・ムーンライト(2016)
・ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019)
・mid90s(2018)

A24という会社は映画評論において一種のブランドのようになっている。
とにかく印象的な作品が多く、トガった表現が使用され、一度ハマると「A24だから次の新作も見るか」
といった状態になっている。

個人的には「mid90's」をお勧めしたい。

簡単なあらすじ
”1990年代半ばのロサンゼルス。シングルマザーの母、兄と暮らす13歳の少年は、力の強い兄に怯えながらもいつか見返そうとしていた。そんなある日、街のスケートボードショップで年上の少年らと出会った彼は、彼らの自由奔放さに憧れて仲間に入れてもらおうとする。”

90年代のロサンゼルスの情景の中で少年がスケートボードを通して成長していく青春映画になっているが、96年に公開された、「kids」を報復とさせる描写が多く(若干影響されているかも)、90年台アメリカのストリートカルチャーを感じることができるので、そのような描写が好きな方におすすめしたい。

TRIGGER

二つ目に紹介したいのは、日本のアニメーション制作会社である「TRIGGER」だ。
昔からアニメを追っている方にはガイナックスの制作陣が独立した会社というと伝わると思う。

代表作
・キルラキル
・ 宇宙パトロールルル子
・リトルウィッチアカデミア
・ダーリン・イン・ザ・フランキス
・ SSSS.GRIDMAN
・ BNA
など

この会社で特筆したいのはガイナックスの影響を受けたクリエイター人が数多く所属しており、10年代のガイナックスの雰囲気を現代でも感じることができる点だと思う。
多くの名作がある中でも、特に今石 洋之が監督をしている作品をお勧めしたい。
キルラキルや、宇宙パトロールルル子など、独特な表現やせりふ回しなど、中毒性の高い作品が多い。

現在のなろう系や異世界転生ものに飽きた方には是非お勧めしたい。

ガイナックス

TRIGGERを紹介するならこっちも紹介しないとおかしいので。
今更説明が要らないかもしれないが、庵野秀明や、貞本義行、鶴巻 和哉を輩出した会社である。
それこそガイナックスが存在しなかったら、現在のクールジャパンという概念すら存在しなかったかもしれない。

代表作
・ふしぎの海のナディア
・トップをねらえ!
・新世紀エヴァンゲリオン
・フリクリ
・天元突破グレンラガン
・ めだかボックス

エヴァンゲリオンなどは解説に及ばないと思うので、今回は「フリクリ」を紹介したい。

簡単なあらすじ
小学生のナンダバ・ナオ太はある日、ベースギターを背負った謎の女、ハルハラ・ハル子に、ベスパで轢かれてしまう。その日から、ナオ太の頭から角が生えたり、謎のロボットが現れたり、不思議なことが連続する。ベスパ女ハル子の正体とは…。

これだけだと何を言ってるかわからないという感想だと思う。
ただ一つ言えるのは一度見てしまえばその世界観の虜になるだろう。
6話までのOVA作品になっているので、いたことのない方は一度見て欲しい。
オルタネイティブロックをBGMにハイテンポで死ぬほどかっこいいイラストが流れていく様は近年の日本アニメでは感じられない爽快感を感じることができるだろう。
劇中で登場しているリッケンバッカー4003にはずっとあこがれているし、ベスパにも乗ってみたいと感じさせてくれる。
僕自身がベースを始めたきっかけの一助になっている。

また、劇中歌を担当している「the pillows」を併せて紹介したい。
たぶん僕と同世代の人たちはジャンプで連載していた「SKET DANCE」で知っているという人もいるかもしれない。
実は日本では知名度が低く、海外。とくにアメリカでは高い知名度を誇っている作品である。
サムライチャンプルーなどのように知っておくと海外留学などで仲良くなれるとは思う。

Production I.G

タツノコプロから独立した制作陣が立ち上げた会社であり、OVAなどを中心に制作していた。
近年はハイキューや黒子のバスケ、風が強く吹いているなどの女性人気の高いスポーツ作品を制作している。

代表作
・攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
・BLOOD+
・ xxxHOLiC
・ 戦国BASARA
・ 新テニスの王子様
・黒子のバスケ
・ハイキュー
・ダイヤのA
など

ハイキューや黒バスを見たことある人は、なんかイラストの表現が似てるなぁと感じていたと思うが、制作陣が同じなので当たり前である。
近年の女性人気が著しく高いスポーツアニメの多くはこの会社が制作している。

メジャー作品を紹介しても今更となると思うので、この会社が世にはなった迷作である、 「よんでますよ、アザゼルさん。」を紹介したい。

あらすじ
”芥辺探偵事務所で働く女子大生・佐隈りん子。彼女は雇い主である芥辺に素質を見出され、助手として依頼をこなしてい くうちに、「悪魔探偵」という芥辺の裏の顔を知ることになる。
ある日、「夫と浮気相手を別れさせて欲しい」という妻からの依頼を受け、芥辺がグリモアという魔術書を使い魔界から召喚したのは、とんでもなく下品な悪魔・アザゼル。イケニエと引 き換えに、依頼に向かったアザゼルだったが、事態は思わぬ 方向に…!?
役に立ちそうで立たない個性豊かな悪魔たちと佐隈の騒がしい日々は今日も続いて行く…。”

善人とは言い難い人間と、性悪悪魔が繰り広げる騒動を描いたギャグ作品ではあるが、注目したいのは、現代ではとても放送のできない内容のパロディと過激な下ネタギャグ、グロテスクなスプラッター描写、風刺を織り交ぜたブラックジョークである。
少し前におそ松さんの一話が発禁になった事件などがあったが、それ以上の内容なので、見る際は注意していただきたい。

また、本作の特徴として、声優陣の顔ぶれの豪華さを推したい。
浪川大輔や小野坂昌也、神谷浩史に釘宮理恵など。今キャスティングしたらいくらかかるんだろうか。
この声優陣が一つの作品内でとんでもない内容のギャグを言いまくるので、声優ファンなどにもお勧めしたい作品である。


最後に

個人的に推している制作会社を今回はまとめてみました。
アマプラやネトフリで配信している作品もあるので、ぜひ見てみてください。

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