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よりよい人間関係構築の鍵は「尊重」という基本に戻ること

大谷翔平選手のドジャースへの移籍が話題になりましたね。彼の驚異的な実績は多くの人に夢を与え、若者たちは「大谷選手を見習って、ゴミを拾ったり相手を思いやるようにしている」と語るように彼の人間性にも感銘を受けています。

さて、今回は年の瀬に、「あなたの周りにいる人とのコミュニケーションを見直して、来年に向かいませんか」というご提案です。
最近、次のような話をよく聞くのですが、あなたの周りにはこんなことはありませんか?
部下の立場の人たちからは、「上司が一方的に決めつける」「話を聞いてくれない」「朝令暮改の指示が多く、理由の説明もなく振り回されている」といったようなことがあります。一方、上司からも「これまでの経験からアドバイスをしようとしても、部下が聞く耳をもたず『これ(自分の考え)でやります』と言いきる」、また「なぜ、自分の意見を取り入れてくれないのか」と上司が理由を説明しても納得しない、といった声もあります。

こんな状況はこれまでにもあったかもしれませんが、気になるのは、意外なほど多くの人が仕事を辞める原因になっていることです。様々な理由があると思いますが、あの時こう言ったとかあんな行動をとられたとか、一つずつの言動にこだわりすぎると、それ以外のところが見えにくくなります。また、どちらが『正しい』『間違っている』で会話をすると何の解決にもつながりません。
こういった問題が積み重なると悩みになり、メンタル不調の原因にもなります。新しい年を迎える前に一度立ち止まり、より良い人間関係を築いていく一歩を踏み出しませんか?

そのために試みてほしいことがあります。それは、「お互いを尊重するという基本に立ち戻る」ということです。双方がわかり合うために、いったんお互いの思いを引っ込めて、一呼吸しましょう。そして、相手の目をみます。にらむのではなく温かいまなざしで見つめるのです。そんなこと、と思うかもしれませんが意外に役立ちます。それから目の前の相手の話に耳を傾けましょう。人は、誰でも聞き手が聞く耳を持っていると話し始めます。何を言っていいか分からないという人も、聞き手がいると話し始めます。お互いに相手の言葉に耳を傾ける時間をとることです。その時のポイントは、自分が答えを持たないで相手の話に耳を傾けることです。自分が答えを持って話を聞くと評価が生まれたり、持っている答えを言いたくなったりして聞くことが難しくなります。相手が何を話すのか、どうしてそう思うのかに耳を傾けましょう。これで全てが解決するわけではありませんが、相手を尊重する姿勢は人間関係の基です。

自分のコミュニケーションスタイルを振り返り、新年に気持ちのよいスタートを切りたいですね。お互いを尊重したコミュニケーションはシンプルで爽快です。子供や若者が見習いたくなるような、素敵な大人になるためにも、お互いを尊重し合う基本に立ち戻りたいものです。


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