結局、この世界ではポジティブが最強だと思った1日。聞いているか、私の細胞よ。ポジティブに生きろ。
自他共にどうやっても認めざるを得ないほど社会の底辺に属してて、毎日イヤなことや辛いことがひっきりなしに起こってても、そいつがニヤニヤしながら「おれは敵などいない。全知全能の神だ」と心から言いきれるなら、こいつはもう、完全に勝利している、一番偉く、一番進化した、一番コスパの良い人類だ。「私はそこそこでいいの、そこそこの幸せでいいから」とか言って小確幸を求める中途半端な小市民を大きく突き放し、ぶっちぎりの第一位。
綿矢りさ「パッキパキ北京」