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仕事はドライに。

『仕事の本質とは、誰かの問題を解決することであり、求められなければ“仕事”として成立しない』

最近読んだ本の中で得た言葉だけど、本当にそうだなと思う。


「私は絵を描くことは好きだが、仕事としては描けない」

そう悟ったのは、デザインの専門学校に通っていたころ。


当時は何がアートで、何がデザインで、
何が仕事なのか、それぞれの役割や、位置付けが全くわかっていなかった。

ぼんやりとイラストに関わる仕事に憧れていたものの、

自分の描きたいものが描けないとか、依頼されたものを描かないといけないとか、わかりやすい絵が求められるとか、

絵が『仕事』になるということは、そういうことなんだということがわかってしまってからは、

「仕事にしたくない」

そう硬く心を閉ざしてしまった。

好きなものを好きな時に、満足いくまで描きたい。

そんな奴が絵を仕事にできるわけがない。


求められ、問題を解決する=仕事。

40代を目前にして、今更本当に当たり前のことを実感しているけど、同時に

「俺は描きたいように描きたいだけだ!」

なんていう、20代の頃のムダな角は無くなっている気もしている。


たまにペットの猫ちゃんや、ワンちゃんを描いてほしいと依頼をいただく。

この時、私は『仕事』と思って作成に取り組んでいて、自分の趣味嗜好は無関係にただ描くことに徹する。

正直そのペットの写真を見ても、可愛いとも何とも思わないし、もちろん思い入れも全くない。

だけど
「描いて」と言われたから描く。

それで依頼主様は喜ぶ。

この単純なプロセスの中で必要なのは、ある意味ドライで、感情に左右されない心境が大事なのかも。

中には
「いや~ん、お宅のわんちゃん可愛いですねぇ~頑張って描きますぅ~!」

ていう感じの人もいるかもしれないけど、

どうやら私の場合は、割り切ってドライな感じが丁度いいのかも。


基本的に、自分の作風を気に入ってくれた方から、その作風でという依頼なので、あまり肩肘張る必要なく、自信もってやればいいのだけど、
内心どこか緊張するよね。


だって仕事だもん。






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