チャクラの話
最近知ったのですが、何かのゲームでチャクラを武器にしているキャラクターがあるそうで、「チャクラ」という言葉を知っている若者がいることに、ちょっと嬉しい気持ちになりました。
「チャクラ」は、サンスクリット語で「ディスク(円盤)」という意味で、
インドの神様の絵を見ると、手に何か丸いものを持っていることが多く、
神様の最強の武器なのですね。
ヨーガでも「チャクラ」という言葉が使われます。
正確にいうと「プラーナ・チャクラ」と言いますが、
ヨーガの解剖学の中に出てくる言葉です。
(ヨーガの解剖学は、西洋解剖学とは全く違う考え方なのです)
チャクラについて学ぶ前に、「プラーナ」について知る必要があります。
プラーナは「ライフ・フォース(生命力・エネルギー)」で、
「私たちはプラーナがあるから生きることができる。
プラーナが良い状態で全身を流れているとき健康であり、
プラーナが滞ると不調・病気になる。
プラーナがゼロになると死を迎える」と言われています。
ヨーガでは「呼吸法」があることは知られていますが、
サンスクリット語で「プラーナーヤーマ」と呼びます。
これはただ”酸素と二酸化炭素の交換”のことを言ってるのではありません。
「プラーナを扱う」とても重要な練習です。
血液が流れる道は「血管」ですが、
プラーナを流れる通り道を「ナーディー」と言います。
ナーディーはレントゲンには映りませんし、メスで体を切っても見ることはできません。見えないけれど存在していると考えます。
ナーディーは身体中に張り巡らされています。
おかげでプラーナが全身に行き渡り、
私たちの体を動かし、心と体を結び、内臓その他を適切に動かしてくれています。
この重要なナーディが特に多く集まっている場所=プラーナが多く流れる場所。
その場所を「プラーナ・チャクラ」と呼びます。
多くのエネルギーが集まる場所は、
特に生きる上で重要な役割を果たしている場所です。
体の中に7つ(諸説あり)あると考えられています。
食べたものを消化し代謝(排泄)する場所、
生きる上でなくてはならない肺や心臓のある場所、
背骨や筋肉、体の土台になっている場所、
命を育む場所(子宮など)
知覚する場所(目)
など。
チャクラにプラーナが十分に、スムーズに流れていれば心身ともに健康で入られます。
ヨーガのポーズ、呼吸法や、瞑想の練習でそれは叶いますが、
適切な食事、睡眠などライフスタイルによる影響も大いにあります。
「チャクラ」というと、神秘的なイメージを持たれやすいですが、
ヨーギーの間では、「解剖学の知識」としてきちんと確立されており、
地に足のついた、「私たちの健康」に関係する非常に日常的なものなのです。
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