2022/8/8 論理思考を鍛えるKT法ワークショップ
今回は、2022年8月8日に行われたリベコ代表理事の森田昇さんによる「論理思考を鍛えるKT法ワークショップ」のご紹介です。
忙しいと頭の中が混乱し、話をまとめることができず、ますます忙しくなるという悪循環に陥ります。しかし、これは論理思考で解決できるのです。ビジネスにおける論理思考とは、頭の中を整理して構造化すること、考え抜いて何をすべきかを明確にすることの2つです。
論理思考には4つの道具があります。ロジックツリー(思考の幅を広げる)、なぜなぜ分析(思考を深める)、問題分析(正しい判断)、意思決定(正しい決定)です。本日は、優れたマネージャーがどのように意思決定しているのかをまとめたKT法の中から、最適案を決める際に用いる決定分析プロセスDAを紹介します。これは、1つの話題に対して複数の案が出たとき、どの案を採用するのか決定する技法です。
手順は以下の通りです。
1.決定ステートメントの記述と案の列挙
2.目標の設定(MUST目標、WANT目標の列挙、WANT目標の重み付け)
3.案の評価(MUST目標のGO/NOGOの評価)
4.マイナス影響の評価
これだけでは理解しにくいので、居酒屋がリピートを増やすために何をするかを例題にして、5案の中から、「お酒の種類を充実させる」が最適案として採用される過程が紹介されました。
その後、「リベコ会員増のため、新しい集客の戦略を決定する」というお題が示され、参加者の皆さんが最適案を検討しました。5案の中で、ツイッタースペースをやってみるという案が採用されました。但し、リベコのミッション、ビジョン、バリューは変更されません。
KT法のまとめです。
1.先入観で判断しない
2.誰にとっての問題なのか明確にする
3.手順を守る
4.自説に固執しない
KT法DA(決定分析プロセス)は、本来1人で、自分の意思決定に使うものなのです。ただ、グループの方針を決めるため、少人数でやることは可能です。その際、予め沢山の案を考えて来たりせず、何も考えない状態で集まることが大事なのです。
(仲井圭二)
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