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日記9月26日(木) ヘラクレスメス

品田遊『納税、のち、ヘラクレスメス』を読んだ。
なんて面白い本なんだ。スタバで読んでいたが、おそらくニヤニヤしていたに違いない。みられていたら嫌だな、と思ったが、誰も僕に興味なんてないのだ。
この人の作品をもっと読みたいと思ったので僕は、帰りに既刊の『キリンに雷が落ちてどうする』を買った。

だが、なぜいままで読んでこなかったのだろう。キリン〜は何度も書店で見かけて、ああなんか面白そう、と思って手に取った記憶があるのだが、買わなかった。こういう経験は実はあまりない。あ、なんか面白そうと思った本は大体迷わず買っているからだ。
では、一体なぜだろうと、しばらく考えていると、一つの結論に至った。
表紙だ。正確には、帯だ。
帯に著者と思しき人物がイラストで描かれているのだが、そのなりが、ゲッターズ○田にそっくりなのである。納得した。
きっとこいつの(失礼)書いていることは、胡散臭いにちがいない、どうせインチキだろうと決めつけて僕の読書リストから排除されていたのだ。
ああ、なんともったいないことをしてしまったのか。

本書は、著者が書いた日記を厳選して編纂された日記エッセイなのだが、読んでみて、僕は、こういうのが書きたいのだ、と思った。
日記を書くことがだんだん面倒になってきていたのだが、もう少し続けてみようと思った。そしてなんでもないようなことを面白おかしくかけるようにしたいと思った。
多分これからも何度も読むことになるだろうし、一つの指針になっていくだろうと思える作品であった。満足である。ヘラクレスメスは哲学者か、はたまた神話に出てくる神様の中の一柱か何かだと思っていたが全然違った。


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