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「組み立てる靴?」その育て方とエイジング

お客様から修理の依頼で帰ってきた “kamma(カンマ)”
そのエイジングの美しさに思わず声が漏れました。

もとの色はグレー。
タンニンなめしのそれは、茶味がかってきていて「アジ」が出てきています。

いえいえ。
それもそうなのですが。

足の形になってる!
私の感動はこちらでした。

元々カンマという靴は、木型を使わず靴になります。
「作る」というより「組み立てる」といったほうが正しいと思います。

その組み立てて出来上がったたカンマは、木型を使用していないので、出来上がりたては妙に素っ気ない表情をしています。

ですが。

それを人が履き、しばらく経つと…
画像のように立体的に、有機的に育っていきます。
カンマという靴は、足を入れた人が、徐々に馴染ませ、育てる靴なのです。

じっくりと、
ゆっくりと、
素材と形の変化を楽しむための靴。

あなたらしいカンマに仕上げていただければ幸いです。



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