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【そして思い出し笑い〜こんな子、育てましたけど】 #33 同じことを延々とやるのは大得意!

どうにかこうにか
居酒屋でのバイトを決めてきた長女。

ですが、
私はまだまだ心配していました。

これまで、
学校から電話がかかってくる…というのを
何度も経験していた私、

(もし、長女が
ぜんぜん使い物にならなかったら?
クビ?
また電話、かかってくる?)と

正直、ドキドキしてました。

もちろん、その心配は
杞憂に終わります。

そりゃそうだ。
学校じゃないんだから、
親に電話なんか、かかってきません。

たぶん、バイトに行き始めて
1ヶ月ぐらいたった時に
私、そのことに気づいたんですね。

そしたらねえ
もう、ものすごーく
晴れやかな気分になって

ひとりで部屋の中で
大声を出しました。

「もう電話かかってけーへんのや!!!
子育て、終わったんやああああ!!!!!」

長女は、人付き合いは苦手だし
お勉強もぜんぜんだったけど

唯一、料理だけは
そこそこ、得意でした。

もちろん、これが
めっちゃ厳しい親方の元で
料理人として修行する…てことなら
話は別だけれど

きちんとしたマニュアルもある
チェーン店の居酒屋のキッチンの仕事なら
彼女にもできる。

というか
同じ作業を黙々とこなすのは
めちゃくちゃ得意でした。

ある日の帰宅後、こんなことを。

「お母さんさあ、
私がバイト探してる時、
『工場で働いたら?』とか
言うてたやん。

『ラインで黙々と
和菓子詰めるとか、
あんた、向いてるで』って。

あの言葉の意味、
ちょっと、わかったわ。

昨日な、ポテトサラダを
50gずつ計るっていう作業が
延々続いてんけどさ。

私、あれ、得意やわ。
あんなん、
いつまででもできるわ」。

ふつう、同じことの繰り返しは
飽きてしまうものですが

長女は、
同じことをずーっとやるのが大好き。

どうやったらこの子を
社会人にできるのか…と
思いあぐねていた私ですが

こんなところに
彼女の居場所があったとは…と
目からウロコ!

世の中のお母さんたちに
「あなたのお子さんにも
きっと居場所があるから大丈夫!」って

声を大にして
教えてあげたい〜♪

ただ、この居酒屋さん、
朝5時までオープンしているお店で
とにかく時間が不規則なのが難点でして

夜中の3時まで、
なんていうシフトもありました。

3時に終わったところで、
始発が動くまで帰られへんやん…

さらに
長女が働き出して数ヶ月で
閉店が決まってしまいました。

チェーン店なので
別の店舗への異動する?と
聞いてもらえたのですが

あまりに不規則な生活が
ちょっと心配になっていた私

結局、「ちがうところを探してみる?」
という話になり、
居酒屋は退職することに。

一度、経験しているので
次のアルバイト探しは
思いのほかスムーズ♪

ファミリー向けのレストランに応募し、
無事に2件目のアルバイト決定!

こうして、長女は
新しい職場を
自分の力でゲットしてきたのでありました。


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