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さようなら、全ての小山田圭吾 〜 今、障害者の人に対してできることは、姿を見せないことだけである

障害者に暴行をした25年前の記事が掘り起こされて炎上中の、東京オリンピック・パラリンピック音楽担当の小山田圭吾。

私が、本件に関して書いた記事がバズって、多くの人に読まれています。


ほとんどの人が内容をきちんと理解してくれているのですが、ごく一部、明後日の方向の意見を言ってくる人がいるので、もう少し直球の文章を書いて、本件は終わりにします。


小山田圭吾を抹殺する必要はない

まず、今、小山田圭吾に罵詈雑言をぶつけてもなにも解決しません。
過去は取り戻せないので。
彼の音楽を配信できないようにしたり、彼が関わった番組を配信中止にすることもあまり意味がありません。

配信やコンサートなら「見たくなければ、見なければいい」が通じるからです。

ただ、オリンピック・パラリンピック。特にパラリンピックからは彼の名前を消すことは必須です。
それは、パラリンピックの存在意義がなくなってしまうからです。


パラリンピックの存在意義

パラリンピックは、障害者の人の可能性を多くの人に感じてもらうための大会です。
健常者が「すげえ」って思ったり、障害者が私もああなりたいって思ったりして、普段、生活に困難が生じている障害者の人たちに希望を持ってもらうためにあります。

オリンピックと比べてスポンサーも集まりにくく、運営の経費もかかるため、赤字ではあるでしょうが、それでもやるべき価値のある大会なわけです。


パラリンピックに小山田圭吾の名前が出る意味

そんなパラリンピックの主要なスタッフに、コーネリアス/小山田圭吾の名前がでるとどうなるでしょう?
彼の過去に行った障害者人への暴行が知られてしまった今、パラリンピックを見て嫌な思いをする人が増えてしまいます。特に、障害者の方やその保護者の方は、トラウマがフラッシュバックしてしまう人も多いでしょう。

莫大な経費と労力をかけて作ったパラリンピックに、世界で一番多くの障害者が関わる大会に、わざわざ、フラッシュバックの原因を置く意味がわかりません。


小山田圭吾ができることは、姿を現さないこと

小山田圭吾は、反省文の中で、暴行をした人に直接謝りたいと言っています。
しかし、暴行を受けた方からしたら、それは迷惑この上ありません。
過去のトラウマをほじくり返されるようなものなので。

暴行を行った彼が今できることは、被害者本人はもちろん、障害者の人の前に姿を現さないことです。
そして、誰にも許されることなく、自分の過去の罪を反省し続けることです。


オリンピック・パラリンピック組織委員会が今やるべきこと

小山田圭吾の過去の所業についてはそれなりの人が知っていることで、Google検索すれば容易に見つけられるものです。(大したファンでもない私でも知ってた)

それを見つけずに(もしくは意図的に見過ごして)彼を採用したことが最大の問題です。

この点は今さらどうしようもないので、これからどうすべきかと言えば、できる限り小山田圭吾をパラリンピックを楽しみにしている人、特に障害者の人や保護者の人から遠ざけることです。

彼らを喜ばせるために開催するパラリンピックから、彼らのトラウマとなっている人を取り除かなくては、パラリンピックの存在意義がなくなるんです。

オリンピック開会式まであと1週間なので、さすがに今から音楽は変えられないでしょう。
それでも、クレジットから名前を消すことはできます。

パラリンピックの開会式なら変更はきくかもしれません。
変更して、いなかったことにするのが最適です。

これは、一刻も早く動かなくてはならないのですが、謝罪でお茶を濁して突っ切ろうというしているのが現状。
おそらく、突っ切れずに、直前になって辞任という、誰も幸せにならない結末が予想されます。


誰のために、なにをやるのか

東京オリンピックは、びっくりするくらい不祥事だらけです。(この後の記事にまとめてあります)
それは、オリンピックを誰のためにやるのかを組織委員会が理解していないからだと思います。

スポンサーのため、計画を作った偉い人のメンツを立てるため、自分に非難の火の粉がかからないために作業をしているから、全体がすっとこどっこいな方向に動き、クラッシュし、炎上するんです。

お客さんを見ない商売は必ず衰退するんですが、東京オリンピックはその実例になっています。

東北震災の「復興五輪」という謳い文句で始まった東京五輪。
しかし、この惨状。

でも、この大失敗の原因を国民みんなで共有し、改善していくことができれば、本当の意味での「復興五輪」になるかもしれません。


小山田圭吾辞任の背景

2度も組織委員会から「小山田ちゃんは、辞めへんでー」という声明を出し、その後に辞任が決まるという、最悪の対応になりました。

なかなか辞めされなかった理由が「小山田さんを辞めさせるなら、自分たちも辞めます」という開会式チームの思いがあったそうです。

本当に、オリンピック・パラリンピックの理念を全く理解していない人が開会式の演出をしていたわけですね。

完全に人選が間違っていますし、その後の対応も間違っています。
あまりにも組織委員会がポンコツ過ぎます。

事前調査をしなかったこと、理念の共有をしなかったこと、物事の優先順位が間違っていること、意思決定が遅いこと。その全てが終わっています。

「このオリンピックは呪われている」と言われていますが、別に呪われているのではなく、駄目な人が運営をしているから、失態が起こるという、あたりまえの事態です。

さようなら、すべての東京オリンピック、パラリンピック。

組織委員会の人を中心に、多くの日本人は「どーでもいいから、早く終われ」と思ってるんじゃないでしょうか。

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青森でも、東京オリンピックが売り始められました。

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