見出し画像

ゲーム感覚で強みを理解する

ちょうど今、ストレングスファインダーを使ったサービスメニューを開発してて、その打合せ中に思い出した話。(サービスメニューについては、近いうちにお知らせします!)

昔、NRI時代にイデリアというチームで組織開発コンサルをやってた頃に、個人的にも大好きでよくお客さんに提供していたワークショップがあって、ゲーム感覚で楽しめるハードルの低さもあって、それをひたすらやってました。

どんな内容かというと、参加者には事前にストレングスファインダーの診断を受けてきてもらって、他の参加者には結果を秘密にしておいて、ファシリテーターにだけTOP5を教えてもらいます。

この「秘密にしておく」のがポイントです。

その上で、ワークショップ当日、名前を伏せた状態でTOP5の資質だけを書いた紙を壁に貼り出します。

Aさん「最上志向/戦略性/アレンジ/社交性/着想」

Bさん「分析思考/慎重さ・・」

のような感じです。

これを全員分用意したら、ワークショップを始めます。

まずAさんについて、「この5つの資質を持つ人って、どんなポテンシャルを持ってると思いますか?」というのを参加者全員でブレストしていきます。プラスの側面を出すという感じです。

Aさん本人も、自分のことだとバレないように、平静を装ってブレストに参加します。

「めっちゃリーダーに向いてそう」

「頭の回転速そう」

「ビジネス戦闘力高そう」

とか、思い付いたらとにかくメモに残していきます。

次に、「この人が陥りそうなこと、課題は何だと思いますか?」というのを同じようにブレストします。いわゆるマイナス面ですね。

「何でも出来ちゃって、部下が育たなそう」

「完璧を求めるあまり、周りが疲弊しそう」

「仕事のことをいつも考えてて、心休まる時がないのでは」

みたいな。

ここでは正解かどうかはどうでも良いので、資質から読み取れることなら何でもOKです。

Aさん本人も、ぐさぐさ心に刺さることもあるかもしれませんが、なるべく表情に出さないようにポーカーフェイスで乗り切ってくださいw

これをAさんの次はBさん、Cさんと1人ずつブレストしていって、全員分が終わったらいよいよ推理タイムです。

つまり、Aさんはこの人、Bさんはこの人というのを各自で予想して、自分なりの対応表を作ります。

対応表ができたら、ファシリテーターが進行して「Aさんは、皆さん誰だと予想しましたか?」というのを聞いていきます。

ファシリテーターだけは正解を知ってるので、いきなりAさん本人には聞かないなど、そのへんはうまいことやってください。

予想の結果、もう誰が考えてもこの人でしょ、というのがバレててみんなが正解する人もいますし、反対に全員外れて「えーー!この人が!!」という意外な結果になることもあって、めちゃくちゃ盛り上がります。

このワークショップの狙いはいくつかあります。

まずシンプルにお互いの特性を知り合うこと。

ただの資質のリストを見ていてもふーんという感じで終わるところを、ブレストを通してイメージを広げられるので、より立体的にその人のキャラクターが理解できます。

次に、プラスの側面とマイナスの側面をひっくるめて、みんなが「ま、どっちも持ってるのがあなただもんね」と受け入れてくれるという貴重な体験ができます。

良いところだけではなく、至らないところもカジュアルに開示できてしまうというのが良くて、とくにリーダーの人は「リーダーたるもの、欠点があってはならない」的な呪縛から解放されます。

周りの人からしても、だったら私がそこをサポートしてあげられるかも、というのが可視化されるので、協力関係が圧倒的に生まれやすくなります。

最後に、「xxさんってこうだよね」という先入観を覆すきっかけになります。

普段全然目立たない大人しいメンバーが、実はリーダーに向いてるんじゃない?ということが分かったり、ロジカル強そうな人が実はバリバリ感性の人だった、とかいろいろな発見があります。

本来持っている資質と、与えられている役割がマッチしていなくてもったいないことになっていることが分かったりします。

そうやって先入観を排除して、ポテンシャルから改めてメンバーを見ると、役割分担のあり方とか、人材配置とかを再考する良いきっかけにもなります。

プロジェクトをスタートする際のチームビルディングにもぴったりだし、チーム内の固定化した役割分担を見直したい時にも効果的なので、ぜひやってみてください!



いかがでしょうか?

準備もほとんど要らないし、オンラインでもGoogleスライドとか使ってできちゃうし、ほんとオススメです。

このワークショップ考えた人天才だと思うんだけど、誰が発案者なんだろう。。

ちなみに僕は、このワークショップを通して「資質だけを見てどんな人なのか立体的にイメージする」という訓練をひたすら繰り返してたので、本人の話を聞かなくても、資質からの読み解きがやたら当たるという特殊スキルが身についたものと思われます。

という森田の原点のお話でした。

写真は4年前の、懐かしの一場面。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?