e-Polaris 部屋から世界をのぞこう第3段「フリーランス国際協力師原貫太さん」レポートその2
「e-Polaris 部屋から世界をのぞこう第3段「フリーランス国際協力師原貫太さん」レポートその1」のつづきです。
Q&Aセッション
・どうして活動の場にウガンダを選んだのか?
→開発をやるなら1度はアフリカに行ってみたいという気持ちと、子供兵に関心があり、調べているうちにNPOテラルネッサンスを見つけ、インターンで訪問した先がウガンダだった。
・学生時代にNPOを起業したとのことだが、準備はどう進めたのか?人出はどう集めたのか?
→本で調べたり、インターンしたNPOのひとたちやNPOサポートセンターに電話して聞いたり。人出は主にSNSで集める。
・大学で学んだこと(特に留学先のアメリカで学んだ国際政治学)は今の仕事に生かせているか?
→実務レベルのことは経験から学んだが、物事を見る視線やある事象(例えば日本の戦後とGHQなど)をみて「誰が得をしているのか?」 と分析するような、基礎となる力は役に立っていると思う。
・進路を親に反対されなかったか?
→されなかったけれど、反対されても止めなかったと思う。そういうことは自分で決断するべき。NPO起業も自分で決めたことだから失敗しても後悔してない。もとからそういう性格だったというのもあるし、アドラー心理学やホリエモンの本を読み込んだ影響も大きいかもしれない。
・キャリア構築のトレンドはどう変わるべき?
→「大企業に就職すれば安定」みたいなふわっとしてたところで終わらず、常識を疑う力を身につけて欲しい。社会に対する反骨精神というか。社会の波を読んで、不安定でもやっていく力をつけるほうがいい。
・不安定でもやっていける力とは具体的にどういうことか?
→スキルとブランディング力。たとえばキングコングの西野さんは社会のおかしなところをつく視点に優れていて、ブランディングが上手い。
・ウガンダにどうなって欲しいか?
→特にないというか、外国人の自分がとやかくいうことではないと思っている。現場で活動するひととは「今のままでも充分幸せなんだよね」というようなことをよく話す。アフリカに経済開発が必要なのか?という根本的な疑問もある。Africa by Africansがいいと思う。自立が大事なので、現地の想いを日本に向けて発信し、日本のひとがそれを聞くためにお金を出し、そのお金を発展に使う、というような循環が作ればいい。
・ 長期的なビジョンや達成したいことはあるか?
→ない。アドラー心理学では今ここを生きることに集中することが大事だと提唱している(のに影響されている)。刹那を生きろ、ダンスするように生きろ、というのがいいと思っている。
原さんからのお知らせ
・もっと知りたいと思ったら、ぜひ著書『世界を無視しない大人になるために 僕がアフリカで見た「本当の」国際支援』を読んでみて欲しい。ブログ、twitter、Youtubeでも情報発信中。
イベントレポートをまとめながら、あらためてとても興味深い内容だったなあ、と。多くの学びを得て、沢山の刺激を受けました。原貫太さん、イベント主催者のみなさんに、あらためて感謝。
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