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【例文付き】就活のESの書き方は、小学校の「どくしょかんそう文のかきかた」と完全一致

今、小学校の教材「どくしょかんそう文のかきかた」というプリントが素晴らしいと話題になっています。

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このどくしょかんそう文のくみたてが、本当に素晴らしく、就活のエントリーシートに書く「この会社を志望した理由」の文章の組み立てと完全に合致しています。
ぜひ、参考にしてください。


1.本をえらんだわけ

なぜこの本をよんだのかをかきましょう。
「本の題名が不思議だったから」とか「表紙の絵が格好良かったから」などのわけを書くとよいです。

就活でも、志望動機は非常に重要です。
さすがに小学生ではないので「どんな仕事をしているか不思議だったから」とか「CMがステキだったから」とかだと落ちます。
最初に短く、その業界を目指した理由を書きましょう。

例文
「飲食店でバイトをしていて、毎日取り扱っているハンバーグやソースの製造や物流に興味を持って、飲食業界を選びました」

2.あらすじ

本のだいたいのおはなしをかきます。いつ、どこで、誰がなにをしたか。短くまとめましょう。

自分の体験談を書きましょう。ここで、具体的に書くことが大切です。
小学生の駄目な読書感想文の典型が「あらすじだけで文章が終わる」ですが、就活の駄目な文章の典型も「体験談(と一般論)だけで文章が終わる」です。
短くまとめるのがポイントです。

例文
「私は、小さなレストランで、調理のバイトをしていました。御社を含めたくさんの会社から送られてくる食材の下ごしらえをする仕事です」

3.こころにのこったところ

本の中で 面白かったところ、悲しかったところ、など心に残ったところを詳しく書きましょう

今回の内容で一番大切なのがここです。
自分の体験談の中で、心に残ったことをしっかり書くことが大切です。
どんな苦労をして、どうやって克服したか。どんなことに成功したときが一番嬉しかったか。

あなたが一番頑張ったこと、工夫したこと、悔しかったこと、嬉しかったこと。そういう心の動きを見ることで、あなたがどんな人か、どんな仕事をしてくれそうかを判断してもらうのが、志望動機です。

いろんな事を羅列するのでなく、一番印象に残ったことをひとつだけ、具体的に、読んだ人にあなたが活動している様子を思い浮かべてもらえるように書きましょう。

例文
「私は料理の素人だったため、最初は先輩が作ったマニュアル通りに作業をすることしかできませんでした。しかし、半年ほど続けるとだんだん業務理解度が上がり、マニュアルを改善することができるようになりました。

例えば、豚汁に入れるジャガイモ。しっかり煮込むので大きさが小さくなってしまい、お客さんから見ると物足りなく感じてしまう。だから、大きく切ることにより、お客さんにじゃがいもを味わってもらうと共に、バイトの負荷を減らすことを提案しました。

このような改善を繰り返していると、業者から送られている食材に対する工夫も理解できるようになりました。袋を開けやすくするために食材の量を調整していることや、中身がわかりやすくなるように段ボールの表示をあえてサイドに印刷していることなどです。

4.じぶんだったら どうするか

「僕だったこうする」ということを書きましょう。また、本を読んで「これからはこうしよう」と思ったことを書いてもよいです。

ここは「御社に入ったらこういうことをしたい」を書きます。
それを書くためには、志望する会社がどんな業務を行っていて、その会社の社員がどんな仕事をしているかを調べなくてはなりません。

ただ、それが正確にあっている必要はありません。(そもそも仕事の内容は社員ひとりひとり違っていて、正解なんてありません)
大切なことは、ちゃんと調べて、考えて、想像しているかということです。企業のWebページや業界研究の本などを読んで、その会社にどんな仕事があって、自分がその仕事をやることになったらどんな風に仕事をするかを書きましょう。

その際に、3.こころに残ったこと とリンクした文章になっていると完璧です。

例文
自分で業務の工夫をしたことにより、食品業者の皆さんの工夫が理解できるようになりました。
御社に入ったら、このような商品開発部の工夫をお客様に伝え、レストランの業務にどのように役に立つかを伝えられるような営業職になりたいと考えています。


ポイントは「あらすじ」を軽く「心に残ったことを」たくさん

このように「あらすじ」は簡潔に書き、「心に残ったこと」を重く、自分だったらどうするかに繋げて書くことが大切です。

就活の面接官の話で「バイトとサークルの話は、みんな同じことを話すから退屈」と言う人が多いです。
これは、多くの就活生が「あらすじ」ばかり書くからです。

同じ本の読書感想文だったら「あらすじ」は誰が書いてもほとんど同じでしょう。
でも「心に残ったこと」は、一人一人違うんです。

大学入試までは、みんなと同じ正解を書くことが合格の秘訣でした。
しかし、就活では、みんなとは違う、あなたの個性を企業は見たがってるんです。
だから、あなたが考えたことを相手に伝えるような文章を心がけてください。

これを意識するだけで、他の人に大きく差をつけることができますよ!

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