【Oilpastel#5】しっくりくる技法は人それぞれ違う
ある日、
「さて、今日もオイルパステルやってみようかね!」
と意気込んだところ、いつも使っている紙を注文し忘れていたことが発覚。
紙がない・・・。
描きたい気持ちが行き場を失いかけたその時、玄関先に置いてあったダンボールの山が目に入る。
最近アマゾンや楽天などで買い物することが増えて、家にダンボールが溜まってしまうことが以前と比べ多くなりました。
※ある程度たまったら資源回収のコンテナにぶち込みに行ってます。
描きたい気持ちがマックスだったので、とりあえず落書きでも何でもいいから描こうということで、ダンボールを解体して紙の代用に。
ずっとオイルパステルで試してみたいことがあって、この時どうしてもトライしてみたかったんです。
それは『色をぼかさない』ということ。
オイルパステルといえば、塗った部分を指などでこすってぼかし、きれいなグラデーションが表現できるのが特徴です。
しかしこれがどうしても苦手らしく、毎回作業の妨げになって(いるような気がして)いました。
ぼかしによるフワッとした優しい雰囲気も、そもそも自分の好みではないし、どうしたもんかと思っていたんです。
でも冷静に考えてみたら、オイルパステルだからといって、必ずぼかしのテクニックを使わなければいけないなんてことはありません。
なので、『ぼかしもグラデーションも使わずに描いたらどうなるんだろう』ってすごく興味があったんです。
子供が純粋にクレヨンでワ~って描くイメージです。
とりあえず、得意の動物画でどうなるかトライすることに。
出来上がったのがこちら
↓
ぼかしを使わず描いてまず思ったのは、
『めちゃくちゃしっくりくる!!!!』
ということでした。
ひたすらパステルでゴシゴシ描く方法のほうが、自分にとっては、“ピタッ”とハマる感じ。“コレだ!”って。
無駄に思考も働かず、純粋に描くことを楽しめたって感覚が強くありました。
出来上がった作品を家族に見せると、意外と好評・・・いや好評どころか大好評だったのでフレームに入れて飾りました。
水彩でもパステルでも、出来上がったものは最初に家族に見せるようにしてるんです。
とくに理由はないですが、自分の作品作りのルーティーンとなっていて、この習慣がなければ描いて満足して捨てていました。
だってダンボールの切れ端ですからね。
自分にとっては「ダンボールの切れ端」
家族にとっては「ひとつの作品」
作家の感覚と、視聴者の感覚の違いについても知見を拡げることができて、とても有意義な体験になったと思います。
紙を買い忘れていてよかったです。結果オーライ。
この頃は水彩をメインで描いていたので、↑の専用紙を使っていました。私はフォトフレームに入れたかったのでA4サイズを購入していましたが、サイズもたくさんあり、紙の厚さや質感、様々なバリエーションが用意されています。
オイルパステルに使用するのも全然アリですが、表面が荒いものを選ぶと、慣れていない人は描きづらさを感じるかもしれません。
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