3人子持ちの32歳が家族ブロックを乗り越え異業種からエンジニア転職した話
はじめまして。もりをと申します。現在32歳で専業主婦の妻と3人の子供(5, 3, 0歳)がおります。
14年勤める某大手電機メーカーで生産技術職をやっておりましたが、都内の自社開発企業2社から内定をいただき、家族ブロックを乗り越え、エンジニアへの転職を決意しました。
これまでの、エンジニア転向に向けた活動履歴の概要は、ざっくり次の通りです。
ご覧の通りエンジニアを目指して約3年経過しており、随分期間を要した事例だと思います。
それでも、準備を入念に行うことで、異業種からエンジニア転職の年収相場が300~350万と言われている中、内定を頂いた2社から、いずれも450万以上のオファーを頂き、家族との交渉も優位にすることができました。
ただし、学習の進め方や、家族から理解をもらうという観点で反省点が多くあります。
後半に紹介するアプローチにより、1年以上の期間短縮が図れると思いますので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
1回目の転職活動で失敗したこと
当時は子供が2人で30目前の29歳。
この時の私は年齢の焦りもあり、「20代のうちに何がなんでも、転職してやる!」と転職に対する熱量と、勢いはすごいものだったと思います。
同時期にエンジニア転向を目指す仲間もいて、とにかく突っ走っていました。
カジュアル面談できる企業と片っ端から面談して、いよいよ選考を受け始めるぞってタイミングで、妻の転職に対する不満が爆発しました。
妻の不満は、徒歩圏内に住む、日頃子供の面倒を見ていただいたりと、お世話になっている義両親にも逐一耳に入ります。
そして、義母の呼び出しを受け、さあどう説得しようかと意気込んでいたところ、冒頭「最初に言っとくけど、転職は絶対にだめ」から始まり、私が説得する余地はありませんでした。
妻と義母が転職を反対する理由は大きく次の通りでした。
1. 転職のことばかりで、周りのことを見れていない
これは自分でも一番納得のいく指摘でした。
私はエンジニアの勉強を始めてからというもの、平日終業後は、集中して作業できるようカフェに篭り、22:00に帰宅すると深夜まで転職仲間と情報共有する、というような生活を続けておりました。
そんな状況で睡眠時間もまともに取れるはずもなく、唯一の家族時間である休日も眠い状態が続きます。作業時間が取れないと無性にイライラして、家族に当たるときもありました。
転職活動初期では応援してくれていた妻も、最後には「家族のために転職って言ってたけど、自分のためだよね?」と呆れた様子でした。
当時の私は図星を突かれた感覚で何も言えず、また、家族にこんなにも不快感を与えていたのだと気づき、自分が情けなくなりました。
2. エンジニアとしてやっていけるか心配
短期間でも実務経験を積んでいたこともあり、仕事内容や取り組み方を把握した自分としては、エンジニアとしてやっていけるつもりでした。
ただし周りから見ると、どういうことをやったのか実績がわからないし、まだ学習を始めてから数ヶ月のことで、一時期の気の迷いなんじゃないかという感覚だったと思います。
また、家族がエンジニアのことについて調べると、3Kや、勉強し続けないといけない、35歳定年説などネガティブな意見も多く、そのままのイメージで捉えられて、不信感があったのだと思います。
3. 今後色々とお金がかかるのに、収入を減らすことはできない
ここも大きな問題でした。
当時の私のプランとしては、企業である程度経験を積んだら、フリーランスになって現職の年収を超えるというざっくりプランを計画していました。
義母からしたら転職を繰り返すのも印象が悪く、フリーランスなんて不安定な選択はもってのほか、という感覚でした。
また、私自身、これからどういう費用がかかってくるのか、そして将来的な支払いに対応できるのかということも、具体的に把握できていなかったことも正直なところです。
4. 大手が絶対安心説
前職の給与は、年功序列で緩やかに上がっていきます。
また、有給も問題なく取得できたり、時間差出勤、育休制度など、子供を育てる上では大変ありがたい環境でした。
そのほかにも手当や退職金などの福利厚生が手厚く、潰れることもないでしょう。
そんな恩恵を受けていましたが、やりがいを失っておりました。
私は14年と長いこと同じ部署にいたこともあり、自分の成長代にも限界を感じ、周りをみる中で、自分の20年後の将来も容易に想像できました。
私は、働くという人生の大半を占める時間を、やりがいを持って楽しく生きていきたいと考えた結果、エンジニアを目指したのです。
ですが…
「なにが不満なの」
「そんなわがままは子供が大きくなってからやりなさい」
「嫌なこともあるかもしれないけど、子どもがいるうちは安定性をとりなさい」
という調子で、なかなか理解は得られませんでした。
全て子供のことを思ってくれての発言なので、ごもっともですけどね…。
以上が、妻と義母があげる転職を許可できない理由になります。
妻と義両親にフォーカスしましたが、私の両親にもエンジニアとしてやっていけるのか、収入面は大丈夫なのかという点で非常に心配されていました。
そのため、副業から始めるのことを勧められましたが、副業もまともな実務経験がないと案件獲得が難しいのは明白です。
また、社内転職も考えましたが、情シスや、上流工程のみを担当する職が多く、設計・開発・運用のサイクルを回すことができるエンジニアという、私の目指すキャリアは満たせそうにありませんでした。
家族ブロックにより、エンジニアの道を閉ざされた私は、一度完全に心が折れました。
家族ブロックを乗り越え、30代子持ちがエンジニア転向するには
どうしても諦めきれず、色々な人にも相談し、この状況を打開できるであろう戦略を信じ、実践を続けました。
その戦略とは、妻(パートナー)にいかに理解してもらい味方になってもらうかに尽きると断言できます。
7選挙げましたので、それらの内容を解説していきます。
1. エンジニアを目指す情熱と適正を示す
これを示すには、個人サービスを作るのが一番だと思います。
ポートフォリオとも言えますが、就活用という位置付けが強いポートフォリオというよりは、実際に運用して利用してもらうサービスという観点で、個人サービスと勝手に差別化しています。
この運用を見据えた個人サービスを作る過程で妻を巻き込み、協働で要件やデザインを詰めていくと、妻にも楽しんでもらえ、エンジニアの仕事について理解を得ることができたと思います。
そして、実際にユーザーに使ってもらえるくらいのサービスになると、ここまでちゃんとできるんだ!と、エンジニアを目指す情熱や適正を示すことができたのではないかと考えています。
ちなみに、私はこちらでも紹介しているちゃくどんというWebアプリを10ヶ月かけて開発しました。
周りでは2~3ヶ月という短期間でレベルの高いポートフォリオを完成させる猛者もたくさんいますが、気にせず自分のできるペースで取り組むことが大事だと思います。
逆に10ヶ月も取り組んだことが、学習の継続性を示す一つの武器にもなりました。
2. 家事・育児を怠らず、作業時間は欲張らない
専業主婦として家事・育児をしている妻としても、自分のキャリアに悩み、新たな挑戦をしたいと考えていたようです。
そんな中、私だけ自分のやりたいことに向かい続けるのは、不公平感があったのだと思います。
任せっきりになっていた家事・育児に積極的に取り組むようになり、妻の大変さや、ありがたみを再認識しました。
自然と感謝の言葉が出たり、子供達と向き合うことで、家族が必要なサポートや環境を作ることができたと思います
必然的に勉強や作業時間は減ってしまいますが、私は次のように平日3時間以上を確保するようにしていました。
これまでは、夜遅くまで作業し、翌朝だるさが残っていた状態でしたが、子供達の同じ時間帯に寝ることで、睡眠の質も向上し、朝スッキリ目覚めてパフォーマンスよく作業できております。
そして、電車通勤中の座れる約1時間の区間も、絶好の作業タイミングです。膝の上でパソコンを開いて作業します。
休日は、子供と遊んだり家事などをやった上で、早朝に加えて日中も1~2時間の作業時間をもらっておりました。
どの時間も短時間のため、優先順位をつけ集中して実施します。
3. 業界と企業を深くリサーチする
IT業界の全体像から把握することがポイントです。
企業別で見ても、自社開発企業や受託企業、SIer、SESと種類があり、職種で見てもバックエンド、フロントエンド、インフラエンジニアなど様々です。
また、働き方は企業カルチャーによって大きく異なります。その辺り体系的にまとまっている次の本が、非常に参考になりました。
また、手を動かすエンジニアだけでなく、その先にもプロジェクトマネージャーや、エンジニアリングマネージャー、テックリードなど様々なキャリアパスがあり、それぞれ期待される役割や年収レンジも変わってきます。
業界やキャリアパスの大枠を勉強しつつ、転職先企業の実態は、面談や面接を通して、業務内容や働き方、カルチャーなどをしっかりと確認する必要があります。
IT業界全体の話から、実際に目指している企業と職種ついて理解し、説明できるようになると、家族が抱える漠然とした不安を解消できると思います。
3. 家計費を把握して、将来のライフプランを作成する
異業種転向するにあたって、家族の関心ごとの中心はお金と言っても過言ではないと思います。エンジニアに転職することで、本当に家族を養っていけるのかを確認しましょう。
◼︎家計費の把握と貯蓄
最初に、日頃何にどれだけ支払っているのかを把握することから始めます。私は家計費を細かくつけるほどマメではないので、自動で収支を算出できる仕組みが非常に便利でした。
おすすめはマネーフォワード MEで、複数のクレジットカードや銀行口座と連携できるため、月々の収支を自動で算出することができます。
1年分くらい続けると、年1回の出費なども把握できて信頼性のあるデータができると思います。
その過程で収支を見直し、年収をキャッチアップするまでのサバイバル貯蓄を確保することも重要です。
◼︎ライフプランで将来を把握
次に、今後の学費や老後の費用などライフイベントに合わせてどれだけ費用がかかってくるか、そのためにどのくらいの収入が必要になってくるかを試算するライフプランを作ることをおすすめします。
ライフプランというと、ファイナルシャルプランナーに頼んで作成してもらうものだとイメージされると思いますが、私は自分で修正できるよう自分で作ることをおすすめします。
次で紹介するUdemy教材ではライフプランの作成方法から、将来かかってくるであろう費用や、資産運用について細かく解説があったりと、お金に強くなれる要素が盛りだくさんです。
今後の支出を把握する以外にも、収入面を洗い出す上で、国の制度を調べてみると、子育て世代に対して様々な支援制度があります。
漠然と不安になりがちな将来についても、これらの情報を駆使してライフプランを作成してみると、エンジニアとしても十分やっていけるということが証明できると思います。
4. 現職でも成果を出し続ける
働き続けながら、勉強もして、転職活動してとなると、とてもハードだと思います。私は、必要な時間を確保するために、仕事を早く切り上げられるよう、仕事の効率化を図りました。
具体的には、学んだエンジニアの知見を生かして、ExcelVBAやノーコードツールを使って、簡単なアプリやツールを量産し、業務効率化を図っておりました。
また、求人記載の求める人物像によくある1つが「自走力」です。
私が思う「自走力」とは課題を自ら見つけて、周りを巻き込みながら、解決していく力だと考えており、それを証明できるようなプロジェクトに複数取り組みました。
同様の観点で、企業が求める人物像に関連し、かつ自分が得意と思う領域で実績を残しましょう。
こういった仕事の中での取り組みは、そのまま職務経歴書に盛り込んで面接で話すことができ、個人サービスと同等かそれ以上に評価頂けました。
5. 転職活動をしっかりやって、良い企業の内定をもらう
転職活動は、時間を投じた分だけ、良い成果が出ると思っています。
そして転職活動にも攻略方法があります。
攻略方法について先人達の素晴らしいコンテンツがあるので紹介しつつ、私が重要だと思ったポイントも共有したいと思います。
◼︎全体像を把握する
最初に、エンジニアに限らず、どの業界・職種にも通用する共通の考え方を習得することをおすすめします。
こちらの動画でも紹介されている通り、転職活動は、企業に対して「成果を出す再現性」と「働き続ける継続性」を証明する活動です。
これを念頭におき、全体像を理解した上で各種活動を展開していくとスムーズです。
◼︎エンジニア特化の戦略も確認
次に、エンジニアに特化した戦略事例です。
企業が求める人物像の証明方法、書類作成やWantedlyなどの採用媒体の使い方、面接対策まで盛り込んであり、正直これ一本でエンジニア転職活動を網羅できるとも言えます。
ただし、この方の行動力は半端なく、書いてあることを全てやらないと厳しい?と尻込みしてしまうかもしれません。
私は、都内就職であれば、個人サービスを完成させ、就活書類、採用媒体のプロフィールを充実させれば十分だと考えています。
余裕がある場合に、技術記事のアウトプットに取り組むとベターという感覚です。
◼︎様々な採用媒体を活用
採用媒体としては以下に登録するほか、知人からのリファラルもお願いしておりました。
色々使ってみて、媒体によって結構求人内容が変わるなという印象で、色々登録してみることをお勧めします。
そして、いいねやスカウトをもらえるよう、プロフィールを充実させましょう。
Wantedlyのプロフィールページは、経歴や実績を綺麗にまとめやすく、人となりも伝えられるので、他媒体からもプロフィールURLを参照することをお勧めします。
今回内定頂いた2社も、それぞれWantedlyとFindyから、スカウトやいいねを頂いた企業でした。スカウトをもらうことによって自ら大量エントリーするということを避けたり、エントリー前の企業研究の時短にもなります。
エージェントに関しては、ITコンサルタントやSES関連の紹介が多かったです。ビジネスモデル上仕方ないと思いますが、自社開発企業を目指していた私は、未経験からの活用は難しいと感じました。
◼︎カジュアル面談も抜かりなく
カジュアル面談から選考は始まっていると考えています。カジュアル面談で大事なことは以下の3つです。
(1) 定番の質問に答えられるように準備をしておく
カジュアル面談は10社受けましたが、ほとんどが「簡単な質問受けつつ、会社説明を聞き、最後に逆質問」という流れでした。最初の自己紹介の流れや、話を進める中で以下の質問を受けました。
そのほか、「なぜエンジニア」という質問も定番だと思いますが、私の場合面接含めて一切聞かれることはありませんでした。おそらく、プロフィールに記載したり、自己紹介で軽くエンジニアになりたい理由を説明していたからだと思います。
そして、なぜ面談担当者がこれらの質問をするかというと、以下2つの理由があると思っております。
どちらもそのままの意味ですが、特に後者の先行要素がある場合、何も準備せずに臨むと、書類選考時に即お見送りとなるパターンも多いと考えますので、しっかり自己分析しておきましょう。
(2) 純粋に気になる点を確認するための準備をしておく
次に、いくつか企業研究をしていると、「この企業ではこういう取り組みあるけど、こっちではどうなんだろう?」のような疑問が出てくると思います。それは、恐らく自分が大事にしたい軸にもなり得るはずです。
各企業の情報を表にまとめると、差分を認識しやすくなり、質問事項がまとめられると思います。
注意点として、利己的な印象を受けないよう、待遇面や福利厚生の確認はオファー面談で確認することを原則としてください。
ただし、譲れない項目について確認するという行為は何ら問題ないと思います。
(3) 面接で活用できる情報を引き出すための、逆質問の準備をしておく
最後にカジュアル面談を有意義にするための大事な観点として、次に控える選考を有利にするための情報を引き出しましょう。
例えば開発組織の課題を聞いてみると、以下のような話を聞くことができたりします。
そういった情報を引き出し、自分のこれまでの実績や、キャリアの志向性から、役に立てる項目があるかもしれません。
職務経歴書に盛り込み、面接で意思表示すると、企業への魅力的なアピールになるでしょう。
◼︎面接対策
私は面接の苦手意識が大きく、それが理由で選考に進むのが怖いくらいでした。
同じように面接が苦手な人達が共通して言っているのは、「準備して回数をこなすと慣れる」ということでした。半信半疑でしたが、これは私も実感したものになります。
こちらの記事を参考に、想定される質問に対して回答を用意して繰り返し練習していました。
前述したように、カジュアル面談でも定番の質問はよく受けます。
カジュアル面談だと相手からも回答に対するリアクションが得られやすいので、志望度の高い企業に進む前に、面接官へ響いているか?と確認するのは非常に有効だと思います。
まとめると、転職活動で成果を出すためには、準備と練習をいかに重ねるかがキーになってきます。
準備段階では情報収集が必要となり、練習をするためにも1人でやるだけでなく、周りを頼ることも必要だと考えます。
私は転職仲間の他、MENTAで知り合ったメンターの方に情報収集のほか、キャリアの壁打ちや面接練習の相手をお願いしておりました。
未経験からエンジニアになった方ならではの観点を学べたり、ストレスとなりやすい転職活動中では、状況を共有するだけでも心が軽くなるものでした。
6. 現在の企業に留まるデメリットとエンジニアになるメリットを説明する
内定まで頂けたら、これまで収集してきた情報をもとに、本格的に家族へ説得するのみです!
メリデメを交えて、情熱を持って伝えましょう!
◼︎現職に留まるデメリット
ネガティブな話になりがちなので、話す相手によってはストレートに話すより、ポジティブ変換した方が良いかもしません。
例えエンジニアに転向することができなくても、現職でもキャリアを自分でコントロールできるよう、家族を幸せにできるよう立ち回る必要があるかと思います。
ですが、妻に対しては、全て正直ベースに伝えていました。
その結果、「安定して働いてもらうためにも、本人が働きたい環境が大事」という考えに至ってくれたと思います。
◼︎エンジニアに転職するメリット
内定先の企業によって変化するポイントもあると思いますが、大きく次のポイントをアピールしておりました。
売り手市場など揺るがないメリットについては、そのままアピール可能ですが、生涯年収などについては再現性の証明が難しいところだと思います。
FIndyで自動算出される想定年収や、2年前の転職仲間から聞いた、これまでの年収推移によって、直近の年収挽回プランについて説得力を持たせることができました。
7. 番外編 アルムナイ制度
こちらは前職でも最近導入された再雇用制度になります。
転職先のスキルを生かして、新たな職場に再雇用された事例を紹介しました。
私はこの制度を使うつもりは毛頭ありませんが、家族にとっては何かあった場合の手段として、大きな安心材料になったようです。
2回目の家族交渉結果
転職1回目の過ちを反省し、普段の取り組み姿勢を変え、将来像を共有することで、妻の理解を得ることができました。
それだけでも十分だと思いますが、私の場合は妻だけでなく、両親と義両親からも、了承をもらう必要がありました。
両親からは、「みんなが納得する形であば応援できる」と言ってもらえ、残るは義両親のみです。
これまでとは違って妻も味方についてくれ、「親はこういう不安を抱えているから、こう言ったほうがいい」「その言い方はマイナス」など様々なアドバイスをもらいました。
そういった義両親への接し方は、他の誰でもなく妻が一番理解していることです。そのサポートをもらえる状況は本当に心強いものでした。
義両親にアポをとりつけ、時間を頂いた感謝としてお酒を持参し、妻同席のもと話を開始。
自分のことだけでなく、家族のために転職するということを強調することで、話を聞いてもらえることができました。
結果、その日には結論が出ませんでしたが「2年前とは違って、色々情報収集しており、悪くない話であることはわかった」と言ってもらえるまで進歩することができました。
数日後、知らないところで義母の家族にまで話が発展し、義叔父、義祖父の「そこまで頑張っているんだから、良いと思うけどな」という後押しから事態が好転。
アルムナイ制度の安心材料も相まって、最終的に義両親から転職の了承を得ることができました。
最後に
いかがでしたでしょうか。特殊な状況も多いと思いますが、私はご紹介した戦略がうまく機能しました。
ただし、早くから家族と対話を重ね、インプット重視の期間を個人サービス作りに充てていれば、1年以上期間を短縮できたと思っています。
紹介した戦略は盛りだくさんになりましたが、全てにおいて言えることは、焦らず自分のペースでやるということです。
投じられる時間は人それぞれです。短期戦略もアリですが、子供がいる以上計画通りに進まないことも多く、イライラの矛先が家族になってしまうでしょう。私がそうでした。
家族がいるのは素晴らしいことだと思っています。家族も、自分の気持ちも大事にしてコツコツ続けていきましょう。
私は家族ブロックを乗り越え、了承を頂いた上で転職を決めることができ、本当に良かったです。
一方で、仮に両親や義両親の理解が得られなくとも、パートナーの理解が得られるのであれば、そこは押し切る、または黙って転職しても良いのではとも思えます。私はできませんでしたが…。
長くなりましたが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
同じように家族ブロックに悩む方へ少しでも参考になり、最終的にハッピーな選択となることを願っています。
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