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ご祝儀素数 【30011円をご祝儀にして、いい気になってんじゃねえぞ!】
ご祝儀の最適な金額について考えてみよう。
ご祝儀いくらなの問題
そろそろ結婚式のシーズンだ。
私も、ありがたいことに、結婚式(2次会)に招待された。
結婚式に出席する場合、割と大金を払わされる。
——そう、ご祝儀だ。
(※2次会参加でご祝儀を渡すかどうか問題は無視しよう)
あなたは、ご祝儀をどのくらい包むだろうか?
相場では、学生の場合は10000円、社会人の場合は30000円ぐらいが妥当だろう。
20000円のようなご祝儀は忌み嫌われる。
結婚という場で、2で割れるというのは不吉だからだ。
3は2で割り切れないからイイね!
と言うのが、世間の論理だ。
数学界隈の人間であれば、
「30000も2で割り切れるよね?」
と思うはずだ。
そこで、ご祝儀に11円プラスして
30011円をご祝儀にする。
これは30011が素数であることから来ている。
素数とは「1と自分自身でしか割り切れない2以上の整数」である。
例:2、3、5、7、11、13、17、、、。
30011は1と30011でしか割り切れない。
言い換えると、2でも割り切れないし、3でも割り切れない、4でも、5でも、6でも、7でもetcでも割り切れない。
縁起のいい強い数である。
ご祝儀に素数円のお金を入れるのは、一部では流行りなのではなかろうか。
これでもイイと思うが、私はもっと強い数を考えたい。
そもそも20000円と30000円の話で、2と3に着目して考えてた話はどうなったのだろうか?
——0って2で割り切れるよね?
金額に2で割れる数(偶数)が入り込んでるのが嫌なら、その他の偶数も入ってたら嫌だよね?
それに、縁起良くするなら、9(苦)が入ってるのも嫌だよね?
そこで考えました。
ご祝儀素数というものを。
ご祝儀素数
ご祝儀素数とは、各桁の数字が1、3、5、7のどれかである素数のこと。
1は素数じゃないけど、これ入れないと、1万円台のご祝儀払えなくなっちゃう。
また、9が入ってない理由は、素数でないから。それと、苦(9)だから。
それでは、ご祝儀素数の例を紹介しよう。太字の素数がそれである。
2、3、5、7
11、13、17、19
23、29
31、37
41、43、47
53、59
61、67
71、73、79
83、89
97
3万以上のご祝儀素数を見てみよう。
31151、31153、31177、31333、31337、31357……
結論
3万円台で、ご祝儀を包むのに一番縁起のいい最適額(最小の金額)は、31151円だ。
(ゾロ目が気になるなら、31357円である)
ちなみに1万円台であれば、11113円である。
(ゾロ目が気になるなら、13151円である)
今後の課題
まず、結婚式に参加する時はこの金額を提示したい。
数学的な問題を考えてみたい。
1. ご祝儀素数は無限に存在するか?
2. $${x}$$以下のご祝儀素数の個数は?
$${x}$$以下の素数の個数$${\pi(x)}$$には
$${\pi(x) \sim x/\log x}$$
という近似があった。これは今日、素数定理とい呼ばれている。
また、もう少し精密な形の結果がある。
定理. $${x \rightarrow \infty}$$のとき,
$${\pi(x) = li(x) + \Omicron(x \exp(-c_1 \sqrt{\log x}))}$$
となるような定数$${c_1>0}$$が存在する.
ちなみに、$${li(x) = \int_{0}^{x} \frac{dt}{\log t} = \lim_{\varepsilon \rightarrow0} \left( \int_{0}^{1-\varepsilon} \frac{dt}{\log t} + \int_{1+\varepsilon}^{x} \frac{dt}{\log t}\right)}$$である.
さて、$${x}$$以下のご祝儀素数の個数を$${寿(x)}$$としたとき、$${寿(x)}$$の挙動はどうなるのだろうか?
前のご祝儀素数の表を見れば$${寿(100)=11}$$ですね。
一体どうなるんでしょうね?
誰か解いて。
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