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#3 詩を読む

わけわからん言葉がたまらなく愛おしい。
そんな時は詩を読むのが良いと思っている。
たぶん詩を勉強している人とか、頭の良い人なんかは、読んでみて、ああなるほど、ってなるのかもしれないけど、僕の場合、詩を読んで、
なんやこいつわけわからんこと言いやがって、でもなんかいい。しみる。それがなんか余計腹立つ!
みたいなスタンスで読んでいる。
正しいのかはわからないけど、これが現時点でのぼくの詩との対話である。

わけわからんエッセイは奇人。(そんなことないです)
わけわからん小説はめんどくさい。(本当は思っていません)
でもわけわからん詩だと、まあええかってなるのは僕だけなのだろうか。
でもね、ちゃんと理解したいなとは思ってるんですよ。ほんまに。
だからなるべくたくさんの詩を読むようにしている。

最近『皆神山』という詩集を読んだ。
なんとびっくり、なにひとつわからん!
でもずどーんって響いたね。
重低音のずんずんするやつみたいに。
これが言葉の力なのか、と思ったよ。
わからなくても感動したり、ぐさぐさ刺してきたり、ああこれは音楽に近いんだと思った。
ソナタ形式とか、同主調とか、そんなんわからなくても、感動するし、圧倒される。
コンサートでは、あまりの気迫に恐ろしくなったこともあるなあ、もちろん圧倒されて感動して泣いていたんだけど、なんだか恐ろしくて泣いていたのもあるんだよ。これは去年の十一月に東京で聴いたシベリウスのバイオリン協奏曲。あれはすごかったなあ。いままでで一番感動した演奏だったかもしれない。

ブローティガンの詩も良い。
ブローティガンの不思議な優しさ、繊細さ
ブローティガンはどんな人だったのだろう。
クレイジーではないと思う、でも多分なんだろう繊細というか、傷つきやすいというか、なんだか、そんな印象がある。
その弱さが僕を惹きつけるのだと思う。
ブローティガンの小説『西瓜糖の日々』は傑作だ。もう何回も何回も読んだ。
あ、だからと言って登場人物の名前が全て言えるとか言われると、自信ないな、
あ、そうそう、アニメ好き、漫画好き、ってうかつにいうと危険なんですよね。
自警団に囲まれる!
こいつはモグリだ!捕らえよ!
みたいな感じになるらしい。知らんけど。

ああ、詩の話でしたね。
一番好きなのは長田弘。
ノヴァーリス。
寺山修司も外せない。
今日はリルケの詩を買った。

わけわからん言葉をあーわけわからんけどすごいねん
みたいな感じなのが詩なのだと思う。

すきすきすき
そんな詩は別にいらない。
月が綺麗ですね。は詩だと思っている。


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