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サステナブルとアパレル副資材

こんにちは 広報のナギです。
先日、とあるニュース番組で「2050年には海の魚たちより海洋ゴミのほうが多くなる!?」と耳にしました。そういえば、最近ちょくちょくその話題を聞くようになりました。あと30年くらいで本当に?気になることは「すぐ調べる課」の私

海洋プラスチックごみ>魚の量?

世界経済フォーラム(スイス、ダボス)は2016年1月、現状のペースでプラスチックごみが増え続ければ、2050年までに海のプラスチックごみは魚の量を上回るという試算を発表しました。

どうやら本当みたいです。
量を上回る・・・重さってことですね。
具体的に想像してみました。
海の魚をサンマだとすると、中くらいのサイズで約120~130グラムだそうです。プラスチックごみを分かりやすく空のペットボトルだとすると、500mlサイズで約30グラムということは、水槽の中にサンマ1匹とペットボトル4本以上!的な海になるっていうことですよね。

ボトル4魚1

確かになんとかしないといけない問題ですよね。
個人レベルでは本当に小さなことですが、「レジ袋をエコバックに」、「ゴミはきちんと分別して再資源化に協力」とか。コツコツ続けていますが、個人だけでなく、企業も取り組んでいかないといけない問題です。

すでに、たくさんの企業がサステナブルに関する取り組みをされています。もちろん私たちも、私たちにできる、私たちらしいサステナブルについて考え、推進しています。

C.O.R.E.とは? ~私たちの想い~

背景付CORE

私たちモリトグループの環境へのコミットとして「C.O.R.E.」を掲げています。
「芯・中核」という意味ではありません(笑)
パソコンに入っているCPUのことでもありません(笑)
「C.O.R.E.」とはCommitted to Our Resources and Environmentの略で
私たち独自のプロジェクトです。

美しい地球と限りある資源を未来につなげる包括的なアプローチとして私たちがすでに取り扱っているEco-friendly商品の中でも より環境へのやさしさを考慮し、新しいスタイルで社会的課題を解決しようというものです。

そして、私たちのこだわりとして、透明性と信頼のプロセスを経て新しい価値の創造によりサステナブルという社会テーマを牽引してゆこう!というものです。


※後日追記

C.O.R.E.は2022年10月、これまでモリトグループが地球環境を守るためにできる取り組み からさらに発展させ、
これからは「新たな価値を創り上げたい」と考えておられる方や企業と業種や業界の垣根を超えて、美しい地球を、資源を、未来に繋げる新しい価値を創造する取り組み へとコンセプトを拡張し、『Rideeco』と改名いたしました。



海洋プラスチックごみの半分は漁網やロープだった!?

漁網

すでに世の中には再生樹脂で作られる商品がたくさんあります。再生プラスチックを含む容器や包装、商品もよく目にするようになりました。しかし、どんなプラスチック製品が再生利用され、どれだけの割合で含まれているのか、ご存じでしょうか?

プラスチックごみのほとんどが包装容器やコンテナ類なのだそうです。そしてなんらかの理由で、残念にも海に流れついてしまうものがあります。なので海洋プラスチックごみも個数では包装容器やボトル類が約半数を占めるのですが、重量でみたときには、約15%となります。

では残りの海洋プラスチックごみには何があるのか?

環境省のモニタリング調査では、漁網やロープ、ブイなどの漁具類が約40%となるそうです。※

出典: 環境省ホームページ
http://www.env.go.jp/water/marine_litter/conf.html

サステナブル × アパレル副資材

さて、再生プラスチックを含んでいますと明記されているものでも、その割合まで表示されているものはまだまだ少ないように思います。中には再生樹脂をほんの僅かに含んだ商品であることも…あるようです。

リアミド樹脂 小

私たちは、海洋プラスチックごみの半分を占める漁具類の中でも【廃漁網】
に着目し、廃漁網を原材料にした再生樹脂でアパレル副資材や雑貨の製造をはじめました。
再生樹脂を含む割合に基準を設け、この基準をクリアしたものだけを【C.O.R.E.】ブランドの商品としています。
やるからにはしっかりと、そして機能や品質にもこだわる。私たちらしさの詰まったサステナブルとアパレル副資材を「つなぐ」アイテムです。

サステナブル × モノづくり

私たちの主力商品であるハトメやホック。実は、その製造プロセスで水や、電気・化学薬品などを必要とします。創業より取り扱っているこれらの大事な商品においても、水・電気・化学薬品などの資源の削減、汚染物質の抑制などにより持続可能な製造プロセスによって天然資源の消費を減らしてゆきます。

環境問題に高い意識を持つアパレル業界を始め、社会全体に対し、環境にやさしいモノづくりや、製品を提案することで、各業界のサステナブルへの取り組みをパーツの部分から支えてゆきます。

今回は、サステナブルへの私たちの取り組みC.O.R.E.について簡単にご紹介しました。次は、この活動をスタートすることになった経緯や出会いについてお伝えしたいと思います。