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太宰府天満宮の3つの太鼓橋    「現在」を生きる             

こんにちは、森田由美子です。
 
私は、山口県防府市で生まれました。幼い頃から防府天満宮と菅原道真は常に身近な存在でした。日本三大天神である北野天満宮と太宰府天満宮も訪ねたことはありますが、太宰府天満宮の3つの太鼓橋に意味があることは知りませんでした。
 

太宰府天満宮のホームページには、

心字池(しんじいけ)に架かる三つの橋は太鼓橋と呼ばれ、それぞれ過去・現在・未来という仏教思想に基づく三世一念を表します。太鼓橋を渡って心身ともに清め、天神さまがいらっしゃる御本殿へお進みください。

太宰府天満宮

と書かれています。

また、この3つの太鼓橋は、それぞれの橋を渡る時の注意があるようです。
・最初の太鼓橋:過去の橋を渡るときは、後ろを振り返らない
・2番目の平橋:現在の橋を渡るときは、立ち止まらない
・3目の太鼓橋:未来の橋を渡るときは、つまずかない
 
これはとても興味深いです。
カウンセリングでも同じことが言えます。過去に起きた悪い出来事に執着して、ずっとそのことにこだわり続けると、メンタルにも不調をきたすことがあります。とはいえ、なかなか切り離すことができない場合もあると思いますが、そんな時は、起きたことは起きたこと、起きなかったことは起きなかったことして、一旦受容し、「現在」に意識を向けることです。過去と現在を一旦切り離すことで、現在を生きることができます。「後ろを振り返らない」ですね。
 
また、どんなことがあるか分からない未来に、悪いことが起きるのではないかと心配ばかりして、不安をいっぱい溜めているケースもあります。不安でいっぱいの未来を描き、現在を疎かにしています。楽しいことがあっても目に入りません。もったいないことです。もしもの時のために必要最小限の準備ができたら、現在に目を向けましょう。
心字池の3つ目の橋の「つまずかない」の意味の理解が私には難しいですが、厳かなる神前に向かうのに、「気持ちを落ち着けて」と言われているように感じます。そして、お参りできることと、これから訪れる未来に希望を感じます。
 
さて現在、何より自分次第で、できることが多くあります。「立ち止まらない」を私は、これから訪れる未来をまっすぐに見据えて歩く、と捉えたいと思います。2番目の橋は平らな橋ですから、立ち止まらず歩けそうです。一日一日が未来を作り上げるのですから、現在を丁寧に生きることはとても大切です。まっすぐ前を向いて立ち止まらず「現在」を歩いていきたいものです。
 
あなたは、かけがえのない「今日」をどのように過ごしますか?
 
太宰府天満宮、今年はぜひ再訪したいと思います。

ちなみに、太宰府天満宮本殿からの帰りは「過去に遡る」ということになるので、橋を渡らず脇道から帰るのが良いと言われているようです。

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