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『現代林業』連載 ナラ枯れ

『現代林業』という雑誌の2022年7月号から、神戸大学名誉教授である黒田慶子先生の連載「ナラ枯れと里山広葉樹の管理・活用」が掲載されている。

雑木林に入るとナラ枯れにあったコナラを見ることもあったが数本程度で、一面薪炭林でコナラばかりという山にはほとんど行ったことがない。だから残念だなあと思うぐらいだったのだけど、これから旧薪炭林だったであろう山に入るので、きちんとした知識をつけたいと思い読み始めた。これまでもカシノナガキクイムシが原因だとか、コナラが大径化・高齢化は良くないと聞いていたが、断片的にしか知らなかったので良いタイミングである。

「対策としては、枯れる前に伐採して萌芽更新で若い林を再生させることが、ナラ枯れ減少への唯一の方法」だそう。樹幹にシートを巻いたり、粘着剤を塗布しても意味はない。大木は伐採せず、林床の整備を行う「大木温存型管理」は森林としての持続性を低める。胸高直径は30cmが目安で、10cm以下ではカシノナガキクイムシはほとんど増えない。
なるほど。これだけで大凡どうすれば良いか分かりますね。

昨今は衛星画像の利用も広まってるが、現在の技術では早期把握は不可能とのこと。私も衛生画像を利用できないかほんの少しかじってみたが、所謂雑木林の中にある1本を、しかもナラ枯れのタイミングで鮮明に写っている画像を探すのがまず難しかった。。

あんまり詳しく内容を紹介するわけにもいかないので、ナラ枯れ対策に興味のある方は、現代林業をご購読ください。世に出回る噂やこれまでの失敗などにも言及されているので、間違った対策を避けて有効活用していきましょう。

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