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e-Polaris 部屋から世界をのぞこう第3段「フリーランス国際協力師原貫太さん」レポートその1

昨日、国際協力がテーマのオンラインイベントに初参加してみました。とても面白くて学びの多いいい内容だったので、レポートを書いておこうと思います。

イベント名:「e-Polaris 部屋から世界をのぞこう」第3弾
主催者:学生団体S.A.L. HearToプロジェクト
ゲスト:フリーランス国際協力師 原貫太さん

イベント構成は、以下のとおり。
・現在の活動内容の紹介
・国際協力に関わるようになった経緯
・Q&A

原貫太さんの現在の活動内容
・大きくふたつにわけると、現場での国際協力活動と主にネットでの情報発信。

・3ヶ月毎に日本とアフリカを行き来し、1年のうち約半分をウガンダで過ごし、現場での国際協力活動に従事。
・活動例のひとつは、最貧困層の女子への生理用品提供。彼女たちは使い捨てナプキンを購入する経済的余裕がないため、ボロ切れや葉っぱなどを代用していたりするため、毎月生理期間中は学校を休まざるを得ず、その期間の学習機会が奪われてしまう。一時的に使い捨てナプキンを提供するのでは持続的な解決につながらないため、現地で手に入る安価な材料を使って布ナプキンを作る方法を教えている。

・現場での活動の際、原さんの役目は最初の仕組みを作ったり、資金調達をすること。現地でのオペレーションは現地のパートナーに任せる。

・現地コーディネーターと協業し、日本人向けスタディツアーを企画・運営したりもする。

・主にネットを使った情報発信やオンラインコミュニティの運営、執筆活動や講演などにより、月50万円前後の売上がある。

原貫太さんが国際協力に関わるようになった経緯
・もともと興味があったわけではなく、大学入学当初は高校の先生のアドバイスどおり、英語の教師を目指していた。専攻も英文学。

・大学1年の春休みに参加したフィリピンへのスタディツアーに参加したのがきっかけ。
(その動機も長い休みに海外に行きたい、どうせなら英語を使いたい、就活のネタになったらいいな、くらいの軽い気持ちだった)
・スタディツアーではストリートチルドレンの子供たちへの炊き出しを行ったり、スラム街を訪問。純粋に楽しかったが、行程を終え、空港へ向かうバスの車窓から見た少女の姿が1番衝撃的だった。その女の子は7歳くらいで、赤ちゃんをおんぶした格好で、三車線の道路を行き来しながら、車に向かって物乞いをしていた。スタディツアーの活動内容以外にもっとやるべきことがあったんじゃないか、世界はどうしてこんなにアンバランスなのかと強い疑問を抱いた。

・その後、国際協力に関心を抱き、ストリートチルドレンの問題に取り組むNPOでインターンをしたり、アメリカに留学して国際政治学を学んだ。

・大学4年の秋に大学を休学し、京都のNPOテラルネッサンスでのインターンでウガンダにいき、南スーダン難民キャンプでの聞き取り調査を実施。卒業後の進路を迷っていたが、この経験を経て、翌春在学中に自身でNPOを設立。

・進路として院進学をして専門知識を見つけたり、一般企業に就職してビジネススキルを学ぶ、なども考えたりアドバイスをもらったりしたが、今目の前で苦しんでいるひとに対して、自分にできることがしたいと思った。
(「苦しみはそれを見た者に義務を負わせる」)

・NPOコンフロントワールドを設立し、卒論を書きながら活動を続け、夏休みは現地へ。ウガンダで最貧困層の方々へのニーズに合わせた食料・物資支援などを実施。ところが、その後極度のプレッシャーからうつ病を患い、活動を休まざるを得なかった。休養を経たあともすでに次の代表がいるNPOに戻るのも難しく、NPOを辞める決心を。

・NPOを再度起業、国連などへの就職も考えたが難しかったため、フリーランスで国際協力活動を行うことに。

この後、Q&Aに進み、そのセッションも非常に充実した内容だったのだけど、長くなったのでいったんはここまでにします。

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