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2021/09/30 即興詩「朧心、朧月の影」

夜風が冷たくなったころ
ため息がそっと白くなる
私はそれに寂しさを覚え
震える心を睨みつけた

思うようにいかないとき
そっと支えてくれたのは
何者でもない 遠い月
毎晩 ひっそり見つめていた

ふんわり明るく わずかに白く
太陽よりも やわらかく
もしもあなたがいなければ
夜道を照らす 光はなく

どれだけ私が寂しくとも
毎晩涙を濡らそうとも
あなたはいつも 見守るの
一人でひっそり 見守るの

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明日から、もう10月です。
信じられないくらい早い、と言葉を並べようとしてしまいますが、人間30年もやると、いい加減早さに慣れない自分の浅はかさに苛立ちすら覚えます。

私の住んでいるところは今夜は雨ですが、月は一体、どれだけ気長に輝いているのだろうと思います。分厚い雲の上で、毎日役割を果たしている。
そのくらい、自然に生きたいものです。

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