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誕生日もクリスマスも、特別な日なんかじゃない

もうすぐクリスマスですね。あっという間に1年の終わり。今年はフリーランスとして独立し、おかげさまで多くの方に支えられてようやく安定した生活を送ることができるようになってきました。

さて、この1年の中でも割と自分の中で大きな気づきがあったので、その気持ちを書き残しておこうと思います。

それはタイトルにもある通り、誕生日やクリスマスといったいわゆる「記念日」って、ただの普通の1日に過ぎない、と思うようにするということ。

わたしはこうした記念日をこれまで過度に期待して過ごしてきました。

「サプライズで指輪がほしい!」
「普段は行けないような素敵なレストランで美味しい食事がしたい!」
「なんか手紙とか渡されちゃったら涙でちゃう!」

などなど……

でも結局は一緒に過ごすパートナーがいないことももちろんあったし、いたとしても、相手の仕事の都合で記念日当日を一緒に過ごせた思い出なんて、ほとんどない。

若いころは「相手がいないから一緒に飲みに行って!」なんて会社のメンバーに素直に言えたのに、年齢を重ねるごとに正直に言えなくなる自分。

美味しい夜景の見えるレストランに連れて行ってもらっても、ご飯はいまいち、夜景もほとんど見えない、みるみるテンションが下がっていく自分。

あげくの果てには「せっかくの誕生日だったのに、全然楽しくなかったな」なんて思ったり、一人自宅に帰ってコンビニごはんを食べながら「なんてわたし、寂しいんだ」ってさめざめ泣いたりしたこともあったっけな……。

そんな自分大好きな、かまってちゃんだった私なのですが、先日迎えた現在の夫の誕生日。

プレゼントを選びに行き、近所の美味しい焼肉屋さんに食べに行った帰り道。本当は手紙まで準備したかったけれど忙しくてできなかったことを詫びて、一言言われました。

「気持ちはうれしいけど、誕生日だからって普通の1日でしょ。忙しいんだし気にしなくていいよ」と。

あ、たしかに私にとってはものすごく特別な日だったけど、他の誰かにとっては普通の1日に過ぎないんだ、と目からウロコの瞬間でした。

だからあの頃の自分にこう言いたい。

もし記念日を一人で迎えなければいけないなら、スーパーやコンビニで普段は買わないようなちょっと贅沢な惣菜と、高めの缶ビールがあればいいじゃない。

友達を誘えないんだったら、観たかった映画に一人で行って、思いっきり感動してくればいいじゃない、と。

「こうあってほしい」と過度に期待するから、求めていた時間を過ごせなかったときに、勝手に落ち込むんだと思う。

これは仕事も人付き合いも一緒。

当たり前の普通の1日のほうが、どれほど尊くて、感謝すべきものなのかを気づかされた体験なのでした。

来年の誕生日は、一緒にご飯でも作って食べて、テレビを見て寝る、そんな普通の時間を過ごせたら、それだけで幸せだ、と思える自分でありますように。

ホステルやゲストハウスなどの「地域コミュニティ」を創っている方々に会いに行って、勉強させてもらい、タバタバーに持ち帰ります!