【そして思い出し笑い〜こんな子、育てましたけど】　＃24　育ち直しを応援するA高のシステム

この高校には、
中学校で落ちこぼれた子どもを
救うシステムが
いろいろと準備されていました。

まず、最初の定期テストの前に
英語のプリントが一枚、
ペラッと配られました。

そして
「とにかく、このプリントだけは
きちんとやっておくように!!!」
と言い渡されたそうです。

迎えた定期テスト本番。

持って帰ってきた英語のテストを見て
ガクゼン…

こないだ配られたプリントと
そっくりやないかー!!!

まじで、よーく比べないと
わからないぐらいの
そっくり加減でした。

これを見て、私、
思わずうなりました。

これがA高の作戦か…！

これまで、あまり
お勉強ができなかった子たちが

先生の言うとおり
このプリントをやったら

95点取れた！

先生の言うとおりに勉強したら
ホンマにいい点数、取れるんや…

そう思った子が
少なからずいたと思います。

あとねえ、
勉強したらノートに
シールを貼ってもらえたり

（しかも、先生手作りのシール。
ハリーポッターだったり、
人気のアイドルだったり、
その時その時の
流行を取り入れたシールでした。）

テスト前には
「みんなで残って勉強しよう！週間」
みたいなのがあって

5日連続で参加した子には
マジで、おやつがもらえたりしました。

幼稚園児か…と
思わなくもないけれど

そして、
そんな幼稚な作戦には乗らんわ…という生徒も
もちろん、いたと思うけれど

この作戦に
うまーく乗っかった子たちは
イキイキと輝き始めました。

ある男性の息子さんは
中学で不登校気味になり
成績もどんどん下がってしまって
困り果てていらしゃったのですが、

A高で勉強の楽しさに目覚め
特に英語ができるようになったらしく

ついには、
とある私立大学の国際学部に
授業料半額免除で合格！

「実はな、中学の時、
英語のテストで7点っていう時もあって、
僕、それ見た時
すごいショックやってん。

ほら、息子の不登校には
僕の離婚も関係してるやん？

でも、A高に行くようになって
英語で97点とか取ってくるようになって。

大学に合格できたんも、
高校受験の時、森月さんに
A高を勧めてもらったおかげやわ。

ほんまありがとうな」と

ものすごーく感謝してもらいました。

まずは、勉強の楽しさを教える。

解けたらうれしい！
やってみたら、わかった！

みんなで学校に残って勉強して
頑張ったら、最終日には
みんなでおやつ食べながら
おしゃべりできる♪

そんなところから、
高校生活を始めさせてくれたA高。

この学校に入学できたことが
長女にとっての大きな転換点となりました。