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【即興詩】2023/01/08「結露の時間」

空気が冷たくて目が覚めた
途中で起きた記憶はないが
あまり眠れなかった気がする

寝息を立てる君を起こさないようにと
少しずつ足と肩を動かし
冷たい木目に足を這わす

浄水器に溜まった水を
替えもせず コップに注ぎ
少しずつ口に含みながら
昨日の口論を思い出していた

気づけば窓ガラスが熱を持ち
君は寝返りを打って 視線を外した

今日という日に 期待を持てず
仕事のことを考えることにした

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